ウヰスキーのある風景

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アンケートに

2012-01-10 | 雑記
夜勤三連続の二回目の日のこと。

着替えて仕事場についたと思ったら、いきなりこう聞かれる。

「前の夜勤の時、○○号室のインナーキー(客が部屋に鍵を忘れたので開けにいくこと)に行った?」


日に一回くらい起こる事で、その日はその一件だけだったのもあって、覚えていた。


「ええ、開けましたよ」


すると、聞いてきたほうともう一人がなにやら賭けてたらしく(物品やらをではなく、どっちが正解するかで)片方が「負けたー」などという。


なんのこっちゃと思ったら、客室にあるアンケートのコピーを差し出された。


「かっこいい人に開けてもらったんだって!」と言いながら。


アンケートのコメント欄の要旨は

「オートロックだと知らなくてフロントに開けてもらうよう頼みに行ったら、かっこいい人が開けてくれてうれしかったです」などと。

うれしかったです、は、あったかどうかは忘れたが、嬉しいというか恥ずかしいというか、苦笑するしかなかったのであった。苦笑しながら、「近所をうろついてる時の方がもっとかっこいいよ」などと冗談を考えてたり。


ちなみに、その日の間、件の質問をしてきたSさんは、こちらを「かっこいい人」と呼んできたのは言うまでもないのかもしれないが、言っておく。


というわけで、そんな「かっこいい人」はその鍵開けに行った日、こういう格好で出勤していたのであった。




この前日、久しぶりに一駅向こうのバーに行ってきた。その時は羽織袴で行ったのだが、仕事場では片付けるのが面倒なので、着物と羽織にしたのである。時間もなかった。しかし動きづらい。狭い狭い家の中では大して苦労はないが、外を歩く時はかなり足元が気になる。

ちなみにもう一つ付け加えるなら、これを着る予定ではなかった。本当は古着屋で買った時に見つかった解れを直してもらっていたものがあって、仕事前に取りに行ったらなんとおばちゃん、直しは済ませたが家に置いてきてしまったのだとか。

仕方ないのでこれにした、というわけである。


いつぞやの黒い着物を覚えているだろうか。肩から腕の方の部分(羽織というやつね)と着物の色がちょっと違うのが判るかもしれない。

羽織はその以前の黒い着物とセットの羽織だが、着物は解れを直してもらっているのと同じときに買ったもの。暗い緑っぽい色である。これまたぴったりと言って差し支えない。


さてさて、例のアンケートのお客さん。この姿見たらもっとかっこいいとかいうんだろうか。細かい年齢は言うのを差し控えるが(ご丁寧にも記入していたようだ。とりあえず、こちらより年下である)、マントを纏っていたらやっぱり感想は「ブ○ーチ」なんだろうか。

未確認情報だが、ああいうマントを着たキャラがいたらしい。情報提供者のMさんは詳しい人ではないので、「名前は忘れた」そうな。


そういえばあの部屋、禁煙ルームだったはず。キセルマンとは相容れることはないのかもしれないねぇ。では、また。