ウヰスキーのある風景

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真っ暗

2011-03-15 | 雑記
昨日の仕事中(そのことは念頭に置かないこと)、ふと思い出してこのページの下のほうのブックマークにある、「マグトーズブログ」を訊ねてみた。

しばらくご無沙汰だったので、こっちは生きてるよ、ということを書き込むついでに、たしか関東圏だったと思う人間で、連絡を取れてたかどうか聞いてみたら、うちのブログで自分の安否は確認してくれていたのだが、他は最近連絡を取っていなかったので、分からないとのこと。二人ほど聞いたほかに、もう一人いたのだが、その三人とも連絡を取っていないのだそうな。東京でも時折揺れる上に、北関東や千葉のほうは被害も東北ほどではないとかいうのもおかしいが、被害が確実にある。

その北関東にまで計画停電が実施される。なおさら連絡がしづらい状況が続くと思われる。本人が無事でもゴタゴタしていると思うので、もう少し待つしかないのかもしれない。

で、実は先ほどまで、自宅の周りが停電していた。無計画な計画停電がようやく実施された。午後七時に近いくらいから九時前までの、予定きっちりの半分程度の時間だったが、真っ暗。そもそも夜勤明けで寝ていたので意識も真っ暗だったが、電気が通った際に機器が反応する音で飛び起きてしまった。

小一時間くらい、なぜだかネットに繋がらなかったのだが、しつこくモデムの電源を抜き差ししていたらようやく戻った。毎日これだとちと不便だが、これで不便だと言っている場合ではない。


話は戻るが、そのマグトーズブログのかっぱさん(本当はmituさん)が、被災地に寄付をしようということで、ブログの通常運営をやめて、色々な寄付の方法を調べたりして乗せている。

安否報告のついでに、ニコニコ動画の課金ポイントで寄付が出来ることを伝えると、もうしばらくニコニコはしてなかったそうだが、いい方法かもしれないとのこと。
そうかぁ、うちの動画も見てなかったりするかなぁ残念だ、というのは措くとして、芸能人のブログであったとかいう話で「小銭の寄付なんて意味がない」という言葉に不快感を抱いたという。

釈迦だか釈迦の前世の坊さんだかに、ある兄弟が、片方は手を合わせて、片方は泥団子を差し出した。釈迦は「来世は素晴らしい身の上に生まれるだろう」みたいなことを言う説話がある。
生まれ変わったその子供は大きな国の王になって暴れまわるのだが、やがて仏法に目覚めて、というような話だったと思うが細かいことは忘れた。


たしかに、今は金が欲しい。被災地は救援物資の受け入れをやっていない。混乱することが目に見えるから、というわけだ。ならば、自衛隊を動かすにしろなんにしろ、金が必要になる。

その芸能人の言っていることは間違いとは言わんが、釈迦が受け取ったのは泥団子ではなく、施しをしようとする心だったのだ。その心はいかなる施しよりも素晴らしいと褒め称えて「来世は~」というわけだ。内容自体が間違えて覚えてたらあれだが、つまりはそういうことだ。

その芸能人にしたら、小銭は「泥団子」に過ぎないが、その乞食兄弟が持っていたものを忘れてしまえば、いかなる施しも本当の「泥団子」になってしまうだろう。彼の人は実にさもしい人だと思わざる


さて思うに、被災地の寄付もそうだが、敢えていつもと変わらない生活をするのも一つの支援かもしれないな、と。近所の沖縄そば屋が、「そばが期日に届かない」と言っていた。メインがそばなため、無いと客足が遠のく。ならば店を閉めたほうがマシだという。

近所のお店が煽りを食らってつぶれた、なんていうとこれも一種の被災と思えてくる。それほど今回の震災は被害が大きいといえるのだが。

こちらの生活も厳しくなるだろう。被災地を思えば胸が苦しくなる。かといって自分はマザーテレサでもなんでもない。そもそもおっさんだろう、とかいう突っ込みは却下。
なじみの店の状況を窺いつつ、被災地には「泥団子」の寄付をなるべくする。計画停電も始まった。まあ、夜勤明けとはいえ真昼間から酒飲んでいた人間の寄付なんて本物の「泥団子」かもしれないな。では、また。