ここまで22勝1敗のponanza
24戦目は、はじめて相矢倉になりました。初めての戦形にどういうふうに戦うのか興味深いところです。
先手▲Dさん(レーティング 2716) 後手△ponanza
局面は、ponanzaが△4二王と早囲いをめざしたところです。
先手からの急戦は少ないとみて抜け目なく早囲いのようです。それに対して先手はどういうふうに駒組を進めるのかみていると急戦というよりは、マイペースで▲4六銀▲3七桂型の布陣で向かうように進めます。
▲7七銀△3二王▲7九角△3一角▲3六歩△2二王▲3七桂△9四歩▲1六歩△1四歩▲2六歩△4四歩▲5七銀△7四歩▲4六銀△4三金右▲6七金右△3二金▲5七角△9五歩▲7九王△7三桂(次図)
早囲いのまま駒組がすすみますが この後の雀刺し模様の後手に対する先手の対応がどうだったかが問題の局面です。
以下▲8六銀△6四歩▲8八王△6五歩(次図)
4手進めただけですが、後手の攻めが筋に入ってきてるような感じです。平凡に例えば▲6五歩と取ると△同桂で角が逃げた後に△8五歩で銀桂交換になります。
以下▲3九角△6六歩▲同金△6三銀▲6八飛 (次図)
本当は、3筋に回って▲3五歩から攻めたい陣形でしたが先制攻撃に予定変更で▲6八飛と回りましたがここで ponanzaの強手がでます。
△8六角▲同歩△8五歩▲同歩△8六歩▲8四角打△8五桂▲6七金引(次図)
角を切られて玉頭の継ぎ歩に対して▲7九王とかの受け一方では、だめだと判断した先手は▲8四角から角をつないで受けようとします。
ここで△7五歩が手筋▲同角上だと△7四銀と使われるのがしゃくなので▲7三角成と行きましたが△8七銀とされて先手投了 (次図)です。
最終図以下は、▲7九王△7八銀成▲同王△8七歩成とされて▲同王は取れないので▲6九王でも平凡に△7七とでだめそうです。なんといっても後手玉が無傷なので攻めが切れないようにすればよいので先手はあきらめたようです。
ponanzaの抜け目ない早囲いと△8六角からの強手が印象的でした。ここから先手は、ちょっと落胆したような印象がありました。
ponanza 矢倉も見事にこなして これで23勝1敗です。