岡本太郎生誕100周年企画ドラマ・TAROの塔がとても面白い。毎週土曜日のTVの前から目が離せない。
2月26日(土)21:00から、4回シリーズでスタートしたこのドラマ。幼少期のユニークな生活ぶり、パリにおいて絵画を学んでいた青年時代、そして、1970年大阪万博の“太陽の塔”制作に至るテンポの早いドラマ展開に引き込まれている。
当時のTV画面などで、「芸術は、爆発だ!」と両手を大きく広げて話されたご本人の姿が思い起こされる。ところが、この太郎を演じている役者さん、青年期と壮年期のどちらもご本人にそっくりである。
驚くほどよく似ていることもこのドラマに引きつけられる魅力の一つである。
特に壮年期の太郎を演じている“松尾スズキ”という役者さん、実のところ当方は全く知らなかったので、より新鮮に見る事ができる。
ドラマの中では、幼少期・青年期、そして現代の壮年期が交錯しながら展開するので、やや目まぐるしいところもあるが、異色の芸術家の生きざまがこれほど分かるドラマはない。
あの天才的な、我々凡人から見るとちょっと変人・奇人とも思える芸術家・岡本太郎、その生い立ちは壮絶なものである。
母・岡本かの子と父・岡本一平、その生活ぶりにはビックリするようなことばかり、芸術を追い求める家庭とは、これほどまでに異色のものかと・・・・・一般人の常識をすべて覆すような話ばかりである。
母・かの子を演じている寺島しのぶさん、あの毒々しくて妖艶な、何と表現していいのか分からない容姿。そして、息子・太郎が画家として大成することを願っている母親としての一面も尋常ではない気の入れよう・・・・・しかし、この女優さんでないとここまでの演技は出来ないのではと思われるような女優・寺島しのぶ
怖いくらいであるが、素晴らしい・・・・・。
とても一言では、語ることのできない両親の人生、その中で芸術に徐々に目覚めて行く幼少期の“太郎”・・・・・・。
子役も、青年期も、壮年期も・・・・何度も言うがよく似ており、引きこまれてしまう。
決して妥協しない芸術家・岡本太郎という方は、よく考えればとても人間味のある人であったのかと・・・・・改めて知ることができた。
残すところ、あと2回の放送・・・・見逃さないようにしたい。(咲・夫)
「太陽の塔」
[追 記]~第3回あらすじ~
昭和15年、第二次世界大戦が勃発、パリからの帰国を余儀なくされた岡本太郎(松尾スズキ)は中国戦線に送られる。過酷な軍隊生活のなか日本を変える志を抱き、戦後すぐに先鋭的な芸術運動に乗り出し日本の画壇に戦いを挑んでいく。
そんなエネルギッシュな姿に一目惚れした平野敏子(常盤貴子)は、秘書として太郎と一緒に暮らす事になる。当時から、新聞や雑誌の原稿、講演活動と多忙だったが、画家としての才能は認められていなかった。誰よりもその才能を信じる敏子は、太郎の芸術論をまとめ出版することを発案。『今日の芸術』と題した著作はベストセラーとなり、太郎は瞬く間に時代の寵児にのしあがってゆく。だが、自らの手を離れスポットライトを浴びる姿に、敏子の恋愛感情は急速に冷えてゆく。
そんな折、展覧会に出品された太郎の絵が、既に古いと酷評されてしまう。ショックを受け酔いつぶれる太郎を目の当たりにし、敏子は「太郎こそが画壇にとらわれている」と言い放ち、その顔を黒く塗りつぶしていく。それは、敏子が生身の愛を捨て去り、岡本太郎のプロデューサーとして生きてゆく覚悟を決めた瞬間であった。やがて敏子は、結婚ではなく太郎の養女となる道を選んでゆく。
(出典:NHK「TAROの塔」公式HP 抜粋)
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2月26日(土)21:00から、4回シリーズでスタートしたこのドラマ。幼少期のユニークな生活ぶり、パリにおいて絵画を学んでいた青年時代、そして、1970年大阪万博の“太陽の塔”制作に至るテンポの早いドラマ展開に引き込まれている。
当時のTV画面などで、「芸術は、爆発だ!」と両手を大きく広げて話されたご本人の姿が思い起こされる。ところが、この太郎を演じている役者さん、青年期と壮年期のどちらもご本人にそっくりである。
驚くほどよく似ていることもこのドラマに引きつけられる魅力の一つである。
特に壮年期の太郎を演じている“松尾スズキ”という役者さん、実のところ当方は全く知らなかったので、より新鮮に見る事ができる。
ドラマの中では、幼少期・青年期、そして現代の壮年期が交錯しながら展開するので、やや目まぐるしいところもあるが、異色の芸術家の生きざまがこれほど分かるドラマはない。
あの天才的な、我々凡人から見るとちょっと変人・奇人とも思える芸術家・岡本太郎、その生い立ちは壮絶なものである。
母・岡本かの子と父・岡本一平、その生活ぶりにはビックリするようなことばかり、芸術を追い求める家庭とは、これほどまでに異色のものかと・・・・・一般人の常識をすべて覆すような話ばかりである。
母・かの子を演じている寺島しのぶさん、あの毒々しくて妖艶な、何と表現していいのか分からない容姿。そして、息子・太郎が画家として大成することを願っている母親としての一面も尋常ではない気の入れよう・・・・・しかし、この女優さんでないとここまでの演技は出来ないのではと思われるような女優・寺島しのぶ
怖いくらいであるが、素晴らしい・・・・・。
とても一言では、語ることのできない両親の人生、その中で芸術に徐々に目覚めて行く幼少期の“太郎”・・・・・・。
子役も、青年期も、壮年期も・・・・何度も言うがよく似ており、引きこまれてしまう。
決して妥協しない芸術家・岡本太郎という方は、よく考えればとても人間味のある人であったのかと・・・・・改めて知ることができた。
残すところ、あと2回の放送・・・・見逃さないようにしたい。(咲・夫)
「太陽の塔」
[追 記]~第3回あらすじ~
昭和15年、第二次世界大戦が勃発、パリからの帰国を余儀なくされた岡本太郎(松尾スズキ)は中国戦線に送られる。過酷な軍隊生活のなか日本を変える志を抱き、戦後すぐに先鋭的な芸術運動に乗り出し日本の画壇に戦いを挑んでいく。
そんなエネルギッシュな姿に一目惚れした平野敏子(常盤貴子)は、秘書として太郎と一緒に暮らす事になる。当時から、新聞や雑誌の原稿、講演活動と多忙だったが、画家としての才能は認められていなかった。誰よりもその才能を信じる敏子は、太郎の芸術論をまとめ出版することを発案。『今日の芸術』と題した著作はベストセラーとなり、太郎は瞬く間に時代の寵児にのしあがってゆく。だが、自らの手を離れスポットライトを浴びる姿に、敏子の恋愛感情は急速に冷えてゆく。
そんな折、展覧会に出品された太郎の絵が、既に古いと酷評されてしまう。ショックを受け酔いつぶれる太郎を目の当たりにし、敏子は「太郎こそが画壇にとらわれている」と言い放ち、その顔を黒く塗りつぶしていく。それは、敏子が生身の愛を捨て去り、岡本太郎のプロデューサーとして生きてゆく覚悟を決めた瞬間であった。やがて敏子は、結婚ではなく太郎の養女となる道を選んでゆく。
(出典:NHK「TAROの塔」公式HP 抜粋)
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