咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

火天の城・・・・やっと観た

2011-01-29 20:29:40 | レビュー
 昨年、9月全国一斉に封切られた「火天の城」、予告編などを観ていたのでゆっくりと観たいと思っていたが、いろいろとあって結局見逃してしまった。

 先般、2度にわたってWOWOWで放送されており、やっと観る機会を得た・・・・・思っていた以上に膨大なスケールで描かれており、どこまでが実写でどこからがCGなのか、ちょっと分からなかったが、映画自体には満足した。

 これだけの映画、映画館で観なかったことを後悔している。

 原作は、直木賞作家・山本兼一氏が、第11回松本清張賞を受賞した同名歴史小説とのこと。このような物語の描かれた本が出ていたとは全く知らなかった・・・・知識不足を痛感。



(出典:2009「火天の城」製作委員会)


 物語は、織田信長から近江の国・安土に五重の天守閣を持つ城を設計し、建築せよと命ぜられた宮大工(宮番匠)の棟梁・岡部又右衛門とその一門の苦悩と完成までの壮大なドラマである。

 「天高くそびえ立つ、天下一の城を作れ」と、信長が命じる

 ところが、信長は突然、指図争いとしてそれぞれ実績のある京の宮大工など他の2名の者にも設計図を作らせて、岡部又右衛門との3名で競わせ一番良いと思われるものに設計・建築を命ずることとなる。

 又右衛門は、夜を徹して設計図を作り、五重の天守閣の模型を作製し、いよいよ信長の前で競い合うこととなった・・・・ドラマの最初のクライマックス。

 信長は、又右衛門の説明と設計図や模型などを気に入り、又右衛門を総棟梁に決めてこのことに関わった宮大工・石工などすべてが協力し、3年以内に建築するよう命ずる。

 天守を支える通し柱となるそれ相応の大黒柱が必要となり、又右衛門は絶ってのお願いと信長に請うて木曽の檜の大木を目指して、武田と繋がっている“木曽義昌”領へ出向く・・・・・ここで、木曽義昌配下の大工・大庄屋陣兵衛と友情が芽生えるが、併せて悲劇も。

 兎に角、主人公岡部又右衛門を演じる西田敏行さん、今回は信念があり宮大工の棟梁としての風格も漂わせる役どころを見事に演じ切っており・・・・・拍手、拍手。

 釣りバカの浜ちゃんなどと違って、トボケタ・ユーモラスなところもなく、気一本の宮大工をこれ以上なく素敵に演じている・・・・・最高

 また、その夫を支える妻を演じる大竹しのぶさんもいいね・・・・。

 思わず、いい映画を観ることができて、気分は最高。

 ここのところ、時代劇映画もいろいろと作られているが、どれも素晴らしく見応えのあるものが多い・・・・元気のある時代劇が作られている。

 ひとりの時代劇ファンとして・・・・・うれしい限り。(夫)

 
[追 記]~あらすじ~
 天正4年(1576年)、長篠の戦いで勝った織田信長は、琵琶湖を臨む安土の地に巨大な城を築くべく、信長が見込んだ熱田の宮番匠・岡部又右衛門に命じる。又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。
 夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の田鶴、娘の凛らが支えるが、空前の巨大建築の完成には多くの困難が待ち受けていた…。
(出典:2009「火天の城」製作委員会 抜粋)


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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日々雑記 (人生楽しみ)
2011-01-28 11:58:10
こんにちは。はじめまして。

ブログを拝見しました。「火天の城」本当に名作でした。山本兼一さんの本も面白い本でした。また、直木賞の「利休にたずねよ」も力作です。感動しました。お時間が有ればぜひお勧めします。
悠々自適な人生、うらやましい。是非お体を大切に楽しんでください。
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早速に (咲とその夫)
2011-01-28 13:58:07
 早速にコメントを頂きありがとうございました。本当に素晴らしい内容の映画で、感動しました。大型スクリーンで観たかったです。

 お勧めの山本兼一さんの本、折を見て読んでみたいと思います。
 何しろ、何年も前から池波正太郎さんの本にどっぷりと浸かっているものですから、他の方の本を読んでいないもので・・・・。

 そのほかの記事、色々と記載していますのでご覧下さい。
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