咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

戦火の馬・・・よかった

2012-03-12 22:48:10 | レビュー
 「スピルバ―グ監督が『希望』を描く」

 「この馬は、神様の贈り物かもしれない」

 「ただ前を向いて、走り続けるのだ」

 全国封切から1週間となる先日、同映画を十分に堪能した。戦争の悲惨さを馬の目を通して訴えるとの手法をとった物語、そして馬との友情と愛情が画面一杯に広がって、“奇跡の馬”が疾駆する。 

 さすがは、見事に映像化を成し遂げたスティーブン・スピルバ―グ監督作品

 仔馬の誕生から見守っていた貧しい小作人の子・アルバート、ある時その仔馬も成長し、母馬から引き離されてセリにかけられていた。そのセリで農耕馬を買い付けに出向いたアルバートの父親は、そのサラブレッドに一目ぼれして強引にセリ落としてしまった。

 流星のある気高き馬を連れ帰ると、奥さんは農作業の使役にできないサラブレッドに落胆するが、息子のアルバートは大喜びであった。何と言っても同馬の誕生から見守っていたから、それが我が家にやってきたことは、貧乏な農家にとってまさに奇跡の始まりでもあった・・・同馬にジョーイと名付けた。

 父親が大枚を叩(はた)いて同馬を購入したため、地主に支払う小作料が足りなくなってしまった。地主は無理な約束を交わして帰る際、アヒルがとてもユニークな演技をする・・・このワンシーンは必見。同監督のユーモアがところどころに散りばめられており、涙のなかにも笑いもある。

 アルバートはジョーイにあらゆることを教え込み、アルバートとの友情が深まっていくところが素晴らしい。しかし、ある日父親は小作料が払えないため、アルバートに内緒でジョーイを軍馬として騎馬隊に売ってしまう。

 それを知ったアルバートは、騎馬隊に売られている場所に出向き、ジョーイとの別れを惜しむと・・・イギリス人将校から思わぬ言葉をかけられる。
 そしてジョーイの奇跡をつなぐこととなる“あるもの”を取り付けて別れる。

 戦場に赴いたジョーイは、次々と多くの人たちと巡り合って行く。脱走したドイツ軍少年兵兄弟、両親を失ったフランス人少女とその祖父、ジョーイを助ける両軍の二人の兵士、傷ついたジョーイを診てくれるイギリス人軍医たち・・・。

 ジョーイに巡り会いたくて、アルバートは志願兵として戦地であるフランスへ赴いていた・・・果たして、ジョーイに会うことができるのか。

 最後の最後にも感動の場面が待っていて一気に涙も溢れてくるから、 2時間27分があっと言う間に終わってしまった。(咲・夫)


(出典:2011「戦火の馬」製作委員会)

[追 記]~あらすじ~
 第一次世界大戦前夜のイギリスの農村で、1頭の美しい馬が貧しい農家にひきとられる。この家の少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)は、“ジョーイ”と名付けられたその馬とかけがえのない友情を結ぶ。
 しかし戦争が始まると、ジョーイは英国軍の軍馬として売られ、フランスの戦地に送られる。アルバートはジョーイを探すため、徴兵年齢に満たないにもかかわらず入隊し、最前線フランスに向かう。
 ジョーイは死と隣り合わせの過酷な日々のなか、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、ドイツ軍を脱走した少年兵の幼い兄弟、両親を失ったフランスの少女らと巡り合う。過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しなら、やがてジョーイは彼らの希望となり、“奇跡の馬”と呼ばれる。
(出典:2011「戦火の馬」製作委員会)

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