咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

おめでとう・・・オルフェーヴル

2011-06-01 23:27:13 | スポーツ
 やったね、池添謙一騎手・・・・ダービージョッキー

 待ちに待った日本ダービーのこの日、東京競馬場は、前日からの降雨も夜半からさらに強くなったらしい。当日の第1レースが始まる時点では、既に“ダート・芝”コース共に不良の発表であった。

 同レースがスタートする15時40分、さらに雨脚が強くなってきた・・・・どうやら芝コースも水たまりが浮くような状態とのこと。


 スタンド前からのスタート、G1のファンファーレが鳴り響く、1番人気で当方イチオシの“オルフェーヴル”が、先入れの5番枠に・・・・と、ところが、珍しくゲート入りを嫌っている。

 しばらくすると何事もなかったかのように涼しい顔でゲート入り、降りしきる雨の中でゲートが開くのを待っている。

 カシャーン、ゲートが開いた。

 各馬とも一斉に飛び出して行った。

 1番人気のオルフェーヴルを負かすには、この雨中の馬場では前に、前に行った方が得策と1コーナーをめがけて内から外から各馬がグイーっと詰めて行った。

 先手を主張したのは、3番枠のオールアズワン、番手には大外からノーザンリバー、ショウナンパルフェ、ユニバーサルバンクなどが隊列を組み、2コーナーから向こう正面流しへ・・・・その後ろにトーセンレーヴ、ペルシャザールなどが続いた。

 イチオシのオルフェーヴルは、後方から5番手を追走し、3、4馬身離れたところにウィンバリアシオンの安藤勝己騎手が腹を括っての後方待機策で向こう正面へ入って行った。

 中団にサダムパテック、その1頭後ろにナカヤマナイト、さらにその横にデボネア、内にクレスコグランドが追走し、その後方にオルフェーヴルがいる。


 激しい雨を突いて、最初の1000mを62秒4のスローの流れで通過、長い隊列の馬群が3、4コーナーへ、先頭を行くオールアズワンは、馬群を3、4馬身引き離して直線に向いた。

 後続も前に詰めて馬群が固まり始めたが、直線に向いたところで後方にいるオルフェーヴルが外に出そうと動くが、横にいるナカヤマナイトと馬体が接触し外に出せない。

 直ぐに切り替えたオルフェーヴルの池添謙一騎手、今度は内から追い出そうとするがサダムパテックが前にいる。それでも狭くて厳しいところを突っ込んで行った・・・・残り400mを切っている。

 ここらあたりが、素晴らしい勝負根性のオルフェーヴルである

 そして、残り200mを切ったあたりで、一気に先頭に躍りでることができたオルフェーヴルが、ゴールを目指して伸びる。

 ところが、後方待機策をしていた腕っ節の強い安藤勝己騎手の手綱に応えたウィンバリアシオンが、弾かれたゴムまりのようにメンバー最速の34秒7の末脚でオルフェーヴルに迫る。

 しかし、オルフェーヴルも34秒8の末脚を駆使しており、結局1馬身4分の3、0秒3差の着差でダービーの称号を勝ちとった瞬間である・・・・2冠馬誕生、7458頭の頂点に立った。

 さらに凄いのは2着馬と3着馬とは7馬身差、水たまりの浮く不良馬場でのこの2頭のパフォーマンスには驚いた。

 相手候補に上げていたナカヤマナイトは3着馬のペルシャザールにクビ差4着、後方でのめりながらも最後の直線で大外から詰めてきたクレスコグランドは、ナカヤマナイトにアタマ差の5着であった。

 なお、L.デットーリ騎手が騎乗したデボネアは、馬場が堪えて12着に終わった。全ての馬が、この日の不良馬場に泣かされた日本ダービー、2分30秒5のドラマが幕を下ろした。

 その中で、距離・悪路の馬場などを気にしないオルフェーヴルの強さ、さらに青葉賞ではそれほどのタイムではなかったが、この不良馬場でもパフォーマンスを見せたウィンバリアシオンの2頭が光っていた。
 
 オルフェーヴルは、父・ステイゴールドの勝負根性を受け継いでおり、これからも長く応援しようと思った。降りしきる雨であったが、素晴らしいレースを堪能できた・・・馬券はともかく。

 やったね、池添謙一騎手・・・・おめでとうございます

 また、池江泰寿調教師は、池江泰郎元調教師との史上2組目の親子ダービー制覇となった。

 3冠馬に向けて、秋にはさらにパワーアップした姿をファンの前に見せてほしい。(夫)



 参考資料:競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他


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