まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

4204. 乗算器のイメージ、続き

2023年09月23日 | 日記

 アナログ回路で非線形動作と言えば検波(detection) / 復調(demodulation)と変調(modulation)が真っ先に思い浮かびます。

 私は鉱石ラジオの動作中の本物は見たことがありません。ゲルマラジオは近所の模型店でキットとして売られていて、小学校の時に組み立てたことがあります。
 コイルとコンデンサの同調回路とゲルマニウムダイオードの部品が3点だけのラジオで、アンテナとクリスタルイヤホンが入出力です。コイルとコンデンサは並列接続され、共振周波数でインピーダンスが無限大となるのでフリーパスとなり、他の周波数では減衰してしまいますから、特定のAM局の信号が取り出せる、と言う理屈です。実際には回路が簡単すぎて、混信が多いです。
 中波のAM信号から音声信号を取り出すのが検波で、ゲルマニウムダイオード一個で実現します。検波の動作はネットで調べるとすぐに出てきます。

 半導体ダイオードの動作は正方向は抵抗0、逆方向は抵抗無限大が理想で、アナログするならば、乱暴にはf(x) = exp(x) - 1 の指数関数で近似できます。つまり電圧を上げると電気をどんどん通すようになり、下げると通りにくくなります。これだけ。

 しかし、混信がひどいのと感度を良くした再生ラジオでは逆方向の出力が出てしまうので、その私の小学校時代でも5球スーパーが普通でした。スーパーはスーパーヘテロダインの略で、AM放送波(526kHz~1606kHz)をいったん455kHzの中間周波数に変換して増幅し、さらに復調します。この中間周波数のところで十分に帯域を絞って希望の周波数のみを選択します。

 で、この周波数変換には1本のダイオードでは無理で、乗算器のようなものが必要で、実際には7極管が使われました。非常に特殊な真空管で、しかし5球スーパーの時代には、この複雑な7極管はとても良く普及していたことになります。

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