
トヨタ総行動(2月12日実施)の集会決議です。
みなさん
トヨタ自動車は、「営業利益2兆円」という史上空前の利益をあげ、文字どおり世界トップ企業になろうとしています。トヨタはこの数年、賃金引き上げを抑制し続けてきました。
トヨタ労組は、今年は「ベア1500円」要求と言われていますが、トヨタはこれすら「コスト高を招く」と、賃上げ抑制の姿勢をあらためて強調しました。
職場では、あいかわらず長時間労働が強要され、過労死・過労自殺も発生しています。また、3分の1にもおよぶ期間従業員・派遣労働者など非正規労働者の賃金は正規社員の3分の1、ボーナスや退職金もありません。
みなさん
この間、トヨタ関連の下請企業で「偽装請負・労災かくし」をはじめ「違法雇用」が労働局によって摘発されました。さらに下請企業の事業協同組合では、ベトナム人研修生を違法に雇用していたことも明るみにでました。トヨタは「当該企業の問題」だとしていますが、背景には下請に対する過酷な「コスト削減」があります。あまりに常識はずれの「コスト削減」で、外国人労働者を不法に働かせたり、なかには廃業に追い込まれる事業所もあります。
トヨタはいまこそ「企業のゴンブライアンス(遵法精神)」を発揮し、下請との公正な取引を確立し、関連・下請企業からの違法雇用を一掃するようとりくむべきです。
みなさん
東京大気汚染裁判で自動車メーカーの責任が糾弾されています。 昨年9月28日、東京高裁は「解決勧告」をだしました。いまトヨタに求められているのは、解決のためにイニシアティブを発揮することです。私たちは、トヨタに対して、自動車排ガスによっていのちと健康がうばわれた被害者への「謝罪と正当な補償」をおこなうよう、つよく求めるものです。
みなさん
「トヨタは社会的責任を果たせ」と声をさらに大きく広げましょう。
「8時間労働でまともにくらせる賃金」、労働時間の短縮をはじめとする労働条件の改善、青年の雇用を拡大せよと声を大にしてさけびましょう。財界が国会提出をねらう「ホワイトカラー・イグゼンプション導入」による労基法改悪、就業規則変更で使用者の一方的賃下げも自由という「労働契約法」を完全に断念させるために、大きく運動を広げましょう。
「トヨタは、適正な単価を保障し、下請いじめをやめよ」はみんなの声です。大企業の利益を優先し、国民の間に格差を拡大する安倍内閣の「構造改革」路線、憲法改悪・庶民大増税反対、世界に誇る日本国憲法を守り、職場とくらし・政治に生かせと、強く求めていきましょう。4月のいっせい地方選・7月の参議院選挙で、大増税・憲法改悪を阻止し、悪政の転換をさせましょう。
以上、決議します。
2007年2月12日
07国民春闘・第28回トヨタ総行動トヨタ決起集会