全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

機関紙6号工場門前宣伝始まる!

2008年02月28日 21時54分43秒 | 機関紙
2月28日(木)早朝からアイシンの刈谷地区(刈谷工場、本社、技研)門前で機関紙6号の宣伝を行いました。
『全トヨタ労働組合』はトヨタ自動車と各グループ各社に対して以下の08春闘要求項目を掲げて団体交渉を行いました。
  ・誰でもどこでも最低1万円の賃上げを!
  ・一時金を昨年より1ヶ月分増加を要求!
  ・残業代、休日出勤手当ての大幅アップ!
  ・無償残業根絶、過重労働をなくせ!
また非正規雇用者の労働条件改善として
  ・正社員として採用を大幅に拡大すること!
  ・時給を100円アップすること!
  ・正社員と同じ有休日数を与えること! 
  ・夏冬に一時金を支給すること!
  ・偽装請負などの法律違反の根絶! 
機関紙6号表面にはこれら08春闘特集と『トヨタ・デンソー過労うつ病裁判』の状況、トヨタ自動車内野さん過労死認定裁判の判決の結果、裏面には各社昨年の秋季団体交渉の結果を載せました。
『全トヨタ労組合』は正規・非正規労働者を問わず労働者の基本的労働条件の向上をめざしています。

さて機関紙の配布を始めるとにわかに刈谷工場の守衛さんの動きが活発になります。
2~3人の守衛さんが、ほうきとちりとりを持ってやたらと門のまわりを掃除し始めます。時々無線でこちらの状況を連絡しているようです。今回はダンボールではなくちょっとましなごみ箱と書いていない箱が用意されていました。
毎回のごとく宣伝か終わるまでちょっと離れたところから様子を伺っています。
春闘の時期ですから既存の労働組合も会社の敷地内の門前でビラを配布していますが、こんなことは何一つありません。いつ何があったかを報告するのが守衛さんの仕事としてもこの極端な対応はなんでしょうか。
『全トヨタ労働組合』は会社の危機管理の対象になっているのかと錯覚する思いです。
守衛さんも労働者ですから仲良くやりましょうや。

西三河通信員

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域総行動に参加

2008年02月28日 06時25分24秒 | Weblog
2月27日は愛労連・西三河南労連の地域総行動の日でした。私たち全トヨタ労働組合(ATU)も、この行動に連帯して参加しました。
 この日は早朝、すっかり定着した刈谷駅頭の宣伝行動に参加しました。2時間弱の時間を使って、1600個のティッシュ入りのオールトヨタの仲間を配布しました。
 来週からは、順次工場門前でも配布する予定です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

権利総行動での申し入れ

2008年02月20日 05時51分00秒 | Weblog
2月15日に行われた権利総行動でのトヨタ自動車東京本社への申し入れ書です。


フィリピントヨタ労組を支援する会 http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/
---------------------------------------------------------------
申し入れ書

2008年2月6日
トヨタ自動車株式会社
社長 渡辺 捷昭 殿

拝啓
 我々は、去る2008年1月10日に、フィリピン陸軍第202歩兵旅団とフィリピン
軍の軍人が、ラグナ州サンタロサ市サンタクルスバランガイ・プロングブックロッド・
ディワ、サン・クリスピン・ストリート24区ブロック1にある我々の組合事務所の脇近く
に、「地域社会組織化と開発」(略称「CODE」)を行うためとして駐留することを、
市長が承認したことを知りました。

 この件に関連し、我々はまた、名札を着けない制服姿の軍人3名が、2008年1月24日午前
10時30分と2008年2月4日午前8時30分に、繰り返し我々の組合事務所にやって来て、そこ
に居住する人たち全員との面接しようとしたことを、お知らせしたいと思います。我々の
収集情報と調査に基づく見解としては、それは彼らのCODEの真の「意図」とは矛盾し
ていました。彼らが行ったことは、我が組合に対する嫌がらせと苛めを行い、黒い噂の種
を撒き、我々が組合結成と表現の自由という適法な権利を持続し、労働法と憲法により保
障されている我が組合と労働者の一切の活動を行うことを妨げることにありました。

 現在も会社内で働いているTMPCWA組合員に会社の警備員が漏らしたところによれ
ば、第202歩兵旅団の軍人たちは、トヨタの構内に入ることが許され、殆どの時間、ト
ヨタ社内にいることが見て取れるということです。
トヨタはまた、ラグナ州サンタロサの会社の敷地前に置いてきたラグナ州サンタロサの
フィリピン国家警察の分遣隊とは別に、ラグナ工業団地警察支援グループの本部を会社内
に配備しています。

 どうぞ遠くからでも何事かを見て取って頂けると思いますが、軍隊が駐留しているとこ
ろではどこにおいても、労働者の真の利益を推進している活動家と目されている、我々と
同様の多くの指導者たちと、フィリピン国民が、残忍な殺人をされ、また誘拐をされて現
在もなおその多くの被害者が発見もされていない状況なのです。

 これらの出来事に基づき、我々TMPCWAは本書簡を貴殿に送ることにより、貴社の
フィリピンの子会社であるトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション(TMP)
が、我が組合の長期におよぶ闘争に攻撃をかけ破壊するために、今やフィリピン軍を利用
して、我々に対する広範な抑圧をもてあそんでいることをお知らせ致します。

 我々は、貴社に対し次の点についてフィリピン子会社(TMP)に指示し、また直接に
フィリピン政府に意見表明されるよう要請します。
1、第202歩兵旅団の分遣隊がフィリピントヨタ労組事務所と同じ街区に配備され、
フィリピントヨタ労組と組合員に圧力をかけていることについてアロヨ政府に撤去するよ
う申し入れること。
2、フィリピントヨタ内に軍隊の分遣隊員を入れないこと。
3、フィリピントヨタからラグナ工業団地警察行動グループを退去させること。

 このような事態を生み落とした最大の理由は、貴社がフィリピントヨタを通して、また
直接にフィリピン法と国際労働基準に違反するさまざまな行為を行い、争議をいたずらに
長引かせてきたことあります。万が一この第202歩兵旅団の軍人によってわが組合の指導
者と組合員たちの生命を危険にさらすような激越な行動が引き起こされた場合には、日本
のトヨタ本社はその責任を決して免れません。

フィリピン労働者のために

トヨタ・モーター・フィリピン・コーポレイション・
ワーカーズ・アソシエイション(TMPCWA)
委員長 エド・クベロ

以上
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オールトヨタの仲間第6号発行

2008年02月18日 19時19分13秒 | 機関紙
オールトヨタの仲間第6号が完成しました。近々、皆さんのところにも届くと思います。
今号は春闘要求特集です。
私たちの要求は、すでに1月の定期大会で討論を積み重ねて確認しています。

  ●誰でも、どこでも最低1万円以上の賃上げを!
  ●一時金を、昨年より1ヶ月上積みすること!
  ●残業代、休日出勤手当などの大幅アップ!
  ●無償残業根絶、過重労働をなくせ!
  ●トヨタは中小・下請け企業にも利益を還元せよ!

その他トヨタ系各社の動向も伝えています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Tmpcwaを支援する会から

2008年02月16日 18時28分19秒 | Weblog
<フィリピントヨタ労組は昨年 10月19日フィリピン最高裁が233名の解雇を認め
る判決を下した事に対し、11月26日に再検討申立書を提出ました。>
フィリピントヨタ労組を巡って緊迫した状態が続いています。以下支援する会からの情報です。


最高裁大法廷開催を求め、最高裁第二部の歪曲・逸脱・違憲判決の再検討申し立て!

 昨年11月26日、TMPCWAが最高裁第二部が事件番号第158789号および第158798号の
違法解雇か違法ストライキかをめぐる事件についての決定に対して、再検討申立書を提出
しました。

 TMPCWAはまた、この最高裁第二部の不当な決定に対する再検討申立を、最高裁大
法廷で審理してもらいたいという訴えを提出しました。

大虐殺: これは、最高裁の決定のようなミステリー小説での、トヨタの違法解雇者に対
する定義です。まったく正義のない、ポネンテ・プレスビテロ・ヴァレスコ裁判長の指揮
のもと、明らかに、外国の多国籍企業の利益に奉仕するだけのものです。

違法解雇変じて違法ストライキとなる。 
第二部は、
1)2001年2月21-23日の労働関係局における聴聞への参加、
2)2001年3月28-4月12日の適法なストライキ、
3) 2001年5月23日と28日のトヨタ前での解雇労働者の賃金明細書要求
を、違法ストライキと断じました。

第二部の決定に述べられていることは、資本家の利益はフィリピンの憲法よりも強力なの
だということなのです。そのために、労働者のストライキ権を認めるよりも、トヨタの利
益に保護を与えるべきだというのです。

憲法違反 - 第二部の決定は憲法違反です。なぜならば憲法はストライキ権を承認して
いるからです。

・自由主義者として知られるレイナト・プノ最高裁長官が現在定めている法律(判例)の
中で、彼は、「ストライキは資本家のあらゆる不正義と闘うための労働者の唯一の武器で
ある」と述べています。
・プノ長官はまた、「たとえストライキが違法であったとしても、それはフェルディナン
ド・マルコス政権を駆逐した。だからこそストライキ権は排除されず、憲法で保障されて
存在し続けているのである」と言っています。

「歪曲・逸脱・違憲」- それが第二部の出した決定です。現在の判例法を変更する権利
は、最高裁のどの部にもありません。さらに、第二部は、表現の自由および結社の自由の
一環として、憲法により認められている労働者のストライキ権を変更する権利を持っては
いません。大法廷だけが、現在の判例法を変更することが出来るのです。

最高裁長官プノ裁判官は、間違った判断に徳性を踏み越えていくのを許すべきではありま
せん。最高裁は、現憲法を尊重すべきであり、ただただトヨタ資本家の言いなりになっ
て、それを歪曲するのを許してはなりません。

最高裁大法廷は、2007年11月26日にTMPCWが提出した訴えを審理し認めるべきである


ポネンテ・プレスビテロ・ヴァレスコ裁判長と第二部は、公正な態度をもって、
TMPCWAが提出した再検討申立に対する決定を大法廷に委ねるべきである!

違法解雇されたトヨタ労働者の7年間にわたる闘争に正義を!

フィリピントヨタ労組
TOYOTA MOTOR PHILIPPINES CORPORATION WORKERS ASSOCIATION (TMPCWA)
2008年1月16および28日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御用組合は「会社の経営権事項」と全面容認!

2008年02月16日 18時26分17秒 | Weblog
<トヨタ自動車は世界中へ進出した工場で日本で行っている事と同じように正社員を非正
規雇用労働者へと置き換えています。フィリピントヨタではそれが御用組合と結託し、
フィリピントヨタ労組潰しにも使われています。以下はフィリピントヨタ労組のビラで
す。>


不安定な低賃金労働者への置き換えと外注化と下請化の攻撃!
御用組合は「会社の経営権事項」と前面容認!
          

 排水場の資材取扱運転課(MHO)に配属されている労働者たちは、トヨタの外注業者
起用計画を前にして、心配している。正規一般労働者がトヨタ外の労働者に置き換えられ
ることになるのだという。この課に働いている労働者たちは、強制的に別の部に配転され
るというのである。御用組合(TMPCLO)が自分たちの組合員に対して説明をしない
ために、労働者たちはこの企みの陰にある危険を見て取ることが出来ないかもしれない。


 TMPCLOが課ごとに招集したある職場集会で内部労働者が携帯で撮ったビデオによ
れば、TMPCLOの執行委員は、「下請化計画は会社の経営権であるから、労働者がそ
れによって影響を受けることがあってもTMPCLOとしては留意しない。たとえ労働者
たちがTMPCLOの組合員であるからといっても、TMPCLOの中心的組合員名簿に
は入っているわけではない」と、はっきり言っています。

 「外注化と下請化」とは、強制的に仕事を外に出し、トヨタの仕事を低賃金の下請業者
に与えることです。これが、トヨタがやろうとしている汚い計略の一つなのです。

 最近、トヨタ社内では契約労働者化がますますきびしくなってきていますが、TMPC
LOの執行委員たちは、これを阻止するために何もしないし、反対さえしていません。排
水場と資材取扱作業課(MHO)でやられそうになっているように、労働者の正規の仕事
がちびりちびりと取り上げられ、代理店や下請業者に回されてきました。

 トヨタが発行している資料には、正規労働者と契約労働者の人数が同じになっているこ
とが、はっきりと示されています。貴方は、生産ラインでほとんど正規労働者を見ること
が出来ないはずです。生産の労働者の大多数は契約労働者になっているからです。その仕
事は正規労働者のやる仕事のはずです。事務所の一般労働者にも同じ事が起きています。
エンジニアの仕事が、今では、契約労働者に回されつつあるからです。実習生の名目でも
隠れた契約労働者が無責任に膨張していくのを、なすがままに許すべきではありません。

 トヨタの正規一般労働者の状況は、TMPCLOの手の中で、ますますきびしくなりつ
つあります。TMPCLOの執行委員たちには、労働者のために闘う度量はありません。
それどころか、労働者たちは、トヨタによってこしらえられた、ただトヨタの命令に従う
だけの、役に立たない執行委員には、何も期待していません。彼らには、トヨタがその労
働者に対して何をしようとしているのか、その真の狙いを見抜く力さえありません。

 トヨタの長期計画は、今や、外注化と下請化の陰に隠れて、少しずつ実行されているの
です。トヨタの具体的な狙いは、すべての正規一般労働者を食いつくして、契約労働者に
置き換え、トヨタ内部における真の労働組合主義を解消してしまうところまで持っていこ
うというところにあるのです。

トヨタ労働者は、トヨタのすべての汚い計略が存在し続けるのを許してはなりません。

TMPCLOとトヨタの結託による仕事の外注化と下請化の汚い計略を実行しようとする
脅しと危険を、共に暴露し反対しよう!

契約労働者化でなく正規労働者化を!

フィリピントヨタ労働組合
TOYOTA MOTOR PHILIPPINES CORPORATION WORKERS ASSOCIATION (TMPCWA)
2008年1月16日


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタ本の売れ行き

2008年02月15日 14時03分54秒 | Weblog
先日、西三河の本屋2件周り、異変に気がつきました。

ビジネス書部門でのランキングに
2位 続トヨタの正体
3位 トヨタの闇
8位 トヨタの品格
 ちなみに、礼賛本はベストテンに入っていません。
これは、知立の正文館八ツ田店の1月のものです。

いっぽう、先日久しぶりにメグリア(トヨタ生協)本店の3階の書籍部に顔をだしました。すると、なんと先の3つの批判本がおいてないではありませんか。売れすぎて品切れ状態ということはないようです。(笑)どういう意図でこうなったか、教えていただきたいですね。世界のトヨタ関係のある生活協同組合が気に入らないからということでこれら批判本を売らないということであれば、その事実は天下に広く知らす必要があります。ちなみに、批判本では岡清彦さんの「トヨタ世界一の光と影 」(イソップ社)だけは積まれていました。

なおアマゾンランキングは以下の通りです。
トヨタの闇
Amazon.co.jp ランキング: 本で6,945位

続トヨタの正体
Amazon.co.jp ランキング: 本で15,784位

トヨタの品格
Amazon.co.jp ランキング: 本で109,053位

トヨタ世界一の光と影 (単行本)
岡 清彦 Amazon.co.jp ランキング: 本で135,048位

以上
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

’08春闘始まる

2008年02月14日 21時13分59秒 | Weblog
全トヨタ労働組合(ATU)

第1回団体交渉、トヨタ自動車に13日申し入れました。

‘08春闘はすべての労働者が団結してたたかおう!

 昨年の春闘では、全トヨタ労働組合は、外需に依存する不安定な日本経済を内需拡大景気へと誘導するため、ベアを中心に大幅賃金引上げを要求して闘いました。
 結果は、好調な企業業績が国民の所得に反映されず消費拡大に結びついていないのが日本経済の大きな問題となっています。

‘08春闘は労働者の頑張りにしっかり応えるべき
 トヨタ自動車は'07年3月期連結決算で売上高、利益ともまたしても過去最高を更新しました。トヨタグループ各社もトヨタ自動車の好調に連動して増収増益です。
 今春闘では、トヨタグループ各社は日本経済の活性化のために、中小企業・零細企業にも利益を還元するなど、部品取引単価の引き上げと、企業間の労働条件格差是正に取組むことを強く求めます。

生活と労働実態に見合った大幅賃金引上げと待遇改善を
 昨年12月に確定した、トヨタ自動車の社員であった内野健一さんの労働災害認定裁判の結果を重く受け止め、改めるべきものは改め、従業員の健康管理に特段の配慮を求めます。
 トヨタ・グループで働く労働者の基準賃金は低く抑えられ、「残業」や「諸手当」に頼らなければまともな生活が出来ない程です。生活苦と長時間労働は働く人の心身の健康障害を引き起こし、家族との団欒が奪われて家庭とは言えない状態です。生活と労働実態に見合った大幅賃金引上げと待遇改善を求めます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィリピン続報

2008年02月13日 12時18分22秒 | Weblog
フィリピン情報続報です。
支援する会からの情報です。


第202歩兵旅団 分遣隊によるTMPCWA攻撃を厳しく糾弾する!

2008年2月5日 
フィリピントヨタ労働組合
                      
第202歩兵旅団分遣隊の設置

 我々は、去る2008年1月10日に、フィリピン陸軍第202歩兵旅団とフィリピン
軍の軍人が、ラグナ州サンタロサ市サンタクルスバランガイ・プロングブックロッド・
ディワ、サン・クリスピン・ストリート24区ブロック1にある我々の組合事務所の脇近
くに、地域社会組織化と開発(略称「CODE」)を行うためとして駐留することを、市
長が承認したことを知りました。第202歩兵旅団はホビト・パルパラン将軍を司令長官
とする軍隊組織の1つであり、パルパランはグロリア・アロヨ政権下の750人以上に達
する議員、牧師からジャーナリスト、組合指導者などに対する無法殺人、また活動家の行
方不明の黒幕と名指されている人物である。

第202歩兵旅団分遣隊によるフィリピントヨタ労組への圧力

 2008年1月24日午前10時30分頃、名札を着けていない制服姿の3名の軍人が
TMPCWAの組合事務所にやって来て、事務所に滞在している者全員の行き先を調べよ
うとした。その時、事務所には、1つのベッドを借りているトヨタ労働者(実習生)1名
だけしか残っていなかった。軍人たちは、恐れを抱いたこの実習生に、自分たち(軍)は
この組合事務所でKMU(5月1日運動)のデモで使われている旗のぼりはすべて作られ
ているという情報を得ているがどうなのかと訊いてきた。制服軍人たちは居住者全員の名
前を訊き出そうとし、軍人たちは彼に、事務所に滞在している者は全員働いているのか
と、別の質問をしてきた。実習生は、そうです、皆なトヨタの労働者ですと答えた。軍人
たちは、自分たちは、新人民軍の標識を着けた人間が何人かここに滞在しているという情
報を得ている、と言ってきた。実習生は、そのことについては知りません、知っているの
は、事務所に滞在している人たちは全員トヨタの労働者であるということだけです、と
言った。

 2008年2月4日、制服軍人たちが再度TMPCWAの組合事務所にやって来た。滞
在者は一人しかいなかったが、幸いなことに、居住者としての法的権利について知識が
あったので、軍人たちの中の一人の名前をなんとか聞き出すことが出来た。姓はサランド
で、フィリピン陸軍から来ているということであった。現在もトヨタ内部で働いているこ
のTMPCWA組合員は、軍人たちを招じ入れることなく、どんな情報の聞き出しも許さ
なかった。この組合員は、偶然、この軍人たちが隣家の持ち主に尋ねているのを耳にし
た。隣人は、居住者たちは全員家を賃借していて、大家は遠いところに住んでいると答え
ていた。

トヨタの警察行動グループ配備と軍隊との結合

 トヨタ内部にも新しい動きが起きています。トヨタは以前から会社正面右に警察分遣隊
(フィリピン国家警察)を置いてきた。これ自体がフィリピンでは特例だが、トヨタは昨
年ラグナ工業団地警察支援グループ(LIPPAG=Laguna Industrial Park Police
Assistance Group)の本部を会社内に配備した。我々TMPCWAが会社前で抗議行動を
展開すると、そのたびに、フィリピン国家警察とラグナ工業団地警察行動グループとが、
いち早く対応してくる。その有様は我々のホームページ上に掲載している写真から見て取
ることが出来る。

 また、現在も会社内で働いているTMPCWA組合員に会社の警備員が漏らしたところ
によれば、第202歩兵旅団の軍人たちは、トヨタの構内に入ることが許され、殆どの時
間、トヨタ社内にいることが見て取れるということです。

アロヨ政権の自由防衛作戦計画

 我々、TMPCWAの分析では、軍の駐留は、OPLAN BANTAY LAYA Ⅱ(自由防衛作戦
計画Ⅱ)という政府の監視の一環としてなされているものであり、トヨタもまた、この監
視の一環としてTMPCWAの活動に対する監視を行っているのである。自由防衛作戦計
画Ⅱでは、活動家や組合活動家を含めて、新人民軍(フィリピン共産党の軍隊)の烙印を
押された容疑者は、すべて、アロヨ体制の反乱阻止計画の標的であるとされる。
南タガログ地域(ルソン島南部)の現状として、サンタロサは、多くの輸出加工区域を擁
していることから莫大な利益を得ている第2の市となっており、この市にトヨタがある。
南タガログ地域は、この地域に住む多くの民衆の根強い抵抗、とりわけ、多くの闘う組合
が地域全体の中に今も健在であることから、自由防衛作戦計画Ⅱ反乱阻止計画の、第2の
標的にされているのである。

フィリピントヨタ労組とフィリピン労働運動へ攻撃

 労働組合の状況からは、軍事化は労働組合抑圧の一環をなしている。南タガログ地域で
はそのように見て取ることが出来る。地域センターが3大闘争(ネスレ、日産、トヨタ闘
争)を発表して以来、ここ数週間の間に多くの大衆動員が行われてきた。この闘争は、地
域全体の民衆の間により一層知れわたるようになっている。
 トヨタ労組が、強い闘う組合であり、また反グロリア・アロヨ勢力であることはよく知
られている。日産労組はトヨタ労組と地理的にも接近している。これが、今監視が強化さ
れている理由である。

われわれは脅しに屈しない!

 組合事務所に対する軍の監視については、我々は、それは軍の通常の日常的任務ではな
く、また特に地域社会区域の中に軍の分遣隊を配備するなどということにいたっては、通
常の駐留ではない。軍隊は戦時においてだけ展開することが出来るのである。地域社会は
地域社会である。今地域社会には戦争はなく、しかもこの地域社会は平和的である。現
在、トヨタと政府は、一緒になって、TMPCWAに対し圧力と嫌がらせを加えているだ
けでなく、指導者たちの命までも脅かしているのである。トヨタがバランガイの役員に財
政的援助を与えているために、バランガイの役員も我々がこの地に留まることを快く思っ
ていない。

 強い圧力を受けてはいるが、我々は、地域社会から組合事務所を撤去することは出来な
い。我々は、この種の嫌がらせとTMPCWAの指導者たちの命に対する脅しを暴露して
いく必要がある。そして、このような問題が起こった以上、我々は、TMPCWAの指導
者として、より一層注意深くなるべきである。
 我々はトヨタ日本本社がこのフィリピントヨタ従業員と被解雇者からなるフィリピント
ヨタ労組への軍事的抑圧に対してどのような態度をとるか注視している。

* TMPCWAと労働組合に対する軍事的抑圧に反対し、暴露する!
* 軍事的抑圧のためのトヨタ・地方政府・フィリピン陸軍の結託を許さない!
* フィリピン陸軍を配備するグロリア・アロヨ政府を糾弾する!
* サンタロサ市の地方政府を糾弾する!
* トヨタ日本本社とフィリピントヨタを糾弾する!


以上
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アロヨ政権、フィリピントヨタ労組に軍事的圧力!

2008年02月13日 10時29分58秒 | Weblog
TMPCWAを支援する会からの緊急連絡です。
多くの人に知らせてください。




アロヨ政権、フィリピントヨタ労組に軍事的圧力!                 
                          2008年2月12日
                    フィリピントヨタ労組を支援する会   
トヨタとアロヨ7年間の組合潰し

 トヨタ自動車はフィリピン最高裁判決、ILO勧告、国際金属労連などの国際的な批判
に逆らって団体交渉拒否し、233名解雇に固守している。トヨタはこの7年間あらゆる
手段を使ってフィリピントヨタ労組(TMPCWA)を攻撃し、御用組合を育成してき
た。アロヨ政権はフィリピン法やILO勧告を無視してトヨタのTMPCWA攻撃を擁護
し、ストライキを中止させ、解雇を合法化し、TMPCWAから団体交渉権を剥奪するの
を助けた。しかし、TMPCWAはこのトヨタとアロヨ政権の攻撃をはねのけてきた。そ
してアロヨ政権の新たな攻撃が始まった。

吹き荒れる政治的暗殺
 
 アロヨ政権は今年1月中旬、なんと!軍隊を投入してきた。軍隊の分遣隊がTMPCW
A組合事務所の同じ町内、同じ道路沿いにおかれた。そして軍人が組合事務所を訪れ、ま
た近所で聞き込みを行い、組合事務所の居住者などについての聞き込みを行うなどの恫喝
を開始した。

 アロヨ政権はアメリカの援助を受けてミンダナオや農村部で「反テロ戦争」を行ってき
た。その作戦計画はオプラン・バンタイ・ラヤ(自由防衛作戦計画)といわれているが、
この作戦はモロ解放民族戦線や新人民軍だけに向けられ、限られた軍事作戦地域だけで行
われているわけではない。2001年アロヨ政権成立以後フィリピン全国でジャーナリス
ト、牧師、議員を含めた人権活動家や農民、労働者など750人以上が政治的に暗殺され
ている。アムネスティ、国連などはこれらの暗殺をフィリピン軍の「自由防衛作戦」の一
環であるとみなしている。

 この被害者の中にはTMPCWAが地域で共闘を組んでいるネスレ労働組合委員長も含
まれているように、「自由防衛作戦」によって労働組合の指導者も殺害されてきた。ただ
これまで軍隊が首都近郊の都市サンタロサに分遣隊を送り込んでくることはなかった。し
かし今度サンタロサ市の二箇所に分遣隊が送り込まれ、一箇所は明らかにTMPCWAを
狙ったものである。

 また、「自由防衛作戦」は軍隊単独の作戦ではなく、軍と警察が中核となり地方自治
体、その他の諸機関などと連携するものとして計画されている。農業や鉱業の多国籍企業
が発展途上国で軍隊と連携し反テロ戦争の一環を担っているという話はよく聞くが、フィ
リピントヨタもまた「自由防衛作戦」の一翼を担っている。すなわち、昨年からフィリピ
ントヨタの工場内にラグナ工業団地警察支援グループ本部が置かれ、また,新たに配備さ
れた分遣隊の軍人たちがたむろしている。

合法的労働運動の圧搾を狙う

 首都マニラの南フィリピントヨタのある南タガログ地域は労働運動の強い地域であり、
とりわけサンタロサ市にはラグナ工業団地など日系の電気機器や自動車関連会社が集積し
ており、その中心となっている。ここでTMPCWAはネスレ労組や日産労組などと地域
で共闘を組んで闘っている。明らかにアロヨ政権は軍隊と警察を使ってフィリピントヨタ
労組を押しつぶし、南タガログの労働運動を圧搾しようとしている。

世界的な圧力で応えよう!

 放置するなら、軍や警察は必ずフィリピントヨタ労組をテロの手先だとレッテルを貼っ
てくるに違いない。フィリピントヨタ労組とフィリピンの合法的な労働運動を政治的暗殺
や軍事的な圧力の脅威から守らねばならない。フィリピン現地でも反撃が始まっている。
私たちも、アロヨ政権・トヨタ・日本政府へ圧力をかける国際キャンペーンを今準備して
いる。ぜひとも、絶大な協力をお願いしたい!この攻撃は必ずはねのけねばならない!

以上
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする