全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

AKKもう一つの吉田裁判記事に対するコメント

2014年12月28日 18時06分23秒 | アイシン機工
 12月3日付けの「AKKもう一つの吉田裁判」の記事に対して、一般人の方から『「これは本当の話ですか?」ATUが作り話をしている気がします。一般の企業がこんなバレバレの嘘をつくとは思えません。名誉毀損で訴えられますよ。とてもじゃないが信じられません。』とコメントをいただきました。
 上記コメントに12月28日付けで「かける」さんから、下記のコメントをいただきましたので紹介します。

作り話という証拠や根拠は、何でしょうか?この裁判は、7年以上も続いており、未だに解決していません。数回程、吉田さんの裁判を直接、傍聴した事が、あります。
 私は、トヨタ系の上場企業の元正社員で、工場で現場職をしていました。現場職は、立ち仕事しか、ありません。ある日、突然、急な病気になり、療養
の為、休職しました。その後、産業医は、「座り作業なら勤務は、可能である」と会社側(←私の病気に、関する知識無し)に指示しましたが、会社側は、「そんな仕事は、無い」と拒否。それから、私を会社都合で、退職させました。
 実際なら、「病気」でも、安易に、正社員を解雇するのは、「不当解雇」になります。労働問題ともなると、刑事事件とは違い、悪い事をした企業側に、社会的な罰則が存在してません。これが、労働基準法の弱点です。このせいで、企業側にとっては、好都合でやりたい放題、逆に、立場の弱い労働者側は、泣き寝入りしている人が多いのが、実状です。
 企業側は、最終的に、労働問題をお金で解決していますが、お金では済む事ばかりでは、無い事も知って頂きたいです。「お金がある」というおごりが
あって、誠意という心のお金で、解決をしようという考えが、企業側には、全く無いのは、ある意味、可哀想に思います。問題を起こして、「責任を取る」事態になった途端、逃げまくるのが、企業です。私の会社も、そうでした。
 あなたにとっては、他人事でしょうが、あなたが、当事者になった時、「作り話」って、言われたら、いい気分がしますか?又、自分が、その問題をどう解決して行くのか、よくお考え頂きたいと思います。ちなみに、管轄の厚生労働省は、この実態について、重く見ていません。知らん振りです。
 今まで、サラリーマン・OL生活を経験した事が無い、厚生大臣や国会議員達が、労働問題の原因を作った企業に対する罰則を取り入れた、労働基準法
の改正の議案が、出た事がありましたか?無かったと思います。それが、良い証拠です。
 助けたくても、「罰則」という助ける手段が無いので、弁護士さん達は、助けられません(←労働問題は、報酬的に割が合わないので、避ける弁護士さ
んが多いとか)。裁判中のアイシン機工(←次回で、会社を清算決定せい!!良識ある会社経営者が、迷惑しているので、とっとと、社会から、出て行って下
さい。)の吉田さんが良い例でしょう。
 企業側が、「さっさと、諦めろ!」と言わんばかりに追い打ちをかけているんですから、腹立だしい限りです。罰則があれば、どれだけの労働問題が解
決して、泣き寝入りしていた人達が、減って来る事かと思います。それでも、どこか、抜け穴は無いかと、探しまくり、労働問題を起こしたがるのが、企
業なんです。ついでに言えば、こんな所に限って、面が厚くて、悪質極まりなかったりします。よく覚えておいて下さい。

◎実際、人を粗末にした企業に限って、社会から、「クビ」に、されています。 以上

 当組合から、本当に労働者を粗末に扱いすぎです。病気で首を切られた相談が増えているのが現状で、諦めている人たちがいることを私たちは憂いています。こうした企業の姿勢を誰かが立ち上がって正していく以外に道はないのです。その先にはかけるさんが言うように法律の改正へと進めることができます。そのお手伝いを労働組合にさせてください。一人で悩まず多数の意見を聞いてみましょう。飛び込んできてください。

紹介、トヨタ自動車染谷さんの記事が「マイニュースジャパン」検索に3回に分けてアップされています。

品格のないトヨタ

2014年12月11日 16時52分42秒 | トヨタ自動車
組合機関誌配付活動 
 全トヨタ労働組合は組合機関誌25号を発行し配布活動を始めています。一面に「暴走するアイシン機工、業務災害認めず高裁審議」の見出しで、今年3月18日に名古屋地裁が「労働災害と認める」判決が出たにもかかわらず、国をさておいてアイシン機工(株)は補助参加を利用して「控訴」しました。勝ち目のない裁判でなぜ控訴したのか、会社は、「会社が支払う労災保険料が増額される」などと最高裁判例を利用して控訴したにすぎません。それにしても滑稽です。本音はもう一つの地位確認裁判でも不利になるからです。最高裁は二回の審議で結審となる予定です。
 もう一つの記事は、トヨタ自動車の労働者が新しく組合に加入しました。彼は業務災害に会い労働災害として認めてほしいと会社に求めたが、労災ではないなどと無下に断られたために、納得ができないためトヨタとの団体交渉の道を選択しました。
 ほかに、元デンソー期間社員の「うつ病」を発症したのは、上司によるパワハラが原因であることを理由に、刈谷労基署に「労災申請」をするお手伝いを当組合がおこないました。またデンソーは、女性管理職を3倍に増やす方針を掲げましたが、当組合は予てから出産によって休んだ場合、評価が最低となり、昇格のタイミングに重なって機会を逃す例があることを指摘して、不利益を与えることを止めるよう申し入れていました。記事の要約ですが、皆さんの身近なところで組合員以外にも配布していますのでご覧になってください。ご意見もお待ちしています。

組合機関誌配付を妨害するトヨタ
 すでにトヨタ自動車では3日間にわたって工場門前で配布活動をしています。ところがこともあろうに配布活動に干渉して、妨害をあの手この手で行っています。これまでにトヨタ自動車からも記事の内容についてクレームがついたことは一度もありません。労組法で保障されている組合活動になぜトヨタは不当労働行為までして干渉するのでしょうか。なぜ自らのCSRさえ不問にし犯罪に手を染めるのでしょう。平然と役員の指示で行われているのか、一部の管理職の判断で行われているのか、全容を明らかにしたいと思います。そのためには匿名で結構ですので社内で指示されている内容を、当組合に告発してほしいと考えます。

犯罪に手を染める「世界のトヨタ」
 性能の良い車を造るエンジニアと製造現場労働者が一生懸命に働いている傍ら、人間尊重と言いながら、まったくそんな姿勢なし、保安員の名目で普段立哨してもいないのに何人も立哨させて監視をさせ、臨時のごみ箱を用意させて私物を捨てさせるように仕向けるありさまです。中には人事担当者が配布者の言動をメモしていました。また受け取った人から機関紙を奪いポケットに入れていたのです。窃盗行為を平然と行い、分かっていて犯罪を犯していることの重大性をどう豊田章男社長は考えているのでしょうか。

オウム宗教のごとく言動を統制する異常性
 本当にトヨタ自動車の社員は委縮しています。自由は束縛されています。右向け右方式でまさにヒットラーごときの統制が行われています。一人の社員は「奴隷みたいですよ」といいます。壁に耳あり、職場のあちこちにスパイ網が張り巡らされて情報が集められています。どうみても人間尊重を重んじる会社ではないです。染谷さんの事例が物語っています。トヨタに反省を求めます。

AKKもう一つの吉田裁判

2014年12月03日 15時43分53秒 | Weblog
 

 12月2日(火)午前10時から名古屋地裁にて、地位確認・賠償裁判がありました。多くの傍聴者が詰めかける中、開かれた公判は被告側にあたる会社から、10月10日(金)に行ったスタットボルト仮締めの実証実験の証拠を提出されました。この中でボルトを締める要領が双方で食い違いがあり、会社は吉田氏の「手首をねじりながら入れる仮締め」はありえないなどと反論し、会社指名の作業者が行った「指先だけで回して仮締め」する要領が正しい作業と主張しました。しかしこの主張は作り事です。「作業要領書」にはっきりと作業動作の要領が書いてもいないのに、にわかに主張しても通るのでしょうか。吉田氏は7年間も仮締め作業をしていたのです。しかも会社の要領で、一分一秒を争うトヨタ生産方式でそんな悠長な作業はしておれません。
 もう一つの主張に、「休職満了の時には右手は完治していたのであり退職は正当であるから地位は無い」と言っています。これに対して原告は、当時治療していた医師の「右手も治療していた」ことを証明する意見書を提出しました。会社は「満了まで治らないから自然退職だ」と言っていたのに、会社が主張していることが本当であるならば、職場復帰をさせるべきでしょう。
 裁判長は、ほかにも怪我をしている人がいることに関心を示し、被告側に「尋問ができるのか」と求めたのに対して、「検討しています」と答えざるを得ませんでした。検討なんかしてもいないのに「しています」などというなら、とっくに被告側が有利なら尋問要求をしているでしょうに。同じ部品を加工していたBラインでは自動化ラインで加工個数も、Aラインより多かったのにかかわらず一人も怪我した人はいないのに、なぜかAラインだけけが人が発生している現象は無視できないでしょう。次回の口頭弁論は1月27日午前10:30に行われます。引き続きご支援よろしくお願いいたします。

トヨタで異変

2014年12月01日 16時25分17秒 | トヨタ自動車
期間従業員が集まらない異変

 対策 1.日給を200円アップしました。
    2.正社員登用を100人まで増やしますからトヨタで働いてください。
    3.期間従業員の「経験者手当」を増額します。
 いずれの対策とも、期間従業員にとっては有難い話です。ところが働き手から見ると「ちょっと待てよ」何年働かしてくれるんですか、その保証もなくおいそれとわざわざ豊田市まで出かけるわけにはいかないというのが本音ではないでしょうか。当組合にも「6か月で雇止めになった」と話す人は少なくありません。そうだとすると、いくら、「経験者手当」は、一律1万円でしたが。それを、6カ月以上の期間満了認定者で、6~12カ月満了の場合は1万円、18~30カ月満了の場合は7万円、35カ月満了の場合は10万円の「経験者手当」を支給するといっても、トヨタの期間従業員は、初回の契約は3カ月で、1回目の契約更新が3カ月、 2回目から5回目が6カ月、6回目が5カ月で、最長は2年11カ月です。企業が身勝手に契約期間を定められるのですからほとんど「対策」の意味をなさなくなるのです。派遣法改悪よりも、正社員が当たり前の雇用形態を法律で定めるべきです。


募集がストップしている異変
 11月の初めごろまでは、頻繁に募集の広告が載っていたのに、このところぴたっと載らなくなりました。当組合に情報をくれた人によると、車の販売が思わしくなく当面募集をしないことになったとのことでした。アベノミクス見かけ倒れか!

販売の異変
 会社は毎年春の1・2・3月は需要が多いので、土曜日も通常出勤にして協力いただきたいなどと言って、トヨタカレンダーを組んできました。ある従業員は、「これだと土曜日は「有給休暇」を取って休んでくれなどと勝手なことを言ってくるかも」などと不満を漏らしていました。車が思うように売れない現象は、消費税の引き上げだけではありません。働く人たちの賃金が上がっていないことが大きな要因です。安倍さんは今春闘で賃金のベースがアップしたと盛んに言いますが、トヨタ自動車ではベースアップはまったく賃金に反映されていません。世間様には上がったかのように見せかけているだけです。くわばらくわばら! トヨタで働く皆さんそうですよね。下請けに行くとまったく上がっていませんから。