全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

東日本大震災の影響が今もつづく

2011年04月30日 18時01分20秒 | Weblog
愛知発
震災後の自動車の生産活動が混迷しています。
 トヨタでは4月18日から生産を再開したと報じられていましたが、工場或いは製造部署によってばらばらであり、一日8時間稼動しているところはありません。
 こうした状況は’08年のリーマンショックでも経験していることですが、稼働時間が極端に短縮されるのは無かったことかもしれません。
 生産シフトも一直、ニ直が主流ですが、5月10日以降はニ直が休業日となり、一直のみの稼動となります。したがって、ゴールデン休暇が9日まであり、更にニ直勤務者は15日まで休暇が延長となります。
 トヨタでは、こうした予期しない事態での勤務扱いについて、労使間での取り決めがないので、今回の場合1週間単位で勤務扱いについて協議しているために、労働者にとっては不利益極まりない状況です。なぜなら、ほとんどが強制的年次有給休暇(年休)を押し付けられているからです。

 こうした事態に対する休業扱いに対して、厚生労働省は3月18日に、震災にともなう休業についての疑義応答集を発表しています。
 その中では、『今回の地震により、事業場の施設・設備は直接的な被害を受けていない場合には、原則として「使用者の責に帰すべき事由」による休業に該当する』との見解を示し、休業手当を支払う必要性を認めています。

 トヨタグループ企業は、厚生労働省の見解に基づいて、対応するのは当然のことです。しかし、取引関係にある中小企業にとっては、日頃からコストダウンの要望にさらされており、経営的に厳しい環境だけに親企業は労務負担の一部を肩代わりし、経営と労働者の生活と雇用をまもるべきです。
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AKKと9回目の団体交渉

2011年04月24日 17時36分05秒 | アイシン機工
 4月20日(水)に安城市内のアイシン企業年金基金会館で午後6時半から開催しました。前回は交渉人数でAKKは団交拒否をするという不当労働行為に及びました。
 今回も会場に入ると、組合側は6人を交渉委員として事前に通告していたにもかかわらず、並べられていた椅子は5脚でした。委員長「なぜ5脚しかないのですか」AKK部長「あ、足りない」、わざとらしく嫌がらせをするのです。
 組合側は、椅子を補充して交渉を始めたら、AKKは「闇雲に人数を増やさないで下さい」と注文をつけてきました。団体交渉は法律に沿って行っているのに、法律を理解しようとしないただの意地張りでは困ります。
 今回は2つの課題がありました。1つは吉田さんの復職問題について、新たに6月末で休職期間を打ち切ると言って来ましたので、本当に働く職場がないのか具体的に議論をしました。AKKの従業員でこのブログを見ていましたら、教えてほしいのですが、過去に怪我や病気で休んでいた人が職場復帰したときに、掃除をしたりなど一定期間、仕事で配慮をされていた人がいなかったでしょうか。情報をお待ちしています。
 2つは賃金引上げをはじめとした春季交渉でした。交渉内容については当組合交渉委員に聞いてください。
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AKKと9回目の団体交渉予定

2011年04月20日 15時54分34秒 | アイシン機工
 本日(20日)は、吉田さんの復職問題をメインに、AKKと第9回目の団交を実施します。

前回の(3月29日)団交は、2011春季要求書について団交を開いたのですが、会社側は冒頭、組合側交渉員の人数が多いなどと難癖をつけて、実質団交が行われませんでした。
 会社側は、毎回人数(5名)を制限してきます。それに対して、当組合は事前に交渉委員の氏名を通告しています。しかも、人数制限や出席者については、労働組合法上なんら制限されるものではありません。事実、会社責任者は「お願いをした」などと言いました。お願いはされたけれども、当組合として了解したわけではありません。しかも、きちっと文書で持って、「人数を制限する根拠を示してください」と通知しているのに、まったく「根拠」を示しませんでした。
 このことは、AKKの組合干渉と介入であり不当労働行為です。何が何でも押し通そうとする企業体質は改めていただきたいものです。当労働組合は、労働委員会への救済申し立ても辞さない姿勢で望みます。
 当組合は予てから、会社には、会社との関係には「対立関係」にはあるけれど、「敵対関係」にはない、働く人たちが安心・安全な環境で働けるように交渉することを告げています。
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見たこと聞いたこと 原発を考える

2011年04月20日 15時44分23秒 | Weblog

福島原発震災を受けて行動しているグループを紹介します。

浜岡(静岡県)ツアーに行ってきました
           主催:浜岡原発止めよう関東ネットワーク


 4月16日~17日、浜岡原発ツアーに行ってきました。福島原発震災を受け、日本列島の全域でいつ大地震が起きてもおかしくない(地震学者の石橋克彦さんの警告「雑誌世界5月号」)今こそ、浜岡原発をこの目で見、現地の闘う人達と交流しようと企画したツアーへの参加者は、定員超えの26人にのぼりました。
 1日目は、浜岡原発を考える静岡ネットワーク(浜ネット)主催の広瀬隆さんの講演(「ほんとのことが知りたい いま福島原発で何がおこっているのか!」)に約650人が参加。大ホールは、立ち見に加え、大勢が舞台に座り込んで聞く大熱気となりました。
 広瀬さんは、「今回の福島原発震災は、津波による非常用電源の喪失が原因と、誰もが東電・保安院に思いこまされていたが、その前に、地震の第1波によって、配管破断が起きていたことが、元原子力設計技術者の田中光彦さんの事故分析によって明らかになった」事を強調されました。「やっぱり!」と言うのが率直な感想です。電源喪失は大変なこと。しかしそもそも、原発の耐震設計などはあてにならないと言うことがよく解った。
 2日目午前中は、浜岡原発をこの目で確認。取水口、排水溝を見ることが出来る海岸線に足を伸ばし、長年浜岡原発周辺の生物(亀など)の奇形、サクラの花びら調査(奇形が多い)を続けている現地の方に、浜岡原発が津波に耐え得るものではないこと、粘土質の土壌に立っていることなど、リアルな説明をしていただきました。(大変好評でした)
 2日目午后は、現地浜ネットの人々のリードを受け、参加全員が6班に分かれ、菊川市内の民家にポスト・イン。中には初めての経験という若い方もいて、また、現地の方と直接ふれあい、話し合う機会が持てたと、参加者全員が、真摯に取り組み、手応えを感じる事が出来ました。今回の企画を締めくくるにふさわしい時間を持つ事ができました。様々な足りないところもあったであろうツアーでしたが、参加者の皆さまのご協力で今回のたんぽぽ舎のツアーも、好評の内に無事終えることが出来ました。
 浜岡原発を止めるために、我々1人1人は何が出来るか。各自が、強い思いをそれぞれに抱き、帰途につきました。
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トヨタ系企業・ジェイテクト解雇撤回裁判の傍聴にご参加を!

2011年04月18日 22時38分18秒 | ジェイテクト
トヨタ系企業・ジェイテクトに対して解雇撤回の田中裁判に支援を!
第3回証人尋問 4月21日(木) 午前10時から午後5時まで予定
名古屋地方裁判所 1103法廷
証人尋問 1.保健師 2.産業医 3.主治医の順番です。


夢を持って就職、しかし!
田中さんは2001年に大学を卒業してトヨタ系大手部品メーカー・光洋精工に就職しました。そして2003年にはトヨタ、光洋精工、豊田工機、デンソーの共同出資によるファーベスに出向し、電動パワーステアリングの開発に従事しました。その後、光洋精工と豊田工機が合併してジェイテクトが設立され、田中さんはジェイテクトに転籍となり、継続して電動パワステの開発に従事しました。
当時のトヨタにとって電動パワステの開発は、急を要する最重要の課題の一つでした。そのため田中さんの仕事ぶりは驚くほど過酷なものでした。極端な人減らしの下で、毎日のように直接の上司である課長から叱咤等のパワハラをうけました。また、連日深夜までの長時間残業が続きました。その大部分はサービス残業でした。

うつ病発症 首切り!
 そのため田中さんはうつ病を発症し、2005年4月に休職を余儀なくされ、三ヶ月後には仕事に復帰しましたが、「残業禁止」という就労制限も無視した会社の長時間労働の強制などによって2006年8月に再び休職追い込まれました。2年あまりにわたる療養を経て、田中さんは休職期限間近の2008年12月に主治医の「就労可能」の診断書を添えて、復職を申し入れました。
しかし会社は田中さんの申し出を拒否し、退職を強要する姿勢を見せました。そのため田中さんは、全トヨタ労働組合(ATU)を訪れ組合員になりました。ATUは会社に団交を申し入れましたが、会社は団交を拒否して解雇を強行しました。「こんな理不尽な解雇は許せない。泣き寝入りしている多くの人のためにも闘う」という思いで、2009年7月に、田中さんは裁判所への提訴に踏み切りました。ATUも全面的に支援することにしました。

証人尋問で大詰め
 裁判は書面審理を経て、今年3月から証人尋問に入っています。これまで2回の証人尋問でATU若月委員長、吉田執行委員、原告田中さんが証言しジェイテクトの過酷な勤務状況、解雇手続きのデタラメさ、復職可能な健康状態などを証言してきました。また、会社側証人・松永人事グループ長への反対尋問でも、はじめから退職ありきでまともに復職を検討していないことが明らかになってきています。
4月21日に最後の証人尋問として、会社保健師、産業医、主治医への尋問が行われます。田中さんが就労可能な状態にあったことを明らかにしていきます。暖かい支援をお願いします。
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トヨタ自動車は東日本大震災被災者支援に全力を!

2011年04月18日 21時57分17秒 | トヨタ自動車
東日本大震災被災者支援、福島原発危機回避に全力を!
トヨタは下請け企業、労働者に犠牲を押しつけるな!


 3月11日に発生した史上未曾有の大地震・津波は東北、関東地方を壊滅的状況に落としました。これに輪をかけて福島第一原発の危機的な状況が今も継続しています。この危機の拡大は、原発事故を小さく見せようとして後手後手の対応しかしなかった政府、東電にも大きな責任があります。私たちはまず東日本大震災の被災者の救援・支援に全力を挙げなければなりません。そして同時に福島原発の破局的危機を回避し、原発災害の被災者(今後どんどん拡大していくであろう)の救援にも全力を挙げるべきです。
この大震災は日本の産業に多大な打撃を与えました。とりわけトヨタをはじめとする自動車産業に大きな影響を与えました。
 トヨタでは15日以降、全工場が操業停止となり、4月1日現在、プリウスを生産する堤工場をのぞいて1台も車は生産されない事態となっています。(トヨタは4月8日に、18日以降全工場を稼働させると発表しました。しかし、5月以降もフル操業は出来ないし、見通しも不明確だとしています)トヨタとグループ企業の震災への対応は、実に混乱しその日暮らしのものでした。トヨタの工場の稼働予定はどうなのか、海外向け部品の出荷はどうなるのか、下請け企業では前日にならないとトヨタへの納入予定がわからないほど大混乱が続きました。この混乱は下流に行くほど大きくなりました。朝出社しても仕事がなく「帰れ」と言われるというような状況があちこちで生み出されました。このような事態はトヨタが闇雲に生産を再開しようとして、ジタバタしたことに原因があります。トヨタには、トヨタの広範な下請け企業群とそこで働く多くの労働者の生活は全く視野に入っていないと言わざるを得ません。
 すでに中小零細企業では「明日からこなくてもいい」と言われ、そのまま解雇されるという非正規の労働者が多く発生しています。また中小零細企業では倒産も始まっています。また休業を余儀なくされ、わずかな手当で生活のメドがたたなくなっている労働者も多くいます。このような事態は今後どんどん拡大していきます。
自動車は3万点もの部品で組み立てられており、関連企業では(約522社)約30万人もの人たちが働いています。トヨタは関連する広大な裾野に責任を持つべきです。トヨタは下請け中小企業の存続とトヨタ関連で働く労働者の生活を補償すべきです。ましてや、これを契機にしての生産拠点の海外移転はもってのほかです。今こそ、膨大にため込んだ内部留保(リーマンショック後も増大させてきた)を取り崩し、活用すべきです。これは大企業トヨタの社会的責任です。

(1) トヨタとグループ企業は下請け企業に仕事を保証し、減少分は補填すること。
(2) トヨタとグループ企業は非正規労働者の雇い止めをしないこと。
(3) トヨタとグループ企業は下請け企業に労働者の解雇をさせるな。トヨタが賃金を補償すること。
(4) トヨタとグループ企業は自企業の労働者の労働条件を低下させないこと。
全トヨタ労働組合は震災・原発震災被災者支援の取り組みとともに、中小零細の正規・非正規の労働者を組織して闘っているすべてのユニオンと連帯・共同して、トヨタに対して上記要求を実現するために闘っていきます。
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東日本大震災の影響(2)

2011年04月01日 13時43分18秒 | トヨタ自動車
ブログ拝見の人から東京の様子をメールでいただきました。

明日で東北関東大震災3週間になります。

 自分の職場は影響があるようなないような不思議な感じですが、計画停電や、部品がないため仕事ができないということがなく、まずは仕事ができているのは非常にありがたいと思っています。

 ですが、今も被災地で格闘している人たちや被災地から各地に非難されてきている方々職場の友人の親戚が親戚を頼って来ているそうですが、やはり「テレビで出ているのもはやはり規制されているため、アレはまだきれいなものだ」と言っていたそうです。

 日本のテレビそういうのを映すと不謹慎だとかPTSDになる可能性(日本人は刺激に弱いため)などの対策のためなんでしょうね。

 東京で見た目の部分では正常化しつつあるように見えている気がします。ただ、職場で本業が違う人達から聞こえてくる部分がありました。ここで話してどうなるものではないのは分かっているつもりなのですが心の整理、周りを確認するために話して生きたいと思います。

 では、1人目の方は都内の個人の酒屋さんの話なのですが。
「うちには、500mlの飲料はもちろん、ビールなどもぜんぜん入ってこない」と話してました。
話によるとコンビニやスーパーなどはメーカーと契約があるため、契約を果たせない場合違約金などが発生するそうです。ですので、優先的にそちらに回ってしまうそうです。
それとあわせて、聞こえてきた話によれば飲料の容器を作っている会社も被災地にあったため、影響が出てくるかもしれないとも言ってました。

2人目の方は親戚のかたが被災地から来られている方です。
 現地のメーカーの下請けで復活できる部分の方々は現地で何とかやるかもしれないけど、そうでもない人たちは放射能等の問題のため関東より西に移住される方も出てくる方々も出てくるだろうとも言ってました

第3に内定取り消しや派遣社員等が解雇という話が出てきている

 コレも1部の意見で判断する内容としては情けない内容なのは分かっていますが、いろいろな部分でまだまだ、予断を許さない状況、計画停電ももっと増えてくるでしょうし、何が起きるか分からない状況ですが、まずは自分は自分が出来ることをまずやっていきたいと思います。
 今やっている自分の仕事は今みんなが普通だと思っていることを提供することです。
身の回りの人たちの普通を増やしてその人たちも普通が次の方々に普通が届いていけば、まずはいいのかと思っています。
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