全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

判例から見た格差是正裁判

2020年11月25日 17時12分57秒 | その他

正規社員と非正規社員に格差があって良いのか

2020年4月から「同一労働同一賃金」(当面大企業対象)制度が始まりました。こうした動きもあって、最近の格差(差別的)是正裁判が注目されています。

10月13日、大阪医科大学の元アルバイトのひとが「退職金」「賞与」も支払うべきとの訴訟で最高裁は認めませんでした。東京メトロの子会社で働く労働者の件も、正社員が働く「動機づけ」と言う趣から、使用者側に一定の裁量を認めた例がある。しかし世の動きから見て非正規社員にも等しく働く貢献度から見て支払う企業があっても当然と思う。

10月15日、日本郵政で働く契約社員の訴訟で、最高裁は「扶養手当」「年末年始手当」「夏・冬休暇」「病気休暇」「祝日給」の格差を是正して支給すべきと審判を下しました。

10月28日、名古屋自動車学校で働く嘱託社員の二人が、「基本給が定年退職時の60%を下回るのは不合理で違法である」として是正を求めた裁判で名古屋地裁は、違法として625万円の支払いを命じる審判を下しました。定年退職時と嘱託になってからの職務内容に違いがないことに着目しています。

これらの判例を労働組合も重く受け止め、等しく働く労働者の処遇改善に結実させていかなければなりません。

 


過労死等防止啓発月間

2020年11月02日 11時42分42秒 | その他

毎年11月は「過労死等防止啓発月間」

過労死亡は増えることはあっても減ることがない社会的課題となっています。過重労働・長時間労働が大きな要因でありますが、それに加えて上司のパワハラ等による精神疾患で命を絶つ労働者が増えているのが特徴です。

これらの原因を明らかにして防止する対策は労使に課せられた課題です。企業には啓発活動に力を入れ、労働者の意識を高め事前に防止しする義務があります。(安全配慮義務)

過労死等防止対策推進シンポジウム(厚労省主催)開催予定

「過労死をゼロにし、健康で充実して、働き続けることのできる社会へ(企業に)」

日時 2020年11月17日(火)14:00~16:00

会場 名古屋国際センター 別棟ホール

参加無料(できるだけ事前に申し込みをしてください)電話0120-562-552