全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

トヨタ自動車グループ 相次ぐ労働争議

2011年06月12日 08時56分21秒 | ジェイテクト

 トヨタ自動車グループ・ジェイテクトの企業では労働者とのトラブル(争議)が相次いでいます。岡崎花園工場で田中さんの地位保全裁判、三重亀山工場では4人の雇い止め問題で津地裁で裁判をやっています。そして、光洋熱処理での違法派遣問題です。
 以下は:ふれあいユニオン『酒井徹の日々改善』から紹介です。


光洋熱処理事件の對馬さん、三労委で証言
――会社側工場責任者も尋問――
http://imadegawa.exblog.jp/16114898/

■ユニオンみえ、団体交渉求めるトヨタ自動車グループ・ジェイテクトの子会社・光洋熱処理が、「労働者派遣」を装って労働者の供給を受け入れ、職業安定法に違反したと三重労働局から認定され、違法に働かされた労働者らから直接雇用を求められている事件で、
三重県労働委員会で6月3日に調査が行なわれた。労働者らは三重県の個人加盟制労働組合・ユニオンみえ(「連合」産別・全国ユニオン加盟)に加入し、光洋熱処理との団体交渉の開催を求めたが、光洋熱処理側はこれを拒絶している。

6月3日の調査では、ユニオンみえ光洋熱処理ユニット代表の對馬純さんと、光洋熱処理亀山工場の責任者であるS部長に対する証人尋問が行なわれた。

■会社側証人の「カンニング」、地労委は認めず裁判や労働委員会などでの証人尋問では通常、後に証言する証言者が先に登場する証言者の証言内容を聞いて対策を練り、有利な立場に立つことを防ぐため、後発の証言者は先発の証言内容を傍聴しないようにするのが通常である。今回は労働者側の對馬さんが先に証言するため、通常、会社側の証言者はこれを傍聴することができない。

ところが会社側は、午後に証言するS部長や後日証言する井原順一管理部長が「来ているので(對馬さんの証言を)傍聴したい」などと主張した。

 これに対して先発証言者の對馬さんは、「こちらが求めた団体交渉は16回も拒否したのに、傍聴はしたいというのは厚かましい」などと強く反発。
労働者側の弁護士によると、労働委員会事務局との折衝の中で会社側は、「(部長らは)昼休み中(の休憩時間に会社側弁護士から對馬さんの証言内容を)聞くのだから、いいではないか」などと主張したという。
ユニオン側の支援者からは、「オレはどうせカンニングするんだから最初から答えを見せてくれてもいいじゃないかと言っているのと同じだ」との声が上がった。

 労働者側の加藤寛崇弁護士(三重合同法律事務所)は、「会社側の主張はあまりにも程度が低い」と述べ、後発証言者の傍聴の却下を主張。労働委員会もこれを認め、S部長や井原順一管理部長は調査会場の外で待機することになった。

■三重労働局、労働者の雇用安定を指導ユニオンみえ光洋熱処理ユニット代表の對馬純さんは現在40歳。製造業への労働者派遣が禁止されていた2000年3月から、「派遣労働者」(実態は偽装請負)として光洋熱処理の親会社・光洋精工(現在のジェイテクト)で働いていた。
 2004年の3月に一旦ジェイテクトでの仕事を辞めた後、2005年4月から、ジェイテクト亀山工場で再び働き、2006年3月に退社後、2008年1月からジェイテクト亀山工場の敷地内にある子会社・光洋熱処理の亀山工場で再び就労を開始した。

 對馬さんはこの際、光洋熱処理の亀山工場責任者であり、労働者らから「工場長」と呼ばれていたS部長の事前面接を受けて働き始めたと証言。三重労働局も、光洋熱処理は派遣会社の三重支店責任者が個人的な人脈で募集した労働者に事前面接を行ない、面接の結果 自ら採用した労働者をわざわざ「派遣労働者」として自社に派遣させたと認定している。
 この派遣会社の三重支店は当時、労働者派遣法に基づく許可・届出などを行なっておらず、労働者の一部については光洋熱処理と派遣会社との間で労働者派遣契約さえ締結されていなかったという。

 この派遣会社から光洋熱処理へは、最大14名が「派遣」されていたが、2009年2月に解雇。そのうち現在5人がユニオンみえに加盟し、光洋熱処理への直接雇用を求めている。

 三重労働局は光洋熱処理に対し、直ちに労働者の雇用の安定を図るための措置を講じたうえで、労働者供給の受け入れを即刻中止するよう文書指導した。だが、對馬さんらクビを切られた労働者の雇用問題について、光洋熱処理側は話し合いの開催も拒絶している。

■對馬さん、「契約外の仕事も」對馬さんは証人尋問の中で、「派遣」という実態が名ばかりであった様子を詳細に証言。光洋熱処理のS部長や課長から直接、「對馬くん、急で申し訳ないけどここの現場 入ってくれ」などと言われては、何度も契約にない仕事をさせられたと主張した。

 光洋熱処理側は、對馬さんが担当したと主張している出荷検査の仕事について、「その仕事は熟練正社員にしかさせていない」と主張しているというが、對馬さんは、「自分の他にも派遣社員のMさんが担当していたことがある。会社側は別の仕事と混同しているのでは」と指摘した。

 また對馬さんは、改善活動や4S活動を学ぶため、会社側に命じられて光洋熱処理の本社に研修に行ったこともあると証言した。これももちろん、「派遣社員」としての契約書にない仕事である(会社側の工場責任者は、これが「研修」であったとの認識は否定したが、對馬さんを社用車で連れて本社工場に「やり方を勉強しに」行ってもらったことは認めた)。

■「工場長」、「記憶にありません」連発続いて登場した光洋熱処理の亀山工場責任者・S部長はまず、自分が労働者らから「工場長」と呼ばれていたことを認めた上で、正式な役職名は生産部長であると主張した。事件当時は親会社・ジェイテクトからの出向社員だったが、現在はジェイテクトを定年退職し、光洋熱処理の従業員だという。

 S部長は就業前の對馬さんと工場内の商談室で「会った」ことは認めたが、事前面接であったことは否定。その後も労働者側の弁護士の問いかけに「記憶にない」・「覚えがない」との回答を連発した。

「言うたか言うてないか言うたら……記憶がないので……」などと言いながら、労働局から是正指導があったのでないかとの追及には、「細かいことは管理部の井原が管轄しているので……」との証言を繰り返した。

しかし、労働局の是正指導は光洋熱処理亀山工場の現場で行なわれていた違法状態についての指導だったはずである。「現場第一主義」を掲げるトヨタグループ直系の会社が、行政機関からの是正指導を受けたというのに、その内容や対応策について現場の責任者が十分に把握していないというのが事実であるなら、これは逆に大問題ではないのか。

 労働者側の弁護士は様々な形でS部長に問いかけたが、S部長はやはり、「把握していない。管理部の井原に聞いてみないと……」との回答を繰り返した。

 またS部長は、会社側の弁護士からの質問に対し、自分が直接派遣社員を指名解雇したことはないと証言した。これに対してユニオンみえ光洋熱処理ユニット代表の對馬さんが、かつての直属の上司であったS部長に対して自ら質問に立つ。手にしているのはユニオンみえが入手した、S部長(工場長)からの人員削減指示について書かれた派遣会社の担当者による報告書である。そこにはずばり、「20年12月3日(水)17:00~17:20 S工場長/減産に伴う人員削減2名(A氏、B氏、12月末迄)の通告あり」と明記されている。

 對馬さんはこの経過報告書を突きつけて、これをどう考えるのかとS部長に迫った。だが、S部長は「全く違う」と回答し、これを認めようとしなかった。

 証人尋問を終えた對馬さんは、「2年振りに会ったS部長は、僕には目を向けようとしなかった。でも、経過報告書を手に質問したときパッと目を見ると、明らかにびっくりした様子だった。この2年間苦労したのだろうか、自分が覚えているSさんより、年を取ったなという印象を受けた」と「直接対決」を振り返った。

 ユニオンみえの代理人を務めた村田浩治弁護士も、「光洋精工時代からの職場の実態を詳細に証言した對馬さんに対し、会社側のS部長は全然準備をしてきていないという感じだった。肝腎なところで『記憶にない』とか『覚えていない』と言っていたが、あれでは審査する労働委員会の委員の心にも響かない。配置の決定や有給休暇の許可権限なども、実質的には光洋熱処理が握っていた実態が明らかになった。これで労働組合との話し合いに応じないのはおかしい」と感想を述べた。

 筆者が運営委員を務める愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンは6月8日に、光洋熱処理に対して「6月3日三重県労働委員会調査を受けての要請書」を送り6月11日午後6時までに文書またはFAXで回答するよう求めたが、光洋熱処理からの回答はなかった。

次回の調査は7月7日(木)13:30から、S部長から「細かいことは管理部の井原が管轄している」と繰り返し引きあいに出された光洋熱処理の井原順一管理部長と、派遣会社の社会保険労務士に対する証人尋問が行なわれる。
對馬さんは、次回の井原部長に対する尋問が焦点となることは必至だ。ぜひ多くの傍聴で支援してほしい」と呼びかけている。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタ系企業・ジェイテクト解雇撤回裁判の傍聴にご参加を!

2011年04月18日 22時38分18秒 | ジェイテクト
トヨタ系企業・ジェイテクトに対して解雇撤回の田中裁判に支援を!
第3回証人尋問 4月21日(木) 午前10時から午後5時まで予定
名古屋地方裁判所 1103法廷
証人尋問 1.保健師 2.産業医 3.主治医の順番です。


夢を持って就職、しかし!
田中さんは2001年に大学を卒業してトヨタ系大手部品メーカー・光洋精工に就職しました。そして2003年にはトヨタ、光洋精工、豊田工機、デンソーの共同出資によるファーベスに出向し、電動パワーステアリングの開発に従事しました。その後、光洋精工と豊田工機が合併してジェイテクトが設立され、田中さんはジェイテクトに転籍となり、継続して電動パワステの開発に従事しました。
当時のトヨタにとって電動パワステの開発は、急を要する最重要の課題の一つでした。そのため田中さんの仕事ぶりは驚くほど過酷なものでした。極端な人減らしの下で、毎日のように直接の上司である課長から叱咤等のパワハラをうけました。また、連日深夜までの長時間残業が続きました。その大部分はサービス残業でした。

うつ病発症 首切り!
 そのため田中さんはうつ病を発症し、2005年4月に休職を余儀なくされ、三ヶ月後には仕事に復帰しましたが、「残業禁止」という就労制限も無視した会社の長時間労働の強制などによって2006年8月に再び休職追い込まれました。2年あまりにわたる療養を経て、田中さんは休職期限間近の2008年12月に主治医の「就労可能」の診断書を添えて、復職を申し入れました。
しかし会社は田中さんの申し出を拒否し、退職を強要する姿勢を見せました。そのため田中さんは、全トヨタ労働組合(ATU)を訪れ組合員になりました。ATUは会社に団交を申し入れましたが、会社は団交を拒否して解雇を強行しました。「こんな理不尽な解雇は許せない。泣き寝入りしている多くの人のためにも闘う」という思いで、2009年7月に、田中さんは裁判所への提訴に踏み切りました。ATUも全面的に支援することにしました。

証人尋問で大詰め
 裁判は書面審理を経て、今年3月から証人尋問に入っています。これまで2回の証人尋問でATU若月委員長、吉田執行委員、原告田中さんが証言しジェイテクトの過酷な勤務状況、解雇手続きのデタラメさ、復職可能な健康状態などを証言してきました。また、会社側証人・松永人事グループ長への反対尋問でも、はじめから退職ありきでまともに復職を検討していないことが明らかになってきています。
4月21日に最後の証人尋問として、会社保健師、産業医、主治医への尋問が行われます。田中さんが就労可能な状態にあったことを明らかにしていきます。暖かい支援をお願いします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トヨタグループのジェイテクトまたも訴えられる

2010年09月10日 10時04分13秒 | ジェイテクト
元派遣労働者4人、ジェイテクトを提訴
――津地裁:不当解雇を主張――
http://imadegawa.exblog.jp/14565427/

■ユニオンみえ「偽装請負だった」
偽装請負で働かせた労働者を
形式的に期間雇用し、
解雇したのは不当であるとして、
トヨタ自動車グループの部品メーカー・
ジェイテクトの元従業員4名が
9月9日に津地方裁判所に提訴した。
4人は
三重県の個人加盟制労働組合・
ユニオンみえ(「連合」構成産別・全国ユニオン加盟)に
加盟し、
ジェイテクトに復職を求めてきたが
拒絶され、
提訴に及んだという。
また原告の一人は、
就職時に会社に申告した
HIV感染の事実を
無関係の従業員に言いふらされたとして
慰謝料の支払いも求めている。

原告らによると
4人はいずれも2006年に、
自動車部品製造・検査などの
構内請負作業員を募集していた
「三重エデック」(代表取締役:中川佳映)を通じて
ジェイテクト亀山工場で就労。
しかし実態は、
ジェイテクトの従業員らが
三重エデックの「請負社員」に
直接指揮命令する
偽装請負の状態であったという。

訴状によると
原告4人は2007年に
ジェイテクトに
直接雇用された形式となったが、
実際には「直接雇用」後も
三重エデックが
給与明細の交付や有給休暇の届出などの
労務管理を行なっていた。
しかし三重エデックの中川社長は、
「ウチとジェイテクトは
 特別な契約をしているから、
 ウチの子はジェイテクトの社員に
 なれるんや」とか、
「歳なんか関係ない。
 社員になれる」などと
「直接雇用」された原告らに
盛んに言っていたというのである。
だが、
4人は2009年に
「期間満了」を口実に
ジェイテクトから雇用関係を
打ち切られた。

原告代表の福島照子さん(52)は、
「歳なんか関係ない、
 頑張ったら社員になれるという
 言葉を信じて頑張ってきたのに、
 一方的にクビにされた。
 労働組合との団体交渉にも
 なかなか応じず、
 応じても話し合いもつかず、
 三重県労働委員会でのあっせんも
 決裂して
 裁判になってしまった」とコメント。
「ジェイテクトでは今、
 求人が出ている。
 私たちはずっと
 ジェイテクトに復職を求めて来たのに。
 私たちはただ、
 ジェイテクトに戻りたいだけ。
 裁判を頑張って職場に戻りたい」と
訴えた。

ユニオンみえの広岡法浄書記長
「労働者をあまりにもいい加減に扱い、
 解雇してきたのは
 ジェイテクトだけではない。
 全国何十万の非正規雇用の労働者たちが
 同様の仕打ちを受けてきた。
 だが、
 そうした人たちのほとんどは
 泣き寝入りを強いられている。
 私たちは、
 そうした労働者に組合に入ってもらって
 交渉を重ねてきたが、
 会社は悪びれずに
 法違反はないと突っ張って、
 労働者の権利を回復しようとはしない。
 労働者の権利が一方的に奪われて、
 使い捨てられることがないように、
 4人は提訴に踏み切った。
 ユニオンみえは全力で
 応援してゆきたい」。

名古屋ふれあいユニオンニュースから転載
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェイテクトに向けて共同行動

2010年08月31日 08時38分57秒 | ジェイテクト
 8月30日(月)午後2時より、名古屋駅前ミッドランドで(トヨタ・ジェイテクトが入居している)ジェイテクトに対して、要請・抗議行動と争議解決を求める共同行動を実施しました。
 愛知・三重地域で活動する労働組合名古屋ふれあいユニオン・みえユニオン・笹島日雇労組・女性ユニオン・連帯ユニオン・ATU等が集い共同連帯行動が1日掛けて行われました。知多コースと名古屋コースに分かれて争議等を起こしている問題の企業に対して抗議行動と争議解決を求めて行動をしているものです。

 同日午前11時から名古屋地裁にて、ジェテクト不当解雇田中裁判が開かれました。今回も準備手続きの開催となりましたが、原告側からジェテクト社員の陳述書とATU労働組合の委員長から陳述書が提出されました。
 労働組合からの陳述書の中身は、労働組合から申し入れた、田中さんの復職についての団体交渉に会社は応じなかった不当性、2009年12月時点では、うつ症状は回復にあり職場復帰は可能だったのにもかかわらず認めなかった不当性、会社側は復職に向けて段階的就労制度は無いけれど、段階的就労を認めるなどして実施していることを明言しているのに、なぜ、田中従業員に認めなかったのか、復職当時のことが裁判の焦点になっているのに、過去のことについていい並べて復職を認めようとしない会社の姿勢をあらわにしています。人間尊重の企業憲章に疑いを持たざるを得ません。次回の裁判日程は10月28日(木)10時30分からです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェイテクト亀山工場でストライキ決行 (トヨタグループ)

2009年11月27日 21時55分58秒 | ジェイテクト
なごやふれあいユニオンからの情報です。

ジェイテクト亀山工場でストライキ決行
http://unionmie.exblog.jp/12390397/

トヨタグループのベアリングメーカー・
ジェイテクトの三重県・亀山工場で、
期間従業員の雇用継続や
「雇い止め」の撤回などを求め11月27日、
労働組合がストライキを決行した。

ストライキに突入したのは
三重県の個人加盟制労働組合・
ユニオンみえ(「連合」構成産別・全国ユニオン加盟)。
現在、
亀山工場で在職中の期間従業員1名と
「雇い止め」された期間従業員4名の加盟を
公表している。

ユニオンみえは、
「組合が求めてきた一切の要求を
 ジェイテクトはことごとく拒否し続けている。
 仲間の雇用を守り抜き要求を実現するため
 ストライキに突入した」としており、
今後も毎日
午前0時から就業開始から10分後までの
時限ストライキを継続するとしている。
ストライキ中(争議中)は
新たな派遣労働者の受け入れや
公共職業安定所を通じた労働者の雇い入れが
法律で禁止されており、
組合側はジェイテクト亀山工場従業員らに、
「万一、
 新しい派遣社員が職場に入ってきたり、
 職安を通じて新しい従業員がやってきた場合は
 是非とも組合にご一報を」と呼びかけている。

以下はストライキ突入にあたっての
ユニオンみえのビラ。


要求貫徹!
ストライキ決行のお知らせ

ジェイテクトは
労働組合の要求する
村山組合員の雇用継続を拒否し続けています。
このこと及び
期間従業員として働く村山組合員の
賃上げ(09春闘賃上げ)・賃金是正や、
これまでジェイテクトに要求してきた
4人の組合員の「雇い止め」の撤回、
差別賃金の支払い、
さらに未払い賃金の支払いなど、
組合が求めてきた一切の要求を
ジェイテクトはことごとく拒否し続けています。
仲間の雇用を守り抜き
要求を実現させてゆくために、
組合は2009年11月27日午前0時より
問題解決の日までの間、
無期限の時限ストライキ
(毎日午前0時より始業後10分までの間)に
突入しました。

当面、
村山組合員1名についての
ストライキ突入ですが、
追加突入をはかっていく方針です。
従業員の皆さんのご理解とご支援を
お願いします。

また、
ストライキは亀山工場に限りません。
本社および各工場及び関連施設内にて、
あらゆる合法的方法を駆使して実施します。
特に本社は
ミッドランドスクエアの中にあることから、
様々なストライキ・争議行動を考えています。
名古屋駅前からも良く聞こえるため、
多くの市民の注目が
集まることが期待できます。
皆さんもミッドランドスクエアにご一緒しませんか。

問題解決の日まで、
毎日、午前0時より始業から10分後までの
ストライキです。
ストライキ中(争議中)は
新たな派遣労働者の受け入れや
公共職業安定所を通じた
労働者の雇い入れが
法律で禁止されています。
万一、
新しい派遣社員が職場に入ってきたり、
職安を通じて新しい従業員がやってきた場合は
是非とも組合にご一報下さい。

この間、
ジェイテクトが様々な違法行為をしていることが
組合の追及で発覚しました。
ジェイテクトがこれまで、
期間従業員らの残業や
休日・深夜労働の際の割増賃金が
適正に支払われていなかったことが判明し、
会社は労働基準監督署から
是正指導を受けました。
ジェイテクトは9月18日付で
「割増賃金計算誤りと差額のお支払いについて」
と題する文書を期間従業員らに送り、
「ここに、お詫び申し上げますとともに、
 今後の対応につきまして
 下記にてご連絡いたします」と謝罪しています。
にもかかわらずジェイテクトは、
2年以上経過した未払い賃金については
支払わないとしているのです。

トヨタグループの大企業であるジェイテクトが、
未払い賃金の存在を認めながら
堂々と踏み倒そうとしているのですから、
本当にとんでもない話です。
ジェイテクトは組合の要求に従い、
従業員全員に
入社以来全額の未払い賃金を支払うべきです。

ジェイテクトで働くみなさん! 
職場に不正はありませんか? 
理不尽なパワハラや差別はありませんか? 
労働組合は働くあなたの味方です。
ぜひ相談してください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JTEKT田中光太郎さん解雇撤回裁判を支援する結成総会開催される!

2009年10月11日 21時06分17秒 | ジェイテクト
10月9日(金)『JTEKT田中さん解雇撤回裁判を支援する結成総会』がおこなわれました。
設立準備会から支援する会の規約、代表委員、事務局員の各提案がされ出席者の拍手で承認されました。
本裁判は既に7月10日提訴して、9月10日に第1回口頭弁論がおこなわれています。(ブログに掲載済み)
代表委員に選出された方から挨拶の後弁護団から裁判の報告がありました。事務局から具体的な支援活動の提案をしてその後出席者から活発な論議がされました。今日、日本中にパワハラ、うつ病が蔓延している。
会社は復職させることなくいとも簡単に解雇しようとしている。こんなことが許されてよいのかという世論を大きく広げて協力して闘うことを確認しました。

最後に原告の田中さんから、支援のお礼と『無償残業』や夜遅くまで仕事をしなければならず、精神的に追い込まれてうつ病になった状況と解雇されて悔しい思いを述べ必ず勝利したいと決意がありました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JTEKT田中光太郎さん解雇撤回第1回裁判行われる!

2009年09月11日 20時54分09秒 | ジェイテクト
『JTEKT 田中光太郎さん解雇撤回』裁判は7月10日提訴後、9月10日午後3時から名古屋地裁1103号法廷にて第1回裁判が行われました。
田中さんは業務でうつ病を発症し治療のため休職中でしたが、昨年12月主治医の就労可能の診断書を添えてJTEKTに復職を申し入れていました。
しかしJTEKTは今年2月27 日付けで休職期間満了を理由に退職を強行しました。
田中光太郎さんはJTEKTの社員としての地位確認と賃金120万円の支払いを求め提訴しました。

第1回裁判終了後中谷弁護士さんから裁判の内容について以下のように報告がありました。
JTEKTは『復職できる状態』にはなかった。と主張したため、原告弁護側はただちに従前の同一就労ができなくても、一定の就労の環境整備(職種の変更、短時間勤務、段階的就労など)があれば復職は可能であると復職のあり方を主張しました。
裁判所はJTEKTに『復職できる状態』とはどういう状態なのか次回までに明確にすることを求めました。『復職できる状態』かどうかといのが争点になってくるという報告でした。

高木弁護士さんからは、JTEKTの態度がきわめて一方的、強圧的態度であって田中さんを冷たく扱ったという印象をもちました。大きな企業が健康を壊して病気になった社員に対して会社のあるべき姿が問われるでしょうと感想がありました。

田巻弁護士さんからは裁判所が『復職できる状態』についてJTEKTに求めたことは大事なこと。復職にあたってリハビリを取り入れることは常識的なことではないかとコメントがありました。

第1回裁判には多くの支援団体、個人が参加して傍聴席がほぼ満席でした。
管理職ユニオン東海、愛知健康センター、愛知連帯ユニオン、名古屋ふれあいユニオン、銀産労、重工産業労組、過労死遺族の会、ATUサポート市民の会、個人など多数が傍聴に駆けつけてくださいました。ATU組合員も多数支援に駆けつけました。皆さんから温かい激励の挨拶をいただき報告集会がおおいにもりあがりました。そして最後に原告の田中光太郎さんから本日のお礼と今後の支援をお願いして集会を終えました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JTEKT田中光太郎さん解雇撤回第1回裁判日程決まる!

2009年09月07日 20時36分15秒 | ジェイテクト
田中光太郎さんは、千葉県で電柱の『つりカンバン』の労働相談ユニオン千葉を見たことから愛知県の管理職ユニオン東海、ATU市民の会を経て全トヨタ労働組合を紹介され、加入しました。今年の2月のことでした。
田中光太郎さんははうつ病で休職中でしたが、主治医の復職可能の診断書を添えてJTEKTへ復職を申し入れていました。
全トヨタ労働組合は田中光太郎さんの復職について直ちにJTEKTに団交を申し入れましたが、JTEKTは団交の議題にすることを終始拒否をしました。
そして2009年2月27日付けで休職期間満了を理由に退職を強行しました。
JTEKTは田中光太郎さんを復職させるつもりはまったくなく退職させる態度に終始しました。管理職ユニオン東海、ATU市民の会や個人、全トヨタ労働組合などは田中光太郎さんの復職とJTEKT社員としての身分を守るためには裁判を闘う以外にないということになりました。そして7月10日同社に正社員としての地位保全と賃金120万円の支払いを求め名古屋地裁に提訴しました。
6ヶ月まえには裁判なんて彼にも予想もつかなかったことかと思います。
一枚のつりカンバンがこうして田中光太郎さんが復職する希望のある闘いに向かうことになりました。9月10日第1回裁判が決定しました。心ある皆さんの傍聴とご支援をお願いします。


09年9月10日(木) 午後3時~
名古屋地裁 1103号法廷
終了後、経過報告など集会がありますので是非ご参加をお願いします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェイテクト社員田中光太郎さん『うつ病回復後の解雇不当』と名地裁に提訴!

2009年07月14日 20時02分02秒 | ジェイテクト
トヨタ系の有力企業であるジェイテクト(2006年1月1日光洋精工と豊田工機合併)
の主力製品である『パワーステアリング』の設計技術者田中光太郎さん(31歳)が
うつ病回復後に解雇されたのは不当として7月10日同社に正社員としての
地位保全と賃金120万円の支払いを求め名古屋地裁に提訴しました。
田中さんは2001年4月光洋精工の奈良工場に入社し2003年2月愛知県岡崎市
にある株式会社『ファーベス』に出向になり引き続き『パワーステアリング』の
開発業務に携わっていました。
2004年11月長時間労働や上司の叱責などパワハラ、ストレスが原因でうつ病
を発症し2005年4月から3ヶ月休職を余技なくされました。
いったんは復帰したが、長時間過密労働は改善されず、サービス残業も
あって、仕事のストレス、上司のパワハラで悩みうつ病を再発、2006年8月
から病気休職中でした。
田中さんは2008年12月主治医から就労可能の診断書を会社に提出し復職を要求
していましたが、会社は2009年2月27日付けで休職期間満了を理由に退職を強行
しました。
提訴後の記者会見で、同席した弁護士は社内で別の仕事を探すなどの措置
もとらず、また就労可能の診断書もでているのに復職を認めないのは
解雇権の乱用にあたると訴えました。
また田中さんはうつ病の社員が、一方的に解雇されるケースが増えており
訴訟にはおおきな意味があると話しています。
全トヨタ労働組合の若月委員長はこれまでにもトヨタ関連に働く労働者、遺族の
いくつかの裁判に支援してきた経過をのべて、今回の田中さんの裁判にも全力で
支援していくことを表明しました。
とりわけ前途ある若い労働者である田中さんが復職を実現し、当たり前のように
働くことがてきることは社会的にも重要なことだとして心ある多くの市民
労働者のご協力、支援を呼びかけました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋ふれあいユニオンから

2008年07月03日 05時49分17秒 | ジェイテクト
名古屋ふれあいユニオン委員長酒井徹さんのブログの紹介です。
連帯の意味をこめて。

地域労組、トヨタグループ3社に抗議行動
――ジェイテクトから団交応諾回答勝ち取る!――
http://imadegawa.exblog.jp/8528134/
■地域共闘の力で団交の扉を切り開いたぞ!

愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンは6月25日、トヨタ自動車海外
営業拠点やジェイテクト本社などトヨタグループの中枢機能の集中する名古屋駅前で、愛
知製鋼(旧豊田製鋼)・豊田スチールセンター・ジェイテクト(旧豊田工機)のトヨタグ
ループ3社による団交拒絶・引き延ばしに抗議する行動を行なった。行動には友好労組の
ユニオンみえや管理職ユニオン東海などからの応援者を含め約20人が参加した。

 抗議行動はまず、トヨタグループの総合商社・豊田通商の株主総会に合わせ、会場とな
る豊田センチュリービル前で展開された。豊田通商は、名古屋ふれあいユニオン組合員の
中国人正社員女性に対してトヨタ自動車出身の専務がパワハラ・人種差別発言を行なった
疑いがもたれている豊田スチールセンターの親会社である。ユニオンを通じて上司のパワ
ハラ・人種差別発言を告発した当該組合員は、その後、これまでの業務とは全く違う部署
に配置転換されてしまった。名古屋ふれあいユニオンは、彼女に対する専務のパワハラ・
人種差別発言疑惑と配置転換とについて、これまで再三にわたる団体交渉申し入れを行
なっているが、豊田スチールセンターはこれを明確に拒絶している。名古屋ふれあいユニ
オンは豊田通商株主の方々に、子会社における人権侵害事件への注目を呼びかけ、労働者
の声に耳を傾けていただけるよう訴えた。

 その後抗議行動は、ジェイテクト本社やトヨタ自動車海外営業拠点の集う名古屋駅前
ミッドランドスクエアに終結。ジェイテクトや愛知製鋼に対し、速やかに団体交渉に応じ
るよう呼びかけた。

 ジェイテクトは直接雇用の日系ブラジル人労働者が名古屋ふれあいユニオンに加盟した
にもかかわらず、5月15日の団体交渉申し入れ以来、1ヶ月以上立った抗議行動当日に
なっても団体交渉開催に向けた具体的な回答をユニオンに対して行なわなかった。また愛
知製鋼は、労働者の命に関わる職場の安全・労災の問題についても、「派遣労組に就業先
への団交権はない」と公然と居直っているのである。

 名古屋ふれあいユニオンは両社に対し、自分たちのやっていることにやましいところが
ないのであれば、正々堂々と団体交渉のテーブルに付くよう呼びかけた。また、応援に駆
けつけた管理職ユニオン東海の堰代委員長もマイクを握り、トヨタ下請・中央発條におい
ておこった沖縄の派遣難民使い捨て事件、いわゆる「サンワスタッフ事件」について訴え
た。

 こうした行動が功を奏し、これまで3度にわたる団体交渉申し入れに対し書面による
「問い返し」を繰り返して団交応諾を引き延ばしてきたジェイテクトが、6月26日付でつ
いに団体交渉開催の回答を名古屋ふれあいユニオンに寄せた。働く者の団結とコミュニ
ティユニオンの地域共闘の力が、ついにトヨタグループの工作機械メーカー・ジェイテク
トをして団体交渉を開かせる結果となったのだ。

■次は愛知製鋼・豊田スチールセンターだ!

 労働者の命に関わる職場の安全の問題に関し、派遣労組には就業先への団交権は存在し
ないと言いきった愛知製鋼に対しては、すでに愛知県労働委員会に不当労働行為救済申立
を行ない、真っ正面から闘っている。あとは、労働者の訴えに耳を貸さず、そればかりか
パワハラを告発した当該労働者を今までとは全く違う部署に配置転換を強制した豊田ス
チールセンターである。

 豊田スチールセンターは、昨年10月26日以来、実に4度にわたる労組の団交申し入れを
明確な表現で拒絶している。上司のパワハラは労働者に対する重大な人権侵害であり、ユ
ニオンを通じ勇気を振り絞ってそれを告発した労働者に対する突然の配置転換は不当労働
行為の疑いも濃厚である。

 名古屋ふれあいユニオンは、組合員に関する労使間の紛争を労使の話し合いによって解
決することを本分としている。それだけに、団体交渉の拒絶は不当労働行為の最たるもの
として強い姿勢で臨んでいる。豊田スチールセンターが今後も団体交渉拒絶の意思を翻す
ことがないのであれば、名古屋ふれあいユニオンは地域共闘・全国共闘の力で第二・第三
の抗議行動、また愛知県労働委員会への不当労働行為救済申立も辞さない覚悟だ。

 豊田スチールセンターは、トヨタ自動車出身専務の「パワハラ」疑惑に関し、労働組合
との話し合いに応じよ!当該労働者の配置転換について団体交渉を行なえ!


【参考記事】
愛知製鋼:構内下請労組、不当労働行為救済申立
http://imadegawa.exblog.jp/6205214/
トヨタ系 愛知製鋼:「派遣労組に団交権なし」と主張
http://imadegawa.exblog.jp/8233645/
トヨタ系ジェイテクトに4回目の団交申し入れ
http://imadegawa.exblog.jp/8443678/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする