我が国の政治の質が劣化していると多くの人が指摘します。戦前も含めて我が国の場合、官僚なるものがしっかりしてきたが故に、政権が変わっても支配構造はびくともしませんでした。だから1993年以来の細川政権や村山政権でも何らびくとせず、逆に村山政権の担い手であった社会党は溶解しました。
ある意味では、官の威張った姿と対決する人々はかっこよく写ったのでしょう。小泉さんが「官から民へ」とか「郵政民営化」をうなると喝采するところに我が日本の国民の心情の吐露を見いだすのですが。これは格差を前提とした新自由主義が登場した背景でもあるのですが。まあこのことは改めて触れることにします。
それよりも何が政治の劣化をもたらしたかは、まずは世襲議員が多すぎて新規参入が不可能になったことですね。だから、通常の判断なら、柳沢センセイの失言は、あの時点で即辞任になるのですが、本人は謝罪をすれば住むと思い、安倍壷三さんもそれですむと思って傷口を広げる結果になってしまうのですよね。
まあ、これはいったことに対する心からの反省ではなく、「言い方が悪かった」だからごめんなさいというレベルなのでしょうね。だから、柳沢さんは逆説的にいえば、このまま続けて恥をさらしていただいた方がいいのではと思うのですが。まあ、それでも安倍内閣とともに参議院選までもつのかなあと人ごとながら心配します。(苦笑)
明日にでも、厚労省大臣センセの辞任になるかも?
仲間健