全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

沖縄に思いを寄せて

2015年05月18日 20時57分33秒 | Weblog


ー沖縄支援に行ってきましたー
全労連 辺野古支援・連帯行動に参加……5月15日~17日

県民の総意を無視続ける自・公内閣
翁長・沖縄県知事をはじめ沖縄県民が総意として反対しているにもかかわらず、安倍政権は辺野古に巨大な米海兵隊基地を建設するために辺野古沖でボーリング調査を強行しています。
 こういう状況の中で、全労連から「5.15~17 辺野古支援・連帯行動」が呼びかけられ、ATUからも参加しました。15日には、まず沖縄県庁で安慶田副知事への激励と懇談を行い、続いて辺野古が名護市に向かい稲嶺名護市長を激励し、県基地対策課から辺野古基地建設をめぐる現状の報告を受けました。

辺野古埋め立て止めろ
 翌16日には、長年にわたって辺野古現地で反対運動を続けている「ヘリ基地反対協議会」の安次富さんから辺野古現地での運動について話を聞きました。次に辺野古に向かい、基地ゲート前の座りこみに参加し、同時並行で3班に分かれての海上からの調査活動を行いました。調査船がフロートで作られた阻止線に近づくと、顔を黒覆面で覆った隊員が乗った海上保安庁のゴムボートが調査船に近づいて威圧してきて、現地の緊迫した状況を肌で感じました。
 3日目の17日には那覇市の沖縄セルラースタジアムで開催された沖縄県民集会に参加しました。集会には主催者の思惑をも超えて3万5千人の人が球場を埋め尽くし、ものすごい盛り上がりを見せました。また呼びかけられたばかりの「辺野古基金」がすでに2億円を突破し、その7割が本土からの寄付であることも報告され、「島ぐるみの闘い」から「全国ぐるみの闘い」になってきていることを実感させるものでした。 現地での闘いに参加した私たちは、沖縄の人々と連帯して愛知からも運動を盛り上げていかなければならないと、気持ちを新たにしました。(ATU・辺野古派遣団)
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31回目のトヨタシンポジウム開催

2015年05月17日 08時46分41秒 | トヨタ自動車


 5月16日(土)午後1時30分から名古屋市内にて、第31回トヨタシンポジウムが実行委員会方式で行われました。愛知県はトヨタ抜きに経済も県政や地域行政も語れません。それだけにトヨタの影響力が大きいのです。
 毎年のようにトヨタシンポとトヨタ総行動を展開しトヨタ自動車、デンソー、アイシン精機、豊田織機、トヨタ紡績、トヨタ車体に要請行動を行っています。
 今回のメインは、「トヨタから見た日本の税制」をテーマに、日本共産党の中央委員会から垣内亮さんが講演をしました。5月8日に2014年3月期決算を発表した豊田章男社長が、「納税ができる会社になったことが素直にうれしい」と率直に話されました。つまりこの4年間(’9~’12)法人税を納めていなかったのです。しかしこの間株主への配当はしっかり行っていました。
 法人税は利益×税率-税額控除=法人税で計算しますが、実質子会社からの配当益金は不算入、試験研究費税額控除、外国税額控除、欠損金の繰り越し控除などの減税等があって法人税を圧縮できるうまみがあるのです。資本金が大きい企業ほど実質法人税率の負担が低く、最高でも23.4ですがトヨタは13.2%しか負担しなくてもよいのです。
 日本の税制は直接税が基本になっていますが、間接税のウエイトを拡大することで直接税の引き下げをしてきたことが、税収不足に陥り国家財政は破たんしているのです。一方大企業を中心に税の控除のうまみを利用して内部留保という名の社内蓄積をため込んでいるのです。この仕組みこそただすことがもとめられています。
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AKK労働者に裁判結果の報告とお礼行動

2015年05月13日 13時14分25秒 | Weblog


アイシン機工で働く皆さん本当にお世話になりました
 5月14日(火)西尾市吉良工場で午前7時30分から1時間ほど、アイシン機工で働く皆さんに裁判の結果を報告するために組合機関紙号外を配布させていただきました。
 当日は台風前ということもあって雨の心配がありましたが配布中はその心配もなく皆さん関心を持って私たちの行動に賛同をいただきました。広島で治療中の吉田さんもこの行動に参加して、元気にお礼のご挨拶をしていました。しばらくは治療のため広島にとどまりますが、早い時期に愛知に戻り、働く仲間のために一生懸命働く決意をされています。当組合には今も労働相談が絶えることがなく、アドバイスをしながら援助をしています。組合の力は組合員が増えることも大きな要素ですから、自らの意志で労働組合を選択していただきたいと思います。
 この春、新社会人となられた青年労働者の皆さん、一人で悩まずにまず当組合にご相談してください。知は力です。 一人はみんなのためにみんなは一人のために、力を合わせましょう。
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AKK吉田裁判を終えて

2015年05月01日 06時43分48秒 | Weblog


アイシン機工・吉田さん裁判 和解で解決
会社は労災の責任を実質上認め解決金を支払う


労災を認めさせたことは大きな成果
アイシン機工の吉田祐二さんは業務上で両手首を負傷したにもかかわらず、この負傷は労災として認定されず、かつ会社からは「休職期間満了」を理由に闇に葬られるようとして解雇されました。これに対して吉田さんは、国に対する「労災認定」裁判と会社に対する「地位確認・損害賠償請求」裁判の、二つの裁判を4年近くにわたって闘ってきました。このうち名古屋地裁で係争中の「地位確認・損害賠償請求」裁判は4月15日に会社との間で和解が成立しました。この和解をもって会社と国は「労災認定」裁判での高裁への控訴を取り下げ、労災を認定した地裁判決で確定しました。

吉田さん側の要求をほぼ認める
この和解では、吉田さんが求めていた職場復帰は残念ながら実現できませんでしたが、その他の点で原告側の要求を全面的に貫きました。主要な点は以下の通りです。
①告側が要求した水準で解決金の支払い。②会社に「より一層の従業員の安全対策に努める」ことを約束させたこと。③会社が最後まで抵抗した「口外禁止条項」を「解決金の額」以外には全く入れさせなかったこと。これらの項目は、労災の発生とその認定を徹底して否認し妨害してきた会社の誤りと責任を実質上認めさせたことを意味します。
この和解という選択はATUと吉田さんにとって苦渋の選択でした。会社は彼に業務上で負傷を負わせたにもかかわらず、この負傷の「労災認定」を徹底して妨害し、なおかつ「休職期間満了」を理由に彼を解雇した会社の行為に一辺の正当性もないからです。それゆえ、彼は労災を会社に認めさせるとともに、「絶対に復職する」という決意で裁判を闘っていたからです。しかし徹底して抗戦した場合には裁判はさらに長期化します。なぜなら会社は「絶対に吉田さんを会社に戻したくない」というただこの一点で必死に抵抗していたからです。これらのことを考慮して吉田さんは、自身の将来の生活を立て直すためにも、「退職」を容認した上で、会社が労災に対する責任を明確にする形において和解する道を選びました。

会社を追い詰めた全トヨタ労働組合の闘い
振り返れば、吉田さんが被災してからすでに8年。当初は個人で始めた労基署への労災申請。闘いは全トヨタ労働組合に参加しての組合による会社との団体交渉に引き継がれ、そして裁判提訴に踏み切ってから4年。この闘いは永きにわたる苦難に満ちた厳しい闘いでした。しかし、この闘いを「苦しかったけれども楽しんで闘った」と言いました。吉田さんを先頭に私たちはアイシン機工従業員への働きかけをはじめ、会社への度重なる情宣、そしてネット上での情報発信、支援の仲間の拡大など、重層的に闘いを組んできました。
その結果、たとえば全トヨタ労働組合のブログには記事の度ごとに、吉田さんを応援し会社を非難する声が会社内外から数多く寄せられます。「ブラック企業」で検索するとアイシン機工が上位でヒットし、「従業員を募集しても人が集まらない」という嘆きが出るところまで会社を追い詰めてきたのです。それゆえ会社は原告側の要求を丸呑みする形でも裁判の終結を焦らざるを得なかったのです。

トヨタ系企業から労災と泣き寝入りの一掃をめざして
アイシン機工では吉田さんと同一のケガで数名が負傷しています。他の労災事故も多発しています。また健康を害するような工場内のひどい労働環境も放置されたままです。会社の責任を実質上認めさせたこの和解は、仕事で災害に遭ったり身体を壊したりしたにもかかわらず、会社の有形無形の圧力で声を上げられずにいる多くの労働者に勇気を与え、「闘えば道は開ける」という大きなメッセージを与えるものになったと思います。もとよりこの裁判の意義を持続した運動抜きには「和解文書」は空文句に終わってしまいます。私たちはこの「和解」を大きな武器にしてアイシン機工とトヨタ系諸企業から労災事故をなくし、また労災事故を泣き寝入りさせないための闘いをより一層強力に取り組んで行きます。
永きにわたるご支援本当にありがとうございました。

コメント (31)
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