全トヨタ労働組合(ATU)

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韓国 デンソー子会社で何が

2023年01月24日 11時18分01秒 | デンソー

韓国で起きてる労働紛争に国際問題として自動車総連は力を尽くすべきです

韓国ワイパー分会:座り込み現場の工場を訪問した民主党議員たち

<300名の労働者の前では沈黙する尹錫悦政府の選択的「法と原則」>
 共に民主党ウルチロ委員会(朴柱民委員長)と高永寅議員、金南局委員とともに雇用危機にある韓国ワイパー労働者たちとの現場懇談会を行いました。昨年の環境労働委員会の国政監査の際、食い逃げ企業・日本資本デンソーの「故意清算」と労働法違反をはじめて取り上げ、デンソーコリアと韓国ワイパーの作為的な赤字、詐欺まがいの労働協約締結、不法代替生産について政府・雇用労働部〔省〕に強く捜査を求めました。国政監査が終わって三カ月が経ちましたが、雇用労働部は韓国ワイパーに対する特別勤労監督を行ったものの、その結果も発表せず、デンソーコリアに対する調査については何ら返答がありません。結局、以前暴露された文書に沿って清算を進めている状況です。
 会社側は一方的に清算計画を発表し、先週には解雇予告通知書まで送ってきました。状況を解決しようと韓国ワイパー労組のチェ・ユンミ分会長は44日間のハンガーストライキまで行いましたが、会社側の一方的な主張で交渉は難航しています。
 現在、労働組合員たちは安山工場で籠城中です。イ・ジョンシク労働部長官が新年辞で明らかにした「法と原則」は、その場に合わせて適用するのか問わずにはいられません。大韓民国政府から各種の恩恵を受けている日系企業が、我が労働者との雇用安定の約束を破棄し、不法代替生産の疑惑を受けているときこそ、法と原則で対応しなければならないはずなのに、尹錫悦政府は傍観しています。
現場を訪問してみると、状況はさらに劣悪です。会社側が工場の暖房を切ったせいで、屋内でも外にいるように気温が低い。それにもかかわらず組合員が今日の懇談会に参加してくれました。籠城している方々の連帯する姿を見ると、温かさを感じました。
懇談会で見聞きした組合員たちの要望を胸に環境労働委員会の委員として、またウルチロ委員会とともに労働者たちが工場に戻れるよう最善を尽くします。また、日本大使館を訪問し、この問題が韓国と日本の間の経済信頼にかかわる重要な問題であるだけに日本当局にもこの問題を提起しようと思います。韓国ワイパー争議は、約300名の労働者の生存権に関する事案です。団体交渉違反、不法代替生産をこえ、韓国労働者と政府を愚弄している現状を仲裁するべく私たちも最善を尽くします。

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