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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

金持ちから税金をもっと取ろう

2007-11-11 | 政治
アベシンゾーが政権を放り出して福田首相になって、それまでと違って増税論議が盛んになってきた。政府の税制調査会では、福田首相の音頭取りで社会保障や年金の財源を確保するために消費税増税を答申するための手続きに入っている。 自民党の財政改革研究会でも、トヨタの奥田(前経団連会長)が消費税の引き上げの必要性を強調した。

 しかし、小沢の騒動で自民党が総選挙で勝てるかもしれないと思われたとたん、消費税を当面隠蔽しようということになったらしい。選挙に勝ってから消費税をということらしい。政府税調も20日答申を出す予定だが、引き上げ率や時期を明記することはやめたらしい。姑息なやり方だ。

 おかしいのは増税が消費税だけしかないような議論が一般的になっていることだ。政治家も新聞やメディアも増税というとすぐ消費税の引き上げと考えてしまう。所得税や法人税の引き上げこそ考えるべきことなのに、そこは経団連なども警戒していて、消費税の引き上げ幅をどうするかだけを議論させようとしている。

 けれども、消費税をあれだけ大騒ぎして導入したときの議論を思い出して欲しい。消費税はすべての人に同じように税をかけるので公平だという金持ち階級からの議論に対し、一般大衆は貧乏人からも金持ちと同じだけ税金を取るのはおかしいと反対した。消費税が大衆から税金を吸い上げる大衆課税であることは明らかだ。しかし、社会保障を貧乏人から吸い上げた金で行うというのは、そもそもおかしいのではないか。

 金持ちや法人から、儲け過ぎた分を税金で徴収することこそ、本来の税のあり方ではないか。富の再配分が税金のあり方だからだ。儲けた人や企業からはもっと税金を取って良い。儲けた分から税金を取るとお金儲けの意欲がなくなって経済が活性化しないという議論があった。その結果、消費税というお金のない人からもむしり取る税法が作られた。そして金持ちや企業には大幅な減税が施された。

 そしてどうなったか。お金を儲けてどこが悪いと言い放った虚業家がいた。それを是とする若者が増えた。お金儲けはその人の甲斐性だ、貧乏人は自己責任、という拝金主義がのさばり、世の中がぎすぎすしてしまった。このさい、元のように所得税と法人税を大幅に増やし、消費税は最低限度(無くしても良い)にすべきではないか。そうすれば、金を儲けた人間が偉いという価値観はなくなるはずだ。いくら儲けても税金で持って行かれるなら、いくらでも儲けようと思わなくなるだろう。適度の贅沢ができればそれで十分と思えるひとが増えるだろう。

 北欧などは20%を超える消費税を取っているから、日本ももっととるべきだという人もいる。しかし、これは表層だけしか見ない議論だ。北欧は生活するのに十分な社会保障が発達している。毎月のように餓死者が出ている日本とはまったくシステムが違う。老後の心配がほとんどない社会なら、消費税を20%払ってもかまわない。しかし、日本の消費税はいったい何に使われているのか。本来なら社会保障費や公的年金に使われるはずなのに、巨大な軍事費に使われ、米軍への燃料補給や思いやり予算に巨大な費用が税金から支払われている。先に離陸に失敗したF-2戦闘機は一機で120億円とか。自衛隊にはF-2だけでも100機以上ある。そんな金に使うなら消費税など上げて欲しくない。

 昔のように金持ちから税金を取れ。消費税導入前に返して欲しい。

心の山が消える!

2007-11-09 | 環境
 昨日は山へ登るために奥多摩の日原に出向いた。鍾乳洞で有名なところだ。このあたりから秩父にかけては良質の石灰岩が見られる。山登りについては昨日書いたが、日原についてびっくりしたのは、正面にそびえていた天祖山の姿が無くなってしまっていることだ。無惨な姿になってしまった。天祖山は綺麗な姿だけでなく生き物も豊富でいい山だった。石灰岩を掘り出すために天祖山はその姿を消してしまった。あとには、白い石灰岩の削り残された岩肌のみ。いきなり悲しい現実を見せられてしまった。

 これも15-6年前、山崩しが始まるという情報があって、これが最後になるかもしれないと登山仲間といっしょに天祖山に登った。それがやはり私にとっては最後の天祖山だった。石灰岩は岩質がいい。山に登ったときの岩肌の姿が良い。こんないい山が、セメントになって都会のコンクリート造りの家や道路を造るために無くなってしまうのは、哀しい。我が家から見える秩父の名山だった武甲山も山体の半分が削り取られて無惨な姿になっている。

 日本の道路建築と高層建築と河岸海岸のコンクリートブロックが、川から砂を根こそぎしたし、海岸の砂浜はどんどん無くなってしまった。瀬戸内海では海の底の砂まで空港の埋め立てのために無くなってしまっている。そこに住む生き物もいなくなってしまった。最近は外国から砂を買うようにさえなっている。コンクリート文化は日本の土建政治を招いただけでなく、日本の心の風景を壊してしまった。

 道路は日本にもうこれ以上いらない。川岸や海岸をコンクリートで固めるのももう止めにして欲しい。私もコンクリート造りの5階建てに住んでいるので大きいことは言えないが、家も木造が良い。日本の気候は高温多湿で、それにもっとも適した家は木造だった。西洋の石造りの家をまねて造るコンクリートの高層建築はそろそろやめてはどうだろうか。


奥多摩の脇役に登る

2007-11-08 | 日記風
 今日は蕎麦粒山に登りに来た。日原の集落の一角に車を置いて歩き出す。登り口が判らないので、道路を掃除していたおばあさんに聞く。おはようございます。丁寧な挨拶と親切に教えてくれた。いわれた方向に歩き出す。あちこちで家の前の道路を掃除している人に出会った。昔は私もそうしていた。いまは都会ではこんな光景は見かけることが無くなった。自分の家の前の道路は自分が掃除するという習慣が無くなったのは道路事情もあるのだろうが、悲しいことだ。

 いきなりの急登で蕎麦粒山の登山は始まった。標高1000mくらいまでは杉の人工林が登山道を覆っている。その薄暗い杉林の中の急登では、まったく面白くない。ただひたすら足下を見つめて汗を垂らしながら樹林の中のジグザグ道を登る。生き物の気配もない。30分で標高差400mを登った。杉林を超えるとようやく広葉樹林帯となる。イロハモミジの紅葉が綺麗だ。すばらしい色にしばし写真を撮りながら休息する。

 尾根に出てようやく少し傾斜がなだらかになった。尾根を上り詰めたところに一杯水避難小屋が建っている。その外にあるテーブルで早めの昼食をした。しかし、この避難小屋は奇妙な建物だ。建物には窓はあるが入り口がない。どうやって使うのだろうか?このあたりの山は奥多摩の主稜線からはずれ、不遇の山といえよう。人々からは忘れられた山だ。今日もわずかに3組。もっとも北海道ならこの時期平日なら人はいない。

 避難小屋から蕎麦粒山までは比較的平坦な道だ。すでに高度は1450mになっている。地上よりも10℃くらい気温は低いはず。釧路と同じくらいの気候だろう。北海道でおなじみだったミズナラ、ハリギリ、イタヤカエデなどの木が見られるようになる。登山道の周辺ではブナもかなり多い。一本巨大なブナの木があった。頂上には12時過ぎに到着。小雨が降りそうな天気になってきた。じっとしていると寒い。手が凍えてくるので手袋を出した。

 帰りは同じ道をたどった。車で来ると同じところに帰らないといけないのがつらい。稜線の広葉樹はもうほとんど葉を落としている。厚くつもった落ち葉をかさこそと踏みしめながらのんびりと歩く。すると行く手に二頭の動物の姿。鹿かなっと思ったが、猿だった。ニホンザルが二頭。北海道では見られない動物だ。私の姿を気にしながらも、私の前になりあとになりしながら餌を探している。登山道のあちこちに道路工事をしたような痕がある。これはイノシシか。鹿の姿は見なかったが、中腹あたりでしきりに銃声がする。おそらく鹿猟のハンターだろう。広葉樹林を歩くと動物の影がちらほらと見える。

 最近登山をすると膝が痛んで歩けなくなることが多い。今回もそれを心配した。しかし、歩き始めて5時間は何ともない。5時間を超えたときに右膝に痛みを感じた。いそいでサポーターを着け、右足を休ませながら下る。2-3分でも休んでから歩くと膝の痛みも無くなる。しばらく歩いているとまた痛くなる。それを繰り返しながら日原の集落へ降り立った。心配していた痛みはなんとか克服できそうだ。左足の膝はついに痛まなかった。これも膝の筋肉の訓練を医者に教えてもらったおかげだ。明日からまた膝を鍛えねば。今度はいつどこの山へ登ろうか。楽しみだ。

明日は立冬

2007-11-07 | 日記風
小沢さんの騒動はもううんざり。今日も書こうと思ったけど、もうやめた。つまらない。

 明日は立冬。まだ気温は高めだけど、朝夕の冷え込みは少し寒くなってきた。もっとも北海道のサンナシ小屋では、もう氷が張り始めているはずだが、こちら小江戸の街ではまだ最低気温が10℃を超えている。

 明日は久しぶりに奥多摩の山を登ろうと考えた。もう20年前ころ、奥多摩の山を月に1-2度の頻度で登っていたことがあった。奥多摩のほとんどの山は登り尽くしたが、まだ秩父との間に残された山がある。明日登る山は蕎麦粒山。標高1472m。あまり知られた山ではないので、ガイドブックにも端の方にわずかに顔を出している程度。地図もきちんと載っていない。

 実は20年前頃、この近くの有間山に冬、軽装で登って遭難しかかったことがある。近くの山だし、天気はいいし、のんびりハイキング程度のつもりで登り始めて、快調に歩いた。山の装備は何もなく、靴も運動靴。食料もなし、水もなし。初冬の夕日はつるべ落とし。あっというまに暗くなった。

 そこで道に迷ってしまった。地図にある道が高圧線の建設で無くなってしまっていたので、見当をつけて歩いていたらまったく道が無くなった。そのうち暗闇になり、冷え込んできた。このままでは夜になって凍死しかねないので、無理矢理下っていった。麓には林道が走っているので、そこへ出られれば夜でも歩いて帰れると思ったからだ。

 ところが、暗闇では細かいところに気がつかない。しかもパニックになりかかっており、焦って急斜面を走って降りようとして転倒。ちょっとした崖の下に林道があるように見えたので、無理をして崖を降り、最後の2mくらいに足がかりがないので無理矢理飛び降りた。すると下は道路ではなく木の枝や茂みが覆っていたガレ場だったため、足を痛め、しかも枝にぶつかって足を打撲、膝のあたりから出血もした。

 それからの1時間くらいは、覚えていない。痛い足を引きずりながらしゃにむに下を目指して歩いた。どのぐらい歩いただろうか。足が林道の固く締まった土の感触を覚えた。あんなに嬉しかったことはない。それからの長い林道歩きもほとんど苦にならなかった。そんなことがあった有間山の隣の山が蕎麦粒山。明日はちゃんと装備をして、楽しく歩いて帰りたい。もっとも、膝の痛さが心配だ。6-7時間は歩くことになる。次回のブログをお楽しみに。

防衛省役人と死の商人を証人喚問せよ

2007-11-07 | 政治
いやいや驚いたね。小沢さん、続投だってね。プッツン逆ギレしたおじさんが、いまさらのこのこ出てくるなんてどうなってるの?民主党もそんなに人がいないのだろうか?選挙に勝ったのは小沢さんの昔ながらのどぶ板選挙のせいもあるかもしれないけど、本質的にはコイズミ、アベ内閣のむちゃくちゃが有権者に民主党を選ばせたのだから、いまさら小沢さんがいなくても民主党は解散総選挙で勝てる条件はある。過半数はとれないかもしれないが、衆議院で自民党と肩を並べ参議院で過半数を取っておれば、民主党主導の政権交代は十分可能だ。

 小沢さんは連立という自民党を残す道を選んだ人だから、この情勢ではもう民主党の党首としてふさわしいとは思えない。プッツンおじさんはもう辞めてもらいたい。アベ、オザワと逆ギレか焦りか知らないがおかしな政治家が増えた。けっして今頃の子供はなんて言えない。みんな過保護に育ってきたんだろう。苦労したことないし、苦労ができない。

 そういえば、ノーパンしゃぶしゃぶ(いったい何のことか庶民の私にはよく分からないが)などで有名になった高級官僚と業者の癒着体質は守屋元防衛事務次官の件で、まだまだいっぱい繋がっていることが垣間見られた。ゴルフに焼き肉、賭け麻雀だとか。私の嫌いなものばかりだ。これはリクルート以来の政治家汚職につながると予想する元検事もいるらしい。ぜひ目一杯やってほしい。検察は庶民いじめの事件のでっち上げなんかやっていないで、こういう巨悪に迫って欲しいものだ。

 防衛省はいつのまにか庁から省に格上げになって、内閣にも防衛大臣なるものが参加するようになった。太平洋戦争時代の陸軍大臣や海軍大臣などを思い出す。防衛省も伏魔殿そのものだ。防衛は国家機密であるということを錦の御旗にして、悪事三昧。これは米国も日本も同じだ。軍産複合体が政治と結託する。三菱重工などの死の商人どもが暗躍する。先日名古屋県立空港で落っこちたF-2戦闘機は一機120億円だとか。一機売ったら三菱重工はいったいいくら儲かるのか。F-2は現在94機と言われている(Wikipedia F-2戦闘機)。

 そんな無用な戦闘機に使うお金があったら年金の問題なんか簡単に片が付く。国民の生活を崩壊させておいて、戦闘機で何を守ろうとしているのか。死の商人たちの儲けと、そこから還元される高級官僚の遊びのお金、政治家の政治資金。それらが戦闘機で守ろうとしている利権なのだろう。

 守屋元事務次官を接待漬けにした山田洋行の元専務も、米国空母キティホークに給油した量80万ガロンを20万ガロンとウソを言ったことを知っていて知らぬふりを続けていた元課長も、国会の参考人としての出席を拒否した。国民に説明するつもりはないらしい。 説明すれば悪事がばれるのをおそれたのだろう。それならやはり証人喚問に引きずり出す必要がある。小沢さんが代表に居直るなら、最初やることはこれだろう。守屋とこの二人(もっといる)を証人喚問することを要求すること。これなしには衆議院でのテロ新法も通させないと頑張ること。これをしないでもう一度頑張るなんて、認めない。
  

新しい民主党に脱皮する機会だ

2007-11-06 | 政治
 小沢さんって結局民主主義をよく分かっていなかったんだね。民主党なのにね。リーダーが決めたらみんなが従うのが当然だと思っていたらしい。福田さんが大幅譲歩したようなしないような例によってあいまいな態度で譲歩をにおわせたら、小沢さんは前後の見境もなくそれに飛びついてしまった。党内は自分が抑えられると思ったらしい。しかし、民主党のみなさんは、小沢さんよりはもう少し前後のことが見えていたと言える。小沢さんの連立前提の政策協議に反対した。

 民主党はそれなりに成熟して、小沢さんの私党ではなくなっていた。連立などしたら自民党を生き延びさせるだけ。小沢さんは自由党時代に連立を組んで結局自民党の延命を助け、自由党は粉々になったことを忘れてしまったのか。この人の悪い癖がもっとも大事なときに出てきた。

 民主党はもう小沢さんを慰留しない方がいい。こんな状態でまた翻意したって、有権者はもう付いてこない。これを機に、新しい民主党に脱皮することを期待したい。

 先の参議院選挙で民主党が過半数を取ったことによって、自民党が衆議院で300議席を超える多数を持っていながらも、法案一つ通すこともままならなくなっている。政治の世界に緊張感がみなぎり、年金問題のいい加減さや、C型肝炎へのずさんな対応や、ゴルフ三昧の防衛省の腐敗などがようやくわれわれの目に入ってくるようになってきた。これまで官僚は民百姓に「よらしむべからず知らしむべからず」って対応をしてきた。民主党の主張だって自民党と変わらないところはあるけど、とにかく政治に緊張ができ、自民党や高級官僚が自分たちの思うままにはできないという政治の流れを作ったことは、先の参議院選挙の大きい成果だった。

 ねじれ現象を何とかしないと政治に空白ができるなどとメディアは連立工作を脇からはやし立てていたが、ねじれ現象はかえって庶民にとって良いことがある。今までと違って自民党も地方の声に耳を傾けざるを得なくなったし、被害者から訴えられても国は知らぬ存ぜぬで通してきたのが、和解を受け入れざるを得なくなった。年金問題も市民のブーイングに真摯に対応する姿勢を見せなければいけなくなった。こんな素晴らしい「ねじれ」は我ら庶民は大歓迎だ。

 今度の「小沢がアベった騒動」で、民主党が落ち目となり、自民党がここぞと焦って解散に突き進むかもしれない。そのときに、また自民党に過半数を取らせるようでは日本はいつまでも良くなりそうもない。小沢さんが復活しても衆議院では民主党は過半数を取ることはできないだろう。野党の連立政権をそのときこそ模索すべきだ。そのためには、自民党に過半数を取らせないことはもちろんだが、民主党以外の野党を育てておくことが大事だろう。

 衆議院選挙制度の見直しも議論に登ってきた。大連立をするには小選挙区ではできないというのがその理由だ。もともと小選挙区制度は民意を正確に反映しない制度だから、私は早く制度改革をして欲しいと思う。衆議院は民意をもっとも反映した議席であるべきであり、その点から言えば衆議院こそ比例代表だけでやって欲しい。参議院は良識の府だから政党よりも人物で選ぶので、中選挙区ぐらいがちょうどいい。選挙制度の見直しが必要だ。連立ができるようにという政党の都合目的ではなく、有権者の意志をどうすればもっともよく反映できるかという視点で改革して欲しい。

小沢がアベった!

2007-11-05 | 政治
小沢さんが民主党代表をや~めた!といった。福田総理との党首会談の結果がみんなの気に入らなかったらしいので、や~めた!ということらしい。小沢さんらしい。アベシンゾーとそっくりのような気がする。「アベる」という言葉が今年できたが、早くもそのぴったりの例が起こった。

 今回もアベシンゾーとそっくりだ。有権者や民主党の党員の意見を読み取ることができなかった小沢さんが、福田さんに持ち上げられて世論の空気も読めずに「連立」の罠にはまった。持ち帰って相談したらみんなが賛成してくれると思いこんだらしい。しかし、みんなが反対なのでしかたなく福田さんに謝った。これは彼にとっては赤っ恥だろう。だからアベった。民主党代表の役を放り投げた。無責任の極みだ。

 福田さんは喜んだろう。棚からぼた餅の気分だ。連立できなかっても衆議院で再議決という最後の手段もあり、それで解散になっても仕方ないと思って連立を仕掛けたら、向こうが勝手に転んでくれた。小沢さまさまだ。しかし、小沢もアベもしょうがないやつらだ。こらえ性がない。アベなんかもう名前も出てこない。

 小沢もこれで政治生命は終わりだろう。連立話しなど真に受けずに解散に追い込んで堂々と自分が首相になり、公約を果たすと言えばいいものを。民主党代表でありながら民主党を信じられなかったらしい。これも小沢らしい。これまで政党を作っては壊ししてきた彼だから、今回もそうしただけなのかもしれない。あ~あ、自民党は喜んだね。いまこそ解散の時期だと自民党は思い出したかもしれない。選挙の結果が見えなくなってきた。自民も民主も同じようなもんだ。やはり選挙制度を変えて中選挙区に戻す方が良いのかもしれないね。 
 

まだまだある、警察のでっち上げ(4)

2007-11-04 | 政治
 佐伯市の国道で1996年8月にその事故は起こった。交差点の赤信号で停車して信号待ちをしていたバイクの老人(岡川さん)に赤い自動車が追突し、岡川さんは意識不明になった。警察はこの事故を老人が反対車線から中央線を越えて正面衝突した過失であると説明し、岡川さんの過失として処理しようとした。しかし、奇跡的に意識が回復した岡川さんは正面衝突であることを否定し、不審に思った家族が警察に事故の再検証を依頼すると、警察はこう言い放った。「地球はまわっている。3日もたてば証拠もなくなる!」

 しかし、家族は目撃者を捜し回り、警察に何度も足を運んでこの事故の真実を探した。警察は事故調書の閲覧を拒否したが、家族の執拗な要求についに数ヶ月後に調書の閲覧に応じた。しかし、コピーは許されず、家族は調書の写真を撮ってそれを調べた。そして家族はがく然とする。なんと、事故当日に撮影したとされる実況見分写真に“ありえないもの”が写っていた。

 事故現場の実況検分の一連の写真の中に、二枚ほど赤い事故車が事故直後に路肩に停まっている写真が調書にあった。この二枚の写真に写っていたのは、赤い車だけではなかった。いっしょに写っていたのは「黄色い花」であった。写真を見る限りその花は道路の横の空き地に咲いていた「セイタカアワダチソウ」の花である。また、別の一枚には赤い車の後ろの民家の庭に咲いている「お茶」の花と思われる花もわずかに写っていた。

 ところがその写真の前後に写されている現場の写真には、岡川さんの壊れたバイクといっしょにこの空き地も写っているのだが、そこには青々としたセイタカアワダチソウの写真が写っているのだ。まだ花は咲いていない。調書の写真につけられた日にちと時刻を見ると、これらの写真は事故の後1~2時間の間に写された一連の実況検分の写真となっている。この1時間くらいの間にセイタカアワダチソウの花が咲いてまた無くなっているのだ。

 あきらかに警察による証拠のでっち上げがなされた。おそらく調書の閲覧を認めた10月末の直前頃に赤い車を現場において写真を撮り、ウソの日時と時刻を写し込み、調書として閲覧させたと考えられる。しかし、大分県警はこれをセイタカアワダチソウの花だと認めようとしない。道路脇の黄色い看板の反射が映ったものだろうなどと苦しい言い逃れをする。家族によると「調書の中身はウソばかり、組織ぐるみででっちあげが行われた」。

 なぜ警察はウソの調書をねつ造したのか。実は、事故当時赤い車は現場にいなかったのだ。事故はひき逃げ事件だった。家族は独自に目撃者を捜し出し、事故が「ひき逃げ」であったことを確信する。さらに「ひき逃げ」したとされる人物は、事故があった時間に別の場所にいたという複数の証言まで飛び出した。いったい誰が車を運転していたのか?
      
 ここまで来ると、ようやく事件の真相が見えてくる。私の想像ではこうである。事件は警察官かもしくは警察の関係者(親戚かもしれない)が信号待ちしていた被害者に追突した。しかし、加害者は事件がばれるのをおそれて逃げていった。この加害者を庇う必要があった警察は、被害者が意識不明だったのをいいことに、正面衝突であったと被害者の責任にする。しかし、衝突した車がいないのは不自然だから、赤い自動車をその相手にして当日そこにいなかった人に因果を含めて衝突した人に仕立て上げてしまった。そのために、当日の現場検分に相手の車の写真がないのは困るので、10月になって証拠写真をねつ造した。セイタカアワダチソウの花が写るとは思わなかった。こんなところが真実なのだろう。

 さすがにマスコミもこの警察のやり方はおかしいと感じたのか、テレビ朝日の番組でこの疑惑を放送した。http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/special_back/20030202_010.html で動画を見られます。岡川さんは証拠ねつ造で警察を告訴した。

 しかし、ここでも裁判所のおかしさが露呈された。裁判所は警察・検察の証拠だけをみとめ、岡川さんが出した証拠はいっさい認めなかった。原告側の鑑定もみとめず、セイタカアワダチソウの花も咲いていないという警察の証言を認めた。この写真はその後いっさい公開されていない。日本の裁判が腐っている。ヒラメ裁判官ばかりになってきた。おそろしい時代が来たようだ。
 

まだまだある、警察のでっち上げ(3)

2007-11-04 | 政治
10月24日のブログで書いた高知の白バイとバスの衝突事故の高松高裁の判決が先月出た。判決は、控訴棄却。バスの運転手に過失があったというもので、白バイの警官の過失は認めなかった。バスに乗っていた校長先生や生徒たちの証言も判決では認めなかった。その理由がふるっている。「第三者の証言だからといって、信用できるわけではない」という理由。

 こんなのなんの理由にもなっていない。しかも同じ白バイの警官の証言は採用しているし、警察がねつ造したタイヤのブレーキ痕も証拠として採用した。鑑定人の「ねつ造である」という鑑定も判決では無視された。日本の裁判官の質の悪さはここまで来たのか。こんなヒラメ裁判官なんかいらない。

 こんな裁判だったら、裁判員がいた方がいいかもしれないと、ちょっと思うほどだ。しかし、そこは裁判員制度の悪辣さ。こんな小さな裁判には裁判員を採用しないことになっている。殺人とかの重罪についてだけ裁判員は採用される。警察官の罪をもみ消すための交通裁判とか、警察・検察・裁判所の裏金づくりとかにはけっして市民が裁判員として関われないような仕組みになっているのだ。そのために、警察によるでっち上げ(富山の強姦事件、鹿児島の選挙違反事件、そしてこの高知の白バイとバスの衝突事故など)によって無辜の市民が罪を着せられて人生を破壊されて苦しむことになる。このことを見ても、裁判員制度が日本の司法の腐敗を隠すために仕組まれた制度であることが判る。

 大分県警のでっち上げ事件がいま進行中である。次にその事件を紹介しよう。

 

いよいよ解散か、最後の手段「連立」を呼びかけた福田

2007-11-02 | 政治
まもなく「テロ特措法」の期限が終了する。海上自衛隊が海外に派遣される根拠となる法律がなくなる。もっともこの法律自身が憲法に違反しているのだから、もともと自衛隊の海外派兵は法的根拠のないものなのだ。とにかく海上自衛隊が日本に帰ってくることになったことは喜ばしい。

 政府は国際貢献だとか、この給油の中断は国際的な信用を落とすとかいい加減なことを言っているが、米国が欲しいのは日本の無料の油なのだ。いや、実はこの油はブッシュやホワイトハウスにいるネオコンの石油会社から高く買って米国に無料で売っているらしいから、米国の石油利権とも関わっているらしい。守屋某とかいう人物が防衛関連の利権と深く関わっているらしいことも、政治家がそれに関わっているらしいことも、政府が「テロ特措法」の存続にこだわる強い理由なのだろう。

 マスコミなども給油活動の「中断」と言い続けている。これは「中断」ではなく「終了」である。政府の言う言葉をそのまま使う癖がついているのか、マスコミは主体的な文章を書けなくなっている。

 どちらにしても給油活動は米軍の戦争の後方支援であり、国際的な紛争を武力で解決することを禁止した日本国憲法に違反していることは明白だ。だいたい「対テロ戦争」という米軍のアフガニスタンへの攻撃だって、アルカイダが9.11事件の犯人という証拠がいまだに示されないままの戦争なのだ。さらに9.11事件だって、米国の自作自演だという可能性が非常に強くなってきている。『911の嘘をくずせ ルース・チェンジ』 DVD - http://store.globalpeace.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=85をぜひご覧ください。無料でも見られます。

 ところが、福田総理は民主党の小沢代表に連立を呼びかけたとか。まさか民主党が乗るとは思えないけど、もし大連立ができるようだと、日本の人民はまたまたコケにされる。政権参加を求めて連立話しに乗るようなら民主党も未来はないだろう。かつての社会党の二の舞になる。

 しかし、福田さんは民主党に断られたらどうするつもりなんだろう。民主党に断らせて、一気に解散総選挙をやろうとしているのかもしれない。まだ内閣の支持率が高いうちに。それとも断られても平気で今の国会運営を続けるのだろうか?一国の首相が頭を下げて頼んで断られても平気で。おそらくそれはないだろう。この国会もあと会期末まで10日しかない。しかもまだ一件も法律が成立していない。こんな国会はおそらく今までほとんど無かっただろう。

 解散しか打つ手はないと福田さんは追い込まれている。解散するなら民主党に責任を負わせて解散しようということなのだろうか。明日からの動きが注目される。民主党が連立を飲むようなら、福田さんにとってもっとも良いシナリオだろう。