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やはり鉢呂大臣は刺された

2011-09-15 | 政治
やはり、鉢呂経産相の辞任は仕組まれたものだったようだ。鉢呂さんは刺されたのだ。経産相に就任早々、鉢呂さんは「脱原発」に向けて新しいエネルギー政策を作成すると明言した。また、TPPに反対の姿勢を見せた。経産省の官僚にとっては、どれも許せなかったようだ。鉢呂さんに辞任後、インタビューしたジャーナリストによると、鉢呂さんは、オフレコの囲み取材で、記者の体に防災服をなすりつけて「放射能 うつすぞ」と言ったというような報道について、記憶にないと言っている。防護服をこすりつけるようなことをした覚えもないと言っている。

 実際、そうされた記者は誰かということも明らかになっていない。そして、そのことを最初に報道したのは、フジテレビだった。フジテレビは、鉢呂大臣に発言内容を確認したこともないまま報道した。フジテレビが経済界や自民党のお先棒担ぎの報道をするのは、今に限ったことではないのだが。

 フジテレビの報道を見て、この囲み取材があった二日後に、ようやくいろんな新聞社やテレビがこの事件を報じ始めた。しかし、鉢呂経産相がなんと言ったかは、すべての新聞でまちまちだった。同じ言葉を報じたところはほとんど無かったのは何故だろうか。それは、経産相の「放射能 うつすぞ」とか言う言葉が、結局記者たちの勝手な想像でしかなかったことを裏付けている。このオフレコの囲み会見に参加したのは、記者クラブに所属している大手マスコミの記者たちばかりだった。そこでオフレコと言う約束で集まった会見でのことが、伝聞として、つまり誰も証拠はないまま、報道されて、大臣を辞任に追い込んだ。

 「死の街」発言については、自民党の河野太郎氏もブログで、現場を見た後の感想としてなんの不自然さもないと言っている。この言葉を問題にしたのも、一部のマスコミだった。それに自民党や公明党などの野党が乗って、経産相は辞めろと言い出した。経産省の官僚OBは、この騒動の中で、経産省が鉢呂氏をかばう姿勢をまったく見せなかったことを不思議に思うと述べている。普通は大臣の多少の失言を官僚はかばうのだがと。ここにも、経産省の官僚が鉢呂氏を嫌悪していたことが明らかになる。

 そして、鉢呂大臣の辞任会見で、ある通信社の記者による暴言が出てくる。辞任会見で、謝罪をした鉢呂大臣に「何を言って不信の念を抱かせたか説明しろと言ってんだよ」とまるでやくざのような言葉で難詰した記者がいた。取材していたフリージャーナリストの田中龍作氏が、「そんなヤクザ言葉あなたやめなさいよ。記者でしょ。品位を持って質問してくださいよ」とたしなめ、「どこの記者だ」と問い詰めると、その暴言記者は、胸に下がった記者証を慌ててシャツの下に隠し、こそこそと出て行ったという。

 そして、その背後にあった経産省幹部の動きが、鉢呂大臣の首を経産省自身がほしがっていたことを明らかにしている。経産省は、新しいエネルギー政策を考える上で、「総合資源エネルギー調査会」で議論をすることになっている。その委員は経産大臣が指名するのだが、原発推進派が12人、脱原発が3人の合計15人が、鉢呂大臣が就任する前に決まっていたのだという。このままでは、公平な審議ができないかもしれないと、鉢呂大臣は脱原発派の委員を追加して、あと9~10人の脱原発派の人を入れて、半分半分にして議論してもらおうと、委員候補もリストアップして、経産省で公表する予定だった。その発表直前に、この辞任騒動が始まったのだ。いったい誰がその騒動を引き起こしたのだろうか。そして、誰が得をしたのだろうか。脱原発路線で新しいエネルギー政策が作られることを嫌っていた人間が経産省にいた。そして、鉢呂さんは刺されたということだ。

 真実がいかに大手マスコミの論調と異なっているかが、ここでも明らかになった。この報道をしたネットのBLOGOSが行った世論調査では、75%の人が鉢呂大臣は辞める必要は無かったと回答している。真実を誰が報道するかが、これからの社会で大事になってくる。大手マスコミの大本営発表報道には、もう怒り心頭だ。暴言記者も、社名と氏名を明らかにし、謝罪会見をしてはどうか。そしたら「何を言って謝罪しているのか、説明しろ」と私も言ってみたい。

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