「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

UK S3-2「親の都合」

2015-08-28 13:38:02 | ~UK S3
原題『Safe』、ケイラの法廷での言葉から、からかな?
邦題は・・・そりゃそうなんだが、どうも意図とは懸け離れ感あり(笑)

ベースは、本家S6-8「天使のために」

えっと、私は、巧く仕上げましたッ!と花丸あげましょう~って気持ちです。
皆様、いかがだったでしょうか?

ケイラの人物設定が、うまく効果的にドラマに作用していた、と思います。
ケイラ・・・
5歳で保護されるまで、父親から性的虐待&暴行を受けていた。
精神状況は正常。
しかし学習障害があり、IQは10歳レベル。

この設定・・・ハード過ぎる、を軽く超えて超ド級ハード!
しかし・・・これが、ケイラの無軌道で一貫性のない言動をカバーしている。
言葉を変えるなら、良い面にも悪い面にも、巧く作用している。

例えば・・・
ケイラは、ライアンは誘拐されたと、ウソをつく。
また、ロブの家にいるのに、それを隠すことも・・・
これらのウソで、捜査はかく乱される。
どうして、巧妙なウソをつけるのか?確か知能的には・・・
と思うが、虐待を受けていた過去から
ウソをついて、自分の身を守ることが、当たり前になっていた、と推測できる。
また、自身の知識&理解力のことを、他人に知られまいとしても・・・
そして、ドラマでは、このウソが法廷での答弁に支障ないと、判断されることに。

もう1つ例えるなら・・・
虐待に遭った過去があるのに、またDV男のロブと一緒にいる。
どう考えても、ライアンの父親ジミーの方が、常識的だ。
これも・・・犯罪や虐待等々の書籍等で、情報を得ている方も居られるでしょうが。
人間って、子供の頃(幼少の頃)の環境が、馴染みなんですよ。
言い方がきつくなるようで、申し訳ないのですが(謝ります)
DVを受けた子供は、その環境が「普通」で「当たり前」ってことに。
よくDV被害者が成長し、パートナーにDV加害者を選ぶってパターン・・・
聞いたり見たりしたこと、ありませんか?
私は、あります。実際に。書籍等でも、書かれていますよね。
転じて、普通で常識ある優しい相手に巡りあえても・・・違和感がってことに。

勿論、全てに当てはまる訳ではありませんよ。
しかし、私は実際に知っているし、また本でも複数、読んだことがあるので。

ケイラも、このパターンになっているように思いました。
また、ジミーにライアンを「取られてしまう」という思い。
またまた、「父親」であるジミーが、「子供」のライアンを、虐待する恐れからも。
ケイラ自身が、父親に虐待を受けていたので・・・その思いはあるかと。

そして福祉局が世話しようとしても、信じられない。
施設へ・・・自身の体験から、ライアンの同じ目に遭わせられない、と思ったかも。

もっと冷静に、情報を集め精査し、相手の人間性を見極めようとする・・・
しかし、ケイラには、それができない。
「やらない」ではなく「できない」

この「やらない」と「できない」の違い。
これが、ケイラの設定で、うまく随所に表現されている。
私は、そう思いました。

そして、今回、ロニーが相手を。
コレもネェ・・・巧く配置したナァって思った。
デブリンでは、ちょっと・・・になってしまう。
デブリンも子供時代に虐待を、の設定です。
それならケイラの気持ちに寄り添えるのでは・・・
いやいや、ここでは、ケイラは「母親」なんですよ。
だから「虐待を受けた子供」ではなく「虐待をした母親」になっている。
そして・・・それでは、マットは敵対してしまう。

しかしロニーは、過去アルコール依存症設定で、そのせいで家庭崩壊に、ですよね。
娘達に暴力を振るった等々までは、言及されていなかったと思うが・・・
しかし「子供を不幸にした父親」ということは、いえるかと。
ロニーにとって、ケイラは、勿論容疑者なんですが
同時に、我が娘を髣髴とさせる存在にもなっている。
この立ち位置の異なりが・・・ちゃんとケイラの相手役に生かされている。

法廷 ソーン、ケイラへの質問から
・・・・・・・・
「・・・ライアンの死亡推定時刻は、午後10時から午前6時です。
 ホワイトリーは不在時間に、どうやって犯行を?」
「ロブは、外出前に、ライアンの部屋に入ったのよ」
「それは本当のことだろうが、君はまだ話していないことがあるね、ケイラ。
 翌朝8時にライアンを起こしに行った、と言ったが、その前にも行った。
 ・・・・違うかね?」
「・・・・・ひどく苦しんでいたのよ・・・」

「ケイラ、君は実父から、ひどい虐待を受けていた、そうだね?
 ライアンが苦しむのを見るのは、辛かっただろう」
「・・・私は止めたかったのよ・・・」
「もちろんだ。母親なら、子供を苦しみから救う。君は何をしたんだ?
 ・・・・話してごらん、ケイラ・・・私を信じて・・・」
「・・・施設に送ると言われたの・・・だから・・・枕を掴んで顔に押し付けたの・・・
 動かなくなるまで・・・私は安全でいて欲しかっただけよ・・・
 ・・・・・ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・・」

ライアンが見つかった時(ってケイラが案内したのだが)
ケイラは「ライアンは、天国にいる」と放心状態風に言っていました。

ライアンがロブから虐待を受け、苦しんでいる姿を見て
自分の姿と重なり合った・・・あの時自分は、どう思っただろう・・・
苦しみから逃げたい、救われたい・・・しかし、誰も助けてくれなかった。
でも、ライアンには母親である自分がいる。
自分がライアンを守らないと・・・でも、どうやって?

天国には、苦しみはない。幸せだけがある。
子供のような発想。
しかし、ケイラには精一杯の考えであり、判断だったのかも。
また、幼かったケイラも、天国に行きたいと思っていたのかも。

この流れは、私は、説得力があったと思います。
そりゃ、ドラマだからネェ・・・多少はありますが・・・しかし納得できた。
この納得できた、が非常に大きい。だから、私は、花丸ッ!なエピだと思っています。

そして・・・さすが!『L&O』で御座いますわ~

ブルックス&ソーン
「・・・ロニー?」
「ケイラと取引したそうだな」
「ケイラは、過失致死での有罪を認めて、5年の刑を言い渡された」
「殺人の共謀で、捕まえたんだぞ」
「誰が殺したのか、特定できないから、2人とも無罪になる恐れがあるんだ」
「だが、それだとホワイトリーも、同じ条件で取引の話を言い出すだろう。
 奴と取引したら、2人とも5年で出所だ。
 ライアンの命は、そんなに軽くないだろ!」

「これが、法の仕組みなんだ」
「殺人容疑で逮捕した者は、その罪状で審理してくれよ・・・」
「・・・ロニー・・・必ずホワイトリーを謀殺で有罪にして、終身刑にする」

ケイラに同情しても、犯罪は犯罪。
被害者は、ライアン。ケイラではない。
この道筋にぶれがない。だから、ビシッとした緊張感がある。
これが、法的にケイラに同情が出てしまったら・・・残念だったかと。
今回は、同情なしで、良かったと思います。

これが日本のドラマだったら・・・あぁ、言わんでおこうっと(笑)

ラストもロニーで〆てくれました。
まぁ、最初のほうから、
「ラストは、ロニーは娘に会えて(予定も可)で、笑顔で終了~ね」
と分かっていましたから・・・

しかし、ソーンが、ケイラ弁護士さん=過去関係があったらしい、と出てきたので
オイオイ、君達じゃないよ~と脳内ささやき(笑)
でも、その後ロニーが出てきたので、一安心(ホッ)

「責務を果たせた」
「私もだ」

と、プロの方々が綺麗にまとめてくれました~拍手~で終了~。

分かった!分かった!!
ソーンは、モテ男設定なんだね。それを、押したいんだね。ウンウン。
惚れていないから・・・どうぞ、御自由に!(笑)
しかし、あまりドラマと関係なく、唐突に、は止めてね(笑笑)

ソーン、笑わんナァ・・・もう少し笑いを希望。
いや、ソーンの笑顔ではなく、私が笑えるように・・と希望提出して、御仕舞いです(ペコリ)


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