「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

シーズン0 #22「一切の望みを捨てよ」(『Inferno』)

2014-12-05 16:27:49 | シーズン0
路地裏の倉庫が並んだ一画。その中のひとつ。
入口扉を開くと・・・薄暗い廊下・・・その突き当りの扉を開くと・・・

「これで、全員揃った?」
「えっと・・・まだよ。ニーナが来ていない」
「ニーナ、遅くなるって。帰る間際に、警部補に呼ばれたって。
 さっきメールがあったわ。意地でも抜け出すって」
「そっか・・・今日は警部補には、声掛けなかったの?コニー」
「いや~、ニーナが本音で話せないって、ネェ」
「そりゃ、無理だわ。上司がいるのは、ネェ」
「アラ、私は、誰がいても遠慮なく喋るけど」
「そうでしょうね・・・誰もあなたに逆らわないわよ、クレア」
「そうそう。一体、誰があなたに逆らうの?誰かいる?」
「あら、いるわよ~。まずベンでしょ?それにジェイミー」

「エッ?私、いつ逆らったかしら?」
「いや、いつもダメ出ししているし・・・」
「だって、ダメなものはダメでしょ?クレア」
「もう、娘を躾る感覚だわね」
「なに悟ったようにいってるのよ、アビー」
「そうそう、黙りなさいよ、アビー。
 ちょっと、アレックス、アビーにお皿を回して」
「ダメよ、この娘、気が利かないから・・・
 ホラ、アレックス、目の前のお皿をアビーに渡して。
 アビーを黙らせるためには、食べさせなくっちゃ」
「ちょっと失礼ね、ジェイミー。でもお皿を頂戴。
 アッ、そっちのも美味しそう・・・セリーナ、それもお願い」

「飲み物、足りてる?アレックス、もう一杯どう?」
「ウン、お願い」
「ちょっと~このワイン、もう一杯追加で。
 それと、バーボンもお願い」
「飲むわね、ジェイミー。いつも思うけど、スゴイわね」
「いや、アレックスも飲むのよ。ネ、アレックス」
「えっ・・・なに・・・?」
「ダメよ、いきなり振ったら・・・この娘、ちょっと不思議ちゃんだから」

「不思議ちゃんって?・・・ボ~ッとしてるってこと?」
「まぁ、そうね・・・仕事はテキパキなんだけどネェ」

「クレア、どうして検事局に戻ってこなかったの?
 NYに帰って来てるんでしょ?」
「ウ~ン、旦那の仕事の都合でね・・・検事局、戻りたかったんだけど」
「ジャックが、猛反対したって噂、ホント?」
「本当よ、あの野郎・・・!」
「まぁまぁクレア、落ち着いて・・・これ食べて。美味しいよ」
「アビー・・・有り難う・・・アラ、ホント、美味しいわ」
「アビーは、食べ物には鋭いからね~」
「で、ジャックが障害物だったってこと?
 でも、今、ゴールド弁護士の所にいるんだよね?」
「そうよ・・・ベンが声をかけてくれたのよ・・・ジャックも一枚噛んでいるわ、多分」

「ベンって・・・?」
「ちょっと、アレックス・・・ベン知らないの?」
「本当に?アララ~、ベンって、ほら~」
「いつもジャックの執務室で、ゴソゴソ探し物している人よ」
「セリーナ、なんという説明を・・・・」
「アラ、本当のことでしょ?いつも、なぜか探しているわ」
「それは、私がベンの私物を、投げ捨てたからよ」
「そうなんだってね・・・・武勇伝は聞いているわ、クレア・・・」
「でも、もう無いんでしょ?なのに、探しているってこと?」
「そうよ・・・」
「それって・・・変じゃない?」
「セリーナ、そんなはっきりと・・・」

「アッ、あの人かぁ」
「分かった?アレックス」
「ウン、ジャックの部屋に入った時いたし・・・キャンディくれたわ」
「・・・キャンディ?」
「ちょっと・・・本当にくれたの?私、貰ったことないわ」
「アビー、なにムキになっているのよ・・・」
「分かって良かったね、アレックス」
「うん、ジェイミー・・・おかわり、してイイ?」
「ちょっと・・・飲むわねェ」
「あら、アレックスはジェイミーと同じ位、飲むわよ」
「・・・・・底無しってこと?」
「いや、それは・・・・アッ、ニーナ、やっと来た!」

「ゴメンなさい・・・・ホント、ピンチだったわよ」
「何か事件?大丈夫?」
「提出書類が揃っていないって・・・帰り間際に言うなって。
 でもエドが、気にしてくれて・・・任せろって帰してくれたの」
「エド、優しいね・・・イイ男だし・・・」
「ウン、アッ有り難う、ジェイミー(ゴクッと一口飲んで)
 私も、エドが早く帰りたい時は助けるし・・・お互いね」
「エド・・・用事って、多分ギャンブルね」
「そうそう、彼はギャンブラーだからネェ」
「でも仕事は、真面目よ。それが重要だわ」

「私・・・あの人にも、御馳走になったこと、あるわ」
「いきなり、なんなのよ、アレックス」
「なに?何を御馳走になったの?白状しなさいよ!」
「アビー・・・そこは、何を、じゃなくて、誰が、を聞くべきでは」
「クレア・・・アビーにそんなこと言っても・・・」
「で、何を、なの?アレックス」
「ウ~ン、裁判所から出て来たら、
 検事局の人が、屋台でプレッツェル、御馳走してくれたの」

「検事局の人って・・・誰?名前、知らないの?」
「同僚でしょ?アレックス、しっかりしなさいよ」
「あの人・・・コニーといつも一緒にいる人・・・」
「コニーと一緒?・・・マイク?」
「マイクなの、アレックス。はっきり言いなさいよ」
「だから、アビー・・・
 セリーナ、アビー用に盛り合わせ追加して頂戴」
「分かった・・・私の分もイイ?」
「・・・いいわよ
 ・・・手を挙げなくてもあなたの分も注文するわよ、クレア」

「マイクなの?どう?」
「ウ~ン、名前は言わなかったから」
「まさか名乗らないといけないとは思わなかったんでしょうよ」
「検事局の女性は皆、自分の名前は知っているとか?」
「コニー、笑わせないでよ・・・・
 でも、なんでアレックスに、マイクが奢るの?」
「そうよ、そうよ。そこが問題よ」
「いや問題じゃないから・・・アビー、落ち着いて」
「だって、私と会っても、何も御馳走してくれないわよ」
「・・・・そうね・・・・どうしてなんだろ?」

「アレックスの謎なら・・・・私、見たわ」
「なに?何を見たの?セリーナ」
「ジャックがね・・・机を拭いていたのよ・・・」
「!!!!!!!!!!なんですってぇぇぇ!!!!!!」
「今度はあなたが落ち着きなさいよ、ジェイミー」

「ジャックが机を拭いていたぁぁぁ?」
「クレア・・・」

「アレックスが、ドリンクをこぼしたらしくて・・・それで、だと」
「いや、誰かがこぼしても、ジャックが拭くのが信じられないって」
「その時、アレックスは何をしていたのよ?」
「・・・・・ボ~ッとしていたようね・・・」
「あら、私、言ったわよ。こぼれちゃったって」
「アレックス・・・・誰か、この娘、どうにかして」
「で、こぼれちゃったって言ったら、ジャックが後始末してくれたの?」
「ええ、そうよ」
「・・・・・・世界の終りが近づいているの?」
「そんな・・・コニー・・・いや、その位のインパクトあるわ」

「どんな魔法を使っているのよ、アレックス?」
「そうよ、私にも教えなさいよ」
「アビー、御馳走になる魔法、をってこと?」
「私にも教えて欲しいわ、ベンにお菓子をもらう魔法を」
「クレア・・・まだ恨んでいるのね・・・・」
「ちょっと、私にも教えてよ、どうやってジャックに机を拭かせたのよ」
「ジェイミー・・・切実ね・・・」

「ウ~ン、分かんないよ。勝手にしてくれるんだし・・・」
「ちょっと・・・お姫様発言なの?」
「いや、アレックスって、世話をしたいって思わせるタイプじゃないの?」
「セリーナ、分析してるの?」
「セリーナ、ほらオタクだから・・・変な事一杯知っているのよ」
「ニーナ・・・何気に凄いこと言っているわね」

「で、あなたの考えを聞かせてよ、セリーナ」
「あのね・・・アレックスって、父性本能を刺激するんじゃないの?」
「父性本能?それで、ジャックも掃除をするように・・・」
「ジェイミー、それは永遠の夢だから、もう諦めなさいって」
「フ~ン、だからアレックスを見ると、小さな女の子のように扱うって感じ?」
「そう、そんな感じよ、クレア」

「・・・・それって、ボ~ッとすればイイってこと?」
「いや違う、アビー。多分不思議なのよ、アレックスは」
「・・・大酒飲みの不思議ちゃん・・・・意外な組み合わせ・・・」
「あぁ~、私、大酒飲みでもないし、不思議でもないわ・・・」
「そんな凹まないで、アビー。ほら、盛り合わせ来たわよ」
「・・・・これ食べて、気持ちを立て直すわ・・・」
「そうよ、そうよ。私もどうも納得できないけど・・・」
「あぁ、クレア、暴れないでね。
 以前集まり場所にしていた店は、何が原因で出入り禁止になったか
 思い出してちょーだいね」
「・・・・分かっているわよ、ジェイミー。反省しているって」
「分かってくれて、有り難う」
「・・・・私、参加しなかったけど、見事だったんだって、クレア?」
「そうそう。クレアの伝説がまた増えたってことね」
「・・・・・・もう暴れないって・・・・」

「で、何かイイ情報ある?」
「・・・・この中で、若い男性と接触があるって・・・コニー?」
「マイクのこと?」
「ウ~ン、検事局でも憧れている女の子、多いしね。
 コニーは、羨ましがられているんじゃない?」
「・・・・・ほんと・・・・?マイクの補佐一日体験参加者募集したら、来るかな?」

「来る、来る!殺到よ」
「・・・・私も参加していい?」
「ニーナ・・・いきなり・・・分署にも若い警官や刑事、いっぱいいるじゃない」
「ウ~ン、いるけどネェ・・・・いるだけ・・・・」
「ニーナ・・・・辛口ね・・・まぁ、飲みなさいよ」
「コニー、マイクに浮いた噂は?」
「・・・・・・・何も言わないわ・・・後から知って驚いて」
「なにそれ・・・・意味深ね」
「なになに?隠さないでよ」
「・・・・いや隠すもの、何もないって・・・・仕事一直線よ」
「いや・・・でも、別に職場で探さなくても・・・」
「って、誰が職場で相手を探しているの?
「・・・・・・・・・・ココには、いないでしょ・・・・」

「私、あの人、好きよ」
「ワッ!いきなりビックリだわ、アレックス」
「ホント・・・で、誰が好きなの?言って」
「あの人・・・・ウ~ン、名前分かんない・・・」
「・・・・・検事局の人?何か覚えている?」
「ジェイミー、いつもならこんな面倒な娘、ブチ切れているのに
 アレックスには、優しいのね」
「・・・・もしかして、これがアレックスの魔法?」
「ジェイミーの母性本能にってこと?」

「あのね、ジャックとケンカしていた人」
「ジャックとケンカ、なんて・・・・数え切れないわよ」
「まぁまぁ、ここは辛抱強く・・・どんなケンカだったの?」
「ケンカした後、辞めて行っちゃった人」
「あぁ、もしかして・・・・レイサム?」
「オデコが広い人?そうなの?」
「ウン、オデコ、広かったわ。でもキャンディの人も広いわよ」
「それは、ベンよ。確かに・・・・」
「ジョシュ・レイサムよ、多分。で、どうしてジョシュが好きなの?」
「辞めて行く時、私にペンやノートをくれたの。
 使えばイイよって。頑張って仕事しろって。
 俺は無理だったけど、良い検事になれるよって」
「なに・・・?アレックスにそんな言葉を・・・」
「エッ?ジョシュってアレックスに気があったの?」
「いや、それが父性本能に・・・」
「それ、なんだか信じそうだわ、セリーナ」

「ねぇ、それ、私にもコツを教えてくれると・・・
 セリーナ、何か調べてきてよ。ネットの知り合い、いっぱいいるでしょ?」
「アビー、エミルに聞いてみたら?専門家なんだし」
「いや、そんなことしたら、ジャックに報告されちゃうわよ」
「それは、ヤバいわね」
「理由を言えばいいじゃないの?別に悪いこと、しているんじゃないし」

「で、どういうの?
 父性本能に訴えるコツを聞きたかったんです。御馳走してもらえるからって?」
「ジャックになら、通じるんじゃないの?」
「・・・・・・じゃ、危険を冒しなさいよ、アビー」
「クレア、一緒にエミルの所、行く?」
「行かないわよ、何言ってるのよ・・・さぁ、食べて食べて」
「・・・・そうするわ・・・・」

「コニー、大人しいわね。どうしたの?
 マイクが苛めた?」
「いえ、そうじゃなくて・・・・
 ジョシュって、そんなに悪い人じゃなかった気がして」
 結構常識あったよね。女子にも、礼儀正しかったし」
「ジャックと気が合わないってことじゃないの?」
「そうそう、ジャックと気が合わないから、追い出されたのよ」
「クレア・・・あなたが言うと、真理ね・・・」

「で、コニー、あなたもジョシュになにか貰ったの?」
「いえ、私はなにも・・・」
「セリーナ、真剣に父性本能、調べてきて!
 今度の集まりまでに。お願いよ」
「分かったわよ・・・一応調べてくるわ。でも期待しないでね」

「ちょっと・・・・ちゃんと食べたり飲んでる?
 割り勘なんだから・・・後から文句なし、よ」
「は~い(合唱)いつも幹事、有り難う、ジェイミー」
「いいのよ、私も飲みたいんだし・・・」
「でもいつもじゃ、悪いわ」
「気にしないで~。好きでやっているんだし。
 クレア、今日は何も壊さないでね・・・ってアレックス!
 どこに行っていたのよ」
「ウン、トイレ」
「・・・ちょっと、手に何持っているの?」
「ウ~ン、チョコバー・・・バーテンダーさんがくれたの」
「頂戴って言ったの?」
「何も言わないわ・・・・
 席に戻ろうとしたら、ちょっとおいでって・・・で貰ったの」
「・・・・さっき、私がトイレに行った時は、何もないけど・・・」
「落ち着いて、アビー。
 私、真剣に調べてくるから・・・アレックスに殴り掛からないでぇぇ」
「・・・・殴らないわよ、セリーナ・・・いくら私でも・・・」
「じゃ、なんでアレックスの隣に行くのよ・・・」
「いや、仲良くなろうかと・・・・」


・・・・
「おい、奥の席に女子が集団でいるけど・・・何かの集まり?」
「仕事仲間、だそうですよ」
「そうか・・・ちょっと声かけてくるか?」
「お、そうしようぜ。女性ばかりじゃ、寂しいだろうし・・・」
「お止めになった方が・・・・
 もし被害に遭っても、当店は責任なしですよ。
 それに、警察沙汰は、ゴメンですからね」
「なにそれ・・・何か知ってるの?」

「いや、市内の店で、
 以前彼女達が集まった時に、ちょっかいかけた男が・・・」


***********************

年末だから、集まって飲みましょってことで。
女子ばかり・・・(笑)
私は「誰がどのセリフを」は、認識しながら書いていますが
??????な方は、お好きに想像して下さい(ペコリ)
もしかして!のアレックス、S0デビューですね。
だからか、アレックスが目立ちますね。


タイトル「一切の望みを捨てよ」
ダンテの『神曲』からですね。地獄篇の言葉です。
地獄の門に書いてある言葉から、頂戴致しました。
この集まりに参加する男性は、地獄の門に入るようなものってことで(笑)
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