上流

2014-04-13 | 日記

    

天気も良くて、家の中の掃除も終って、冬の間干せなかったフトンも太陽に晒したし、あとはランチには何を食べようか、ということでこの写真を撮ったこの位置に山菜食堂 “ 刈谷田川ドライブイン ” はあり、ここに来たのである。もう数十年前になるが学生時代に毎年夏休みになると、このダムの工事現場に測量のアルバイトに来ていたのを思い出す。

昔も今も晴天は温色豊かに、今も昔も山は静かにして川の流れは情を慰める。時が経ってもやっぱり自然は目に佳境を尽くすし、耳には自然の静寂が聞こえるのである。我が住処もまた静と動の二つの間にしてこの直ぐ下の流れに有るのである。遠く、堰堤の赤い門扉がランドスケープの焦点を装う。半日、山間の空気に触れては世上の混濁を清まし、巷間の塵埃を掃 ( はら ) う、そういう気持ちになるのだった。

               四方にはいまもむかしも春の山

                       ( 後半の文は芭蕉の 「 俳文 」 に倣って見たが … )

 


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