アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

現在に通ずる重連のオイルトレイン

2012-08-17 21:38:37 | 国鉄時代(カラー)

80年代後半より、仕事の関係で毎週群馬県前橋市に出張する機会を得た。ちょうど国鉄からJRへ移行した87年前後のころだ。客先に入る前に、いつしか沿線のどこかで1鉄することが日課となり、仕事もその1鉄に合わせて組むようになってしまった。当時は、客車の団臨も数多く運転があったので、それらに合わせて行動することが多かったが、地味だが中々魅力的な貨物列車もメインターゲットになっていった。それは、高崎線を午前中に上るタキ列車で、回送を兼ねたEF65の重連で運転される列車だ。65Pのブルトレに憧れ、追いまわした世代であるから、最初は、貨物牽引に対しては、大変違和感があった。ゴハチが阪和線で貨物を牽いていたり、晩年飯田線でゴハチが工臨を牽いていたが、それと同じような感覚だろうか。しかし、栄光のブルトレ牽引という大任を果たし、第二の人生というべき北関東へ配置換えされ黙々と貨物を牽く姿を見て、これはこれであるべき姿なんだと思うようになり、この列車で、P型とF型を全機撮りつぶそうと思い立った。まだまだ写真の腕も未熟な上、カラーポジは冬場の晴れしかシャッターを切らず、そのほとんどは、モノクロフィルムで撮影したので、今思い返せば後悔が後を絶たないが、それでも目標を達成した時の充実感は忘れられない。

そして現在、また懲りずに似たようなことをしている自分に最近気づいたところである。

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1988 (S63)-02-04  5780レ EF65519+509  神保原-新町  Nikon F3P Nikkor300mm F.2.8S TC-14BS


スーパースターのお通り~(EF651118工臨)

2012-08-16 21:16:12 | 鉄道写真(EC)

盆休みも終盤にさしかかった本日、東海道線に訓練運転があったので早々に掲載してみる。

今回の列車というのは、真鶴まで往復する訓練列車で、今日はあのスーパースターPF1118号機が充当された。65PFを追いかける熱心なファンの方々はたくさんおられるが、その中でもこの1118号機は別格のようで、沿線では鉄子さんや、ちびっ子たちが今か今かと待っている姿を見かけることができた。しかし、皆さんどうやって運転情報を得ているのだろう。いつも関心することだ。幸い私はというと、いつも好意にして頂いているお仲間たちから丁寧に教えて頂き、何とか撮影できている。本当にお仲間の皆さんには感謝の念がたえない。とにかく、いつも午後撮影に出向く国道橋上に行ってみると、いつになく混雑しており、その人気がうかがえ、こちらも自然と気合が入ってしまった。

この機関車の前回の撮影はというと、先月の中央線の大月まで入った「みなかみ」号ということになるが、この列車は、明らかにイベント列車で、何やらアニメが描かれたヘッドマークも掲出されていた。しかし今日の列車は、もっとマニアックな列車で、通好みということになるだろう。本来ホキ4両のとても地味な列車であるはずだが、このカマのお蔭なのか大変な存在感をもって現れ、自分の一番好きな角度でカメラを振って射止めることにした。

 

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2012 (H24)-08-16   工8992レ  EF651118 新鶴見-鶴見にて  Nikon D300  Nikkor 70-200mmF.2.8 VR2


編成美~トヨタロンパス

2012-08-15 21:22:54 | 鉄道写真(EC)

かつてのブルトレと同じように、貨物列車にも長大編成で統一された貨車を連ねた列車が存在する。写真に上げたトヨタロングパスエキスプレスと呼ばれている列車だ。トヨタの本拠地名古屋地区から部品工場のある岩手県までほぼ毎日走っている。牽引機関車は、東北をEH500,東海道をEF210に指定されているが、専用色のコンテナを長大に連ねたこの列車は、なかなか迫力があって好ましい。機関車にヘッドマーク等でさらにアピールすれば、またまた写欲が高まるというものだ。最新のロコが牽くこの列車を見ると、なぜか「大きさ」とか、「誇り」を感じる。それは、鉄道輸送を重んじたトヨタの英断に対しての印象からか・・・末長い運転を期待したいところ。

 

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2012(H24)-04-07  2053レ EF210-136   金谷-菊川


急行「銀河」のこと

2012-08-14 21:48:57 | 国鉄時代(カラー)

東海道線から夜行客車列車が消滅して久しく時間が経った。ゴハチを追いかけ東奔西走していた時代は、そのメインとなる路線がこの東海道線で、団臨や、創臨を牽引するゴハチの毎月のチェックは、とても楽しくワクワクさせられたものだった。創臨は主に12系12両で上り8112レ~6348レの継承が多く、翌日は、朝早い6313レや、6347レ、昼のプレゼントの8111レで下っていく。また、団臨は、まだいわゆるジョイフルトレインの無い時代だから、スロ62系のお座敷やグリーン車が一番のターゲットとなり、これらの列車を中心に行動範囲が決まっていった。特に仲間内には、ゴハチの大窓フリークが多く、一時「グループ大窓」と銘打って全国を動き回っていた時もあった。だから、下関区や広島区のゴハチが上京の際、大窓が上ってこようものなら大変な騒ぎで、全ての力を大窓機撮影のためにそそいだ。かくいう私はというと、へそ曲がりのせいもあるのだろうが、何がなんでも大窓というより、もう少し間口が広い感覚で、北の耐寒装備のゴハチにも魅力を感じていた。多分、初めて見たゴハチが大宮駅で見たつらら切り付きのゴハチだったからだと思う。

それはさておき、このころのゴハチ牽引の定期列車といえば、荷物列車であり、そしてこの急行「銀河」ということになる。銀河は、10系寝台客車時代が好きであったが、残念なことにあまり写真に残すことはできなかった。掲載した写真の20系客車は、当然特急用客車だが、老朽化した20系を急行に格下げした最初の列車がこの銀河だったと記憶している。撮影当時は、20系が急行だなんて、違和感ありありだったが、今こうして写真でみると、ブルーのゴハチに大変マッチしてカッコ良く見える。スマートなゴハチに丸に屋根の美しい20系はベストな被写体だ。美しいゴハチが多く所属していた宮原区牽引の104レは、以後牽引がEF65PFに変わるまで、僕等の撮影の中心であったことは言うまでもない。

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1978(S53)-09-17  104レ 銀河  EF58125[宮]  真鶴にて   Nikomart FT2  105mm F.2.5S  TX


新鶴見まで乗り入れていたロクヨン重連

2012-08-13 21:21:37 | 鉄道写真(EC)

さて早いもので今年もお盆の時期になった。まとまった休みが取れれば、どこかへ思いを巡らせて遠征を考えるところだが、近年大げさな旅行は避け、都内の散歩と自室の片付けに追われる週間となっている。普段手をつけようにも中々できない、写真の整理にも時間を当てないと先へ進まない。ある意味、このブログも、写真の整理のために立ち上げたはずなのに、実際にはあまり変わっていないのが実情。ゆっくりでいいから、態度を改めてやっていきたいと思っている。で、そんな中から、10年前のこのお盆の時期の写真が出てきた。中央東線に向け重連で出発するEF64の一般型。たまたま偶然に夕方相次いで出発する貨物列車がロクヨン重連であることを知り、現地に出向いてみると、何と素晴らしい光線。カマが輝いていた光景に洗脳されてしまい、しばらく好天の日は、足しげく通うことになる。当時、篠ノ井区のロクヨンをここで、この光で全て撮ろうという発想。こう考えると、今も何の成長もしていないことに気づいてしまったなぁ。

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2002(H14)-08-14  5465レ EF6414+21  新鶴見にて        Nikon F4E Nikkor 85mm F.1.4S RDP