かつて全国的に活躍していた夜行列車たち。北へ南へと旅立つ場合、夜行列車を使って動くことが多かったアントンKだが、手段がいつの間にか目的に代わっていったこともあるが、その大半は、寝台券を買わずに乗車する座席車の方だった。年々夜行急行が減少していくと、特急寝台を使うことにはいかず、自家用車での夜間移動に代わってしまった。撮影旅行の場合、荷物が多くそして重い事から、どうしても車移動の方が便利で気が利いている。友人たちも連れ出せばコスト面でも・・・
魅力的な列車達がたくさん残っている頃、こんなことをやっていたから、いつかは撮影ではなく乗客になろうと思い続けていながら、その機会を逸してしまった。やはり思い立ったら、即行動に映すべきだったと今さら考えてしまうのだ。
掲載写真は、カートレイン九州という夜行列車。愛車とともに旅が出来る、当時は何とも魅力的に思えた列車。編成後部側に専用の荷物車を連結し、愛車はそこの納めて自分はブルトレのA寝台に横たわるという贅沢列車だった。しかし当時の自家用車の大きさの都合で乗車は叶わず、何度かの撮影のみで列車自体が消滅してしまった。海外ではこの手の列車も当たり前だった当時の風潮だったが、現代ではもう時代遅れと言わざるを得ない列車に思える。鉄道の魅力が年々取り正されつつある現状では、こんな移動は、自家用車をも持たずに飛行機+レンタカーとなるだろう。確かに全てが合理的にスマート。理にかなっている。じゃあ旅は今の方が楽しいか?と問われれば、いや昔の旅の醍醐味が忘れられないと答えてしまうだろう。
1990-07-16 9012 EF651104 カートレイン九州 JR東海/東海道本線:菊川-金谷
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