アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

客車天国~東北本線

2019-06-06 16:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

学生時代、東北地方を撮影目的で回ったことが何度かあった。大まかに言って赤い電機が主な撮影ターゲットだったが、残された画像を振り返ると、もっと細かく撮影計画を立て、ローカル線まで足を踏み入れていればと反省点も多い。しかし当時は、まだEF58やブルトレ全盛時代。赤い電機を撮影していて、同じ撮影者に出会うことなど滅多になかった。現在とは比較もしようがないが、鉄道車両にカメラを向けることが当時はまだマイナーなことだったのだろう。

当時は、まだED71がナナゴに追われながらも最後の活躍をしていた時期。もちろん奥羽本線板谷峠は本来の姿を残していた。福島を起点として北へ南へと撮影を楽しんだ日々。思えば鉄道ファンにとっては福島は天国に思えた。当然列車移動で撮影地に向かうが、ほとんどが客車列車であり、撮影と同時に純粋なる鉄旅を味わえたのだ。繰り返しの長時間停車も決してイラつかず、物音しない車内で待つあの時間。時の流れがゆっくり流れていたことに今更ながら気づかされる。

掲載写真は、1日撮影を終え福島に戻ってきた時のスナップ。当時最若番だったED714号機だからカメラを向けたのかもしれない。隣のホームには奥羽本線の米沢行きが発車を待っている。ご覧のように、ホームが随分と低く、乗り降りが大変だったことを思い出した。

1980-03-23    135ㇾ  ED714    東北本線:福島駅にて

 



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