「ゼロロク」
いつからこう呼ぶようになったのかアントンKは知らないが、今の若手の機関車ファンの間ではこう呼ばれている、EF66の初期型0番代。0番代のロクロクだから、短く今風にゼロロクと呼んだのだろう。中々的を得ているように思う。以前にも記事にしていると思うが、このEF66は、特急貨物用機として誕生したものの、長年東海道線の寝台特急列車の牽引に当たっていた恵まれた機関車だった。ブルトレの先頭に立ったのは、二次形以降のヒサシが付いたタイプだったが、(例外あり)掲載した一次形は、ヒサシなどの装備は無く、すっきりした御顔立ちだった。アントンKには、この姿こそ本来のEF66であり、今言うところの「ゼロロク」ではないか。
写真は、根府川~早川間、通称「米神」で捕らえた「ゼロロク」の牽く特急貨物列車。この時代、夜行列車は毎日上ってくるが、撮影者などほとんど見かけることもなく、のんびりと撮影ができたもの。もちろん、この「ゼロロク」を狙って撮影した訳もなく、偶然やってきた機関車がたまたま「ゼロロク」だっただけの日常の光景だ。この写真に写る3号機を見ると、いかに現在の「ゼロロク」が、「ニーナ」に至っても不格好かお分かり頂けるだろうか。
40年以上変わらずに走り続けている「ゼロロク」。そのことだけでも奇跡に思えるから無理は言えないが、現存の1両で、また昔の形体を見てみたいものだ。
1996-06-20 5054レ EF663 東海道本線/ 早川-根府川にて
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます