今期100周年を迎えている東京駅。色々なイベントが盛りだくさんで大変賑わっているようだが、乗り入れる列車たちも負けてはいない。3月からは、上野東京ラインの開業となり、東北・常磐線方面からの列車たちも直接乗り入れて来る。ますます上野駅が寂れてしまうように思えるが、長距離の夜行も無くなり今後どうなっていくのだろうか。少し心配になる。
100周年の東京駅。近年大きく変わってきたと思うが、写真の12番・13番線も今や欠番になっていて存在しない。このホームでは、長距離の優等列車が次々と発着していたため、当時は旅情あふれる光景が多く見られた。写真の157系あまぎ号も発車3分前であることがわかるが、どこかのんびりとした雰囲気が伝わってくる。現在のような、けたたましい電子音が鳴り響き、構内の放送に至っては、無味乾燥の味もそっけもないものとは違う暖かさのようなものが感じられる。列車案内も、色鮮やかな液晶表示ではなく、数字が一ケタ毎に縦に廻るアナログ式だ。奥に見える時刻表もしかり・・・
古い写真をあらためて見て、現代社会から消えつつある人間味のような味わいをひと時思い出してしまった。毎日殺伐とした事件事故ばかりで、どこか歪んでしまったと思う今日この頃である。
157系を模して塗装した現在の185系(OM08)も、近々原色に戻るらしい。
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1975(S50)-11-01 3023M あまぎ3号 157系Mc157-1 東海道本線/ 東京駅