みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

もうすぐ聖週間

2008-03-14 09:25:25 | Everyday is special
先日の土日は、カルメル会の中川博道神父さんをお迎えしての黙想会がありました。
神父さんのやさしさにあふれた笑顔、あふれ出るうつくしく響く言葉、深く生きておられる霊性。
ぼくの憧れの司祭のひとりです。
ようやく四旬節らしい準備ができたひとときでした。

それから、じつは今週も会議続きで、少々息切れがしておりました。
「忙」という字は、こころをなくす、と書きますが、「忙しい」と思いながら日々を過ごしていると、本当にこころを失ってしまいます。

修道生活は、共同生活のたいへんさもありますけど、時間になったらともに祈る、ともに食べる、ともに楽しむ、という、最低限守らなければならないことがあって、それで、仕事だけで一日が終わってしまうことを避けることができます。

たまに、「教会に住んでいるとたくさんお祈りができるでしょうね」と言われますが、正直に言いますと、そういうことはけっしてありません(少なくともぼくの場合)。
とくにひとりで住んでいると、祈りの時間になっても、あと少し、この仕事を終わらせてから、とルーズになってしまい、結局祈る時間をすっぽかしたり、せっかく祈ってもいい加減になりがちです。それに、教会に住んでいれば、玄関のチャイムが鳴ったり、電話がかかってきたり、急な相談事があったり、いろいろなことがあります。

教会に住んでいても、努力しないと祈ることはできません。
しかも、ひとりでいてはなおさらのこと。
とくに修道者としては、ひとりで住むことは健全とは言えません。

そういうこともあって、ぼくは教会には週の後半だけ来ていて、週の前半は友部の修道院に過ごすようにしています。

さいわい、取手教会には、ひとりのブラジル人の神父さんが1月から来ていて、そんな時間をともに過ごすことができ、本当にうれしく思っています。

ちなみに彼はぼくと同じ修道会の会員で、年もほぼ同じ。これから日本で働くために、いま日本語の勉強をしています。
4月からは水戸で語学研修をすることになっているので、取手には3月末までしか住みませんが、これからもいろんな面で助けてくれることでしょう。

写真は、先週、たぶん今年最後のスキーになると思って行った蔵王にて。ロープウエーの山頂駅から地蔵山にも登ってきました。