A・Lohas・Ness

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三角点 標高

2008年01月04日 | トレッキング
地図の標高はどのように決められるのであろうか?
本日のBSでは、剣岳の標高が100年ぶりに正式に測量されるという番組であった。
海抜0メートルとは、東京湾の平均水位が基準となるそうだ。

そして、標高の基準の三角点の石は、重さが63kg、高さが83cmのもので各地の山の頂上などに設置され、少なくとも2箇所で三角測量して標高を決めるそうだ。

明治時代に剣岳はこの三角点の設置ができなかったので、三角測量ができなかったそうだ。
その当時は2998mそして、その後3003mとなり、航空測量でまた2998mとなった。3000mを下回ったので、周囲から再度の測量を望む声があがるとともに、最初の測量から100年の昨年、国土地理院が最新の計測によって、北アルプス剣岳の標高を算出した。
これによると、2998.6mで、明治時代の測量が正しいことが証明された。
3000mを超えなかったから残念だという声がきこえるみたいであるが、三角点の上に立っている自分の頭は3000を超えているので良いではないであろうか?

このテレビでは、三角点を運ぶ高校生の姿と、国土地理院の係官が剣岳に登山する姿が印象に残った。この係官は登山の経験はなし、そして高所恐怖症ということであった。
でも、この係官がいった「この測量がなければ、あんな山には登らなかった!」という言葉はあまりにもがっかりした。「あんな!」という表現は剣岳を見下しているように聞こえたからだ。本当は「あんな険しい」という意味であったと思うが適切ではなかった。言葉は「慎重に!」という思いを改めて感じた次第である。

ちなみに当方にとって、この剣岳は20代の後半に、一度挑戦しているが、タイムオーバーと天候で途中で断念した山であり、日本アルプスの中でも最高難度の山であると思っている。
途中で断念した山はこれが最初で最後であるので、心残りではあるが、本日の剣岳の映像をみて、もう無理だと実感した。
いくら毎年富士山に登ったからといってもアルプスは難しい。
山をみくびらないことが大切である。

近年の中高年登山の一番の欠点は、昔登ったから大丈夫というのが一番たちが悪い。

だいぶ前になるが、地元の自治会主催の運動会のリレーで100mを走って、「息が切れるであろう」というのは走る前からわかっていたが、自分のイメージと脚力とのギャップがこんなに違うのかと走りながら思った。そして、脚もつりそうだった。現実を直視することが大切である。

最後に本日のご進言です。
中高年登山には、スタッフの一員として、若いサポータが是非とも必要であることを声を大にしていいたい。そのようなスタッフが見つからない場合には軽登山であきらめることを進言したい。

今年の目標として、三角点をみつけて登山が楽しみのひとつになりそうである。