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上念司さんの「経済で読み解く日本史」全5巻を読みました。

アマゾンから届いてから一挙に読み終えたという感じだったのですが、読む前に予想していたよりも数段面白いというのが読後感です。

まさに日本の歴史として私の頭に定着していた常識みたいなものが、ひっくり返るほど変わってしまいました。

室町戦国時代に流通していた通貨が中国からの輸入ものだったので、輸入が止まると通貨不足になって当時でもデフレが起こったとか、摩耗したり破損した銅銭を「ビタ銭」と称していたというのは初めて知ったことでした。

また江戸時代の三代将軍以降には日本の金鉱山が枯渇してしまい、通貨としての金貨(小判など)を増発が出来なくなっていたので、それが原因でデフレが起こっていたとか、何回かの通貨改鋳(品質を落として増発)が経済的に見れば素晴らしい施策であったなども、まったく知らなかったことでもありました。

このような見方で歴史を見てくると、現在の日本経済において何が必要で、何がダメなのかが自ずと分かって来たように感じました。

政治家だけでなくマスコミの人たちも読むべきではないかと思います。



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