水野俊哉さんはいわゆる起業家としてインターネットによるアパレルの物販を手がけられていましたが、IPO(新規上場)を目の前にしたところで挫折し、そのまま倒産という経験をされています。
IPOをめざしていたころの派手なパフォーマンスや人付き合いなどは、「社長失格」を書かれた板倉雄一郎さんとほぼ同じような感じだったようです。
まさに仕事は猛烈にやるのだが、その反動からか享楽の限りをつくすというのは、その当時の若手起業家のほとんどがやっていたことのようです。
そして会社におけるクーデターまがいの出来事、金融機関の離反、従業員の退職、業績の悪化と、企業が倒産するときの形はほとんど一緒です。
結果的に会社は倒産し、その後コンサルタントを経て、現在は作家として活躍されているようです。
この本に書かれていることは、私にとって参考になる部分はほとんどありませんでしたが、事業というものの怖さを感じるという面では「薬」としての効用はありました。
起業を考えている人たちは一読してしておくのも良いかも知れません。