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問題解決ガイドのひとりごと。



ちょうど8年前の9月頃、私がその十数年前に退職したM銀行にいたという人物が、希望退職制度に応募して中小企業の役員に就任という事例に遭遇しました。

同じ銀行員であったという気安さからか、彼はなんとなく相談したいとか近づきたいという雰囲気をかもし出していたのですが、私とはまったく違う世界の人でしたし、付き合わなければならない理由もなかったのであえて接触することを避けていました。

半年後には私は会社起業という厳しい時代を迎えましたので、まったくその後のことは分からないし関心もなかったのですが、たまたまある情報からその人物が最近退任したことを知りました。

銀行という職場と一般の中小企業との環境の違いは言うまでもありませんが、たとえ入社する時点で人脈があったとしても相当な意識改革をしなければ対応できるはずもありません。その面では問題があったのかも知れません。

まだ若いだけにその後のことが気がかりではありますが、ご本人の努力で人生を切り開くしかないのでしょう。



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百田尚樹さんの長編「錨を上げよ」上・下は大変読み応えがありました。

大阪出身の主人公はいろいろな事情があって新設の商業高校に入り相当なやんちゃをするのだが、やがて大学に入学したいという強烈な動機を持ち、受験勉強の末見事合格をする。

ところがあれほど憧れた大学生活に幻滅し、あっけなく中退をしてしまう。

そしてその後の主人公は波乱の人生を送るという物語ですが、20歳代のほんの10年間に起こる出来事があまりにも普通の生活とはかけ離れているので、まるで活劇を見るような感覚で読み終えました。

2008年作の「ボックス!」や2010年作の「モンスター」の要素や、百田さん個人の実体験などが適当なあんばいで盛り込まれているのも面白いところです。

それにしても大阪出身の作家だからこそ書けるのだろうと思うところが多い作品です。



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