会社に正社員、契約社員、アルバイト、個人契約などどんな形であれ入社して働くということはどういうことなのだろうか?
もちろん安定した生活を支えるためには、安定した収入を得る必要がありますので会社で働くという選択をするのでしょう。
しかし50年前には会社で働くという人もいましたが、商店や八百屋・肉屋・魚屋で丁稚をする人や、大工・左官の見習いをする人たちも多かったはずです。
ところがいろいろな職場が会社組織になってしまい、今ではほとんどの人が会社に入るという形になってしまいました。
昔は働くということと同時にいろいろな知識や技術を身につけて、いずれは「のれんわけ」という形で独立していくことが多かった。
田舎から集団就職で京浜工業地帯の金属加工工場に入った人の中には、技術を身につけ独立した人もたくさんいます。
つまり給料をもらうというだけでなく、社会人としての基本を学び、知識や技術を身につけるということが働くことだったのです。
今は豊かになったと言われていますが、働くという意味が単に給料だけというということであるならば、なさけない時代になってしまったと言わざるを得ません。