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■ えちご川口温泉 「えちご川口温泉」 〔 Pick Up温泉 〕


先週、中国(山東省)に出張していました。
中国はここ5年ほど毎年行っていますが、このところの発展は目をみはるものがあります。
ただ、向こうの人は風呂に入る習慣があまりないらしく、5星クラスのホテルでもバスタブがないこともしばしば。温泉に入るのは相当にむずかしそうです。
今回はいろいろと思うところがあったので、後日ライブレポするかも・・・。

すごいお湯1発いきます。



<えちご川口温泉 「えちご川口温泉」>
(新潟県北魚沼郡川口町中山2515-5、10:00~21:00、第1・3・5火休、700円(19時以降600円)、0258-89-4511)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

※ 浴場内撮影禁止のようなので浴場内の画像はありません。

中越、川口町の丘の上にある町営日帰り温泉施設。
1997年夏に「キャンパス川口温泉」として開業し、2003年4月に「和楽美(わらび)の湯」と名称変更。2004年10月23日の中越地震で甚大な被害を受けて休業し、2005年7月23日に再オープン。
その後、えちご川口農業振興公社を指定管理者として運営委託され、「えちご川口温泉」に改称という、紆余曲折の歴史を歩んできた施設です。
(以上、「新潟県内日帰り温泉おすすめ情報」を参考)

オートキャンプ場、各種運動施設が集まる「川口町運動公園」の一画。
広大な敷地に、左手から「えちご川口ホテルサンローラ」、本館、浴場棟という3つの建物で構成されている大がかりな施設。
建物はどれも欧風で、とくに浴場棟はヨーロッパの古城風で群馬、高山村の「高山ふれあいプラザ」に似ています。
館内はかなり豪華で、ロビーやレストランから見下ろす信濃川の雄大な眺めは圧巻。
川口農業振興公社が運営しているここのレストランには、地産地消的なメニューもあります。


【写真 上(左)】 右手が浴場棟
【写真 下(右)】 館内からの眺め

フロントで受付し、右手に進むと浴場棟。やたらに長くクランクだらけのアプローチで、なかなか到達できません(笑)

手前が男、おくが女湯、さらにおくの突きあたりにサウナ×2付という超豪華な家族風呂があります。(別料金)
中越のセンター系らしく、館内メンテはばっちりぬかりがありません。

脱衣所は温泉とプールの兼用で前室の正面が温泉、右手は温水プール(7月下旬~8月下旬の営業)です。
ロッカーはカード方式でやたらにややこしいもの。

上質感あふれる内湯ゾーン。
入ってすぐにかけ湯、左手手前から遠赤サウナ、水風呂、流水座湯(温泉、みかげ石造4-5人)、電気風呂(真湯)とそのおくの窓側に大浴槽(みかげ石枠石タイル貼数十人、寝湯×2付)。
右手にはゆったりとしたセパ式洗い場28、アメニティ類完備。
日曜19時で30人以上もいる盛況。

広~い露天ゾーンは高台にあって開放感抜群。信濃川&魚野川の合流点と川口町を見下ろす雄大な眺めで夜景がきれい。
左手に大露天(岩組鉄平石貼数十人、一部屋根付き)、右手に源泉風呂(同5-6人)のふたつの浴槽をゆったりと配置し、涼みスペースもあちこちにあります。

とまあ、施設だけをとってもかなりのレベルの施設ですが、ここの本領はそれだけではありません。
ちょっとにわかには信じられないくらいのクセもの湯が待ち受けています。
脱衣所からして相間川系のアブラ臭がうっすらとただよい、内湯に入るとアブラ臭ぷんぷん、アブラ臭中毒患者(^^;)にはたまりません。

まずは水風呂です。
20℃くらいの入りごろで、やや懸濁しうす茶の湯の花をうかべています。
強いとろみと指先の青白発光があるので硫酸塩を含む良質な井水だと思いますが、きもち消毒臭があるのが残念。

つぎに温泉槽です。
湯づかいですが、源泉風呂以外は槽内注吸湯があり循環、ないしは半循仕様かと思います。

流水座湯槽はややぬるめで茶色の浮遊物をうかべていますが、消毒つよめでうがい薬臭が鼻につきます。

内湯大浴槽は、ほぼ適温でうすく茶色ににごり、湯面では大露天に似た温泉臭が香るもののややよわめ。
湯口はそれとはちがって、塩原あかつきの湯のような焼けタイヤ臭が香って強塩味。
浴感や湯ざわりは大露天に近いもの。

大露天はほぼ適温でうすく茶色ににごり、湯面では喜連川的なイオウがかったアブラ臭が香ります。
石の湯口から湯温、湯量とも変動する源泉を投入。
湯口のお湯は翠がかったものすごいもので、強塩味(源泉風呂の湯口よりむしろ強烈)のうらに微苦味。
アブラとイオウが入りまじる喜連川温泉的な湯の香が強烈。
土類食塩泉のギトギトよりもイオウ泉のスルスル感とツルすべが卓越していて、湯ざわりはなめらかですが、お湯じたいの凶暴さはハンパではありません。

源泉風呂はやや熱め。石灰華の析出がでた石の湯口から熱湯源泉を投入。
茶褐色で透明度20cmくらいのかなり濃厚なにごり湯で強塩味+微苦味。
アブラ臭ベースながら鉱物臭が混じって、相間川温泉そっくりの温泉臭にびっくり。
土類系のギトギトとした湯ざわりのうらにツルすべがあって、やたらにほてる浴感も相間川に似ています。

どの浴槽も強烈な温泉臭のうえにほてほてからから的浴感なのでトドが大量発生。
掲示によればすべて同じ源泉とありますが、源泉風呂のお湯を濾過循環しただけであれほどの違いがでるとは思えないし、しかも、湯口は源泉だと思うのに、それぞれお湯のニュアンスがちがいます。

内湯大浴槽 = 塩原あかつきの湯
露天大露天 = 喜連川第二露天
露天源泉風呂 = くらぶち相間川温泉

名だたる名湯に似たお湯をひとつの浴場で楽しめるとは、贅沢の極地!
施設も豪華だし、ながめもいいし、おそらく関東甲信越ではトップクラスのセンター系施設だと思います。

Na-塩化物強塩泉 54.3℃、pH=7.6、390L/min掘削揚湯、成分総計=17670mg/kg、Na^+=6078mg/kg (93.30mval%)、NH4^+=32.4、Mg^2+=74.2、Ca^2+=192.0、Sr^2+=7.9、Ba^2+=5.7、Fe^2+=3.2、Cl^-=10630 (97.94)、Br^-=56.4、I^-=23.9、HS^-=0.1未満、チオ硫酸イオン=0.3、HCO_3^-=324.9、陽イオン計=6434 (283.4mval)、陰イオン計=11040 (306.1mval)、メタけい酸=34.9、メタほう酸=149.9、硫化水素=0.1未満 <H18.12.27分析> (源泉名:和楽美の湯)

<温泉利用掲示>
露天風呂 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
源泉風呂 加水:記載なし 加温:記載なし 源泉かけ流し 塩素系薬剤使用:あり
大浴槽・寝湯 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
腰掛式流水浴 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 川口すいか 〕
川口町の特産品には、魚沼コシヒカリ、えのき茸、笹だんごなどがありますが、とくに川口の地名がついているものに「川口すいか」があります。
「信濃川と魚野川の合流する町で育つ川口すいかは、肥沃な河岸段丘の畑で真夏の照りつける太陽と清涼な川風に恵まれた逸品です。」(JA北魚沼資料より)
とくに西倉地区産のものは「西倉すいか」ともよばれ、生産量がすくない稀少品のようです。

〔 2010/01/30UP (2009/08入湯) 〕


E138.52.19.180N37.15.55.350
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