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■ 田沢温泉 「ますや旅館」

 

田沢温泉 「ますや旅館」
住 所 :長野県小県郡青木村田沢温泉
電 話 :0268-49-2001
時 間 :10:00~20:00頃(要事前確認)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

上田から西に約14km、青木平も奥まった十観山のふところ湯川沿いに田沢温泉があります。
その開湯は奈良時代、役の行者によると伝えられるほどの古湯です。
酒天童子退治の坂田公時(金時)を産んだ山姥が浸かったお湯といわれ、古くから”子宝の湯”として名を馳せて、「子持ちの湯」「はらみ湯」「有乳湯」などとも呼ばれていました。乳の出のすくない婦人は27日、子のない婦人は37日で効果があらわれるとも。
近くには子安地蔵尊が祀られた薬師堂があります。

 
【写真 上(左)】 田沢温泉入口
【写真 下(右)】 田沢温泉の路地

海鼠壁の土蔵、石畳に木塀、細い坂道の両側に、湯宿や共同湯が軒をならべます。
数軒の宿はいずれも歴史を感じさせるしっとり落ちついたつくりで、とくに「ますや旅館」は明治期築の高楼(櫓)造りが連なって奥行きのあるフォルムを描き出しています。
また、高台にあるこの湯場は眺望がよく、とくに楼閣をもつますやからの眺めは見事。
島崎藤村は「千曲川のスケッチ」のなかで『升屋といふは眺望の好い温泉宿だ。湯川の流れる音が聞こえる楼上で・・・』とその眺望を描写しています。
(無名時代の藤村が泊まった「藤村の間」が三階にあり、彼が使った机、茶だんすなどが現存しています。)

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 玄関

「有乳湯」の裏手にPがありますが車は手前の共同Pに停めた方がベター。
帳場よこに掲げられた「鐵道省御指定旅舘」という金文字の看板が古い歴史を物語っています。

 
【写真 上(左)】 歴史を物語る看板
【写真 下(右)】 風情あふれる廊下

建物はさすがに古さを感じさせますが手入れが行きとどき、磨きこまれて黒光りする廊下、ぎしぎしと音をたてる階段など風趣あふれるもの。
縁側の床が傾いたりしていますがそれも風情のうちか (^^;
ちなみにここは、文化庁指定、登録有形文化財にも指定されています。

松坂慶子さんが主演した、1998年公開の映画「卓球温泉」の舞台となった宿としても知られています。

 
【写真 上(左)】 風格ある建物
【写真 下(右)】 男湯の内湯
                 
建物のいちばん端にある浴場は男女別。他に貸切風呂がふたつあります。
内湯(黒みかげ石枠タイル貼5-6人)と露天(岩枠鉄平石貼4-5人)。
広すぎず狭すぎず、こぢんまりとまとまったいい浴場です。

 
【写真 上(左)】 男湯の露天
【写真 下(右)】 真っ黒に硫化したカラン

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランはイオウで真っ黒に硫化しています。

かなり熱めの内湯は、コップの置いてある石の湯口から25L/minほど投入で、槽内注排湯はなく全量を浴槽端の上面排湯口からの流し出し。

   
【写真 上(左)】 男湯内湯の湯口
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

ぬるめの露天は、岩から突き出た竹の湯口から10L/min強、もうひとつの竹の湯口からぬるめの非加熱源泉と思われるお湯を8L/minほど投入。
槽内注排湯なく全量オーバーフローはかけ流しでしょう。

かすかに白濁したお湯は、たまご味で甘いイオウ臭にアニスか桜餅のような甘い香りをプラスしたような感じで、「有乳湯」よりはなやいだ湯の香。
適度なヌルすべとつつみ込まれるようなやわらかな湯ざわりのあるいいお湯です。
このお湯はやはり長湯でじっくりと味わうたぐいのもので、過加温気味の内湯よりはぬるめの露天の方が気に入りました。

 
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の露天

土曜日で1泊2食8,000円也(税・サ別)で泊まりましたが、食事もそこそこで佐久名物の鯉の洗いも出ました。
予想に反して若いカップルの泊まり客が多いのには驚きました。

年季の入った木造の建家は風とおしよく、この日は暖かだったからよかったものの、寒波のときなど猛烈に寒そう。
でも、古きゆかしき日本の宿といった風情をもち、温泉好きならば一度は泊まってみる価値のあるお宿かと思います。

〔 源泉名:田沢温泉2号と3号の混合泉 〕 <H14.10.11分析>
単純硫黄温泉(Na-Cl型) 39.8℃、pH=9.4、湧出量不明、成分総計=231.6mg/kg
Na^+=58.6mg/kg (91.21mval%)、Ca^2+=4.3 (7.51)
Cl^-=37.9 (37.66)、HS^-=8.4 (8.80)、SO_4^2-=21.6 (15.84)、HCO_3^-=28.1 (16.19)、CO_3^2-=16.2 (19.01)
陽イオン計=64.0 (2.80mval)、陰イオン計=114.2 (2.84mval)、メタけい酸=53.3、硫化水素=0.04
*「駐車場で掘削湧出した」(やませみさん情報)という3号泉が混合使用されています。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 青木村のきのこ 〕
信州の山あい青木村ではきのこの栽培が盛んで、「しいたけ、えのきたけ、まいたけ、エリンギは、品質と香りのよさで高い評判を得て」(村公式HPより)いるそうです。
青木村ふるさと振興会で企画している「ふるさと便」でも主役はきのこです。
あたりは松茸の名産地で、「道の駅 あおき」では季節になるとコムソウ・シモフリ・クリタケなどの地きのこも売られるようです。

〔 2013/01/29内容補強のうえUP (2004/02入湯) 〕


E138.6.29.986N36.21.58.502

【 BGM 】
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