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■ 総社鉱泉 「せせらぎの湯」

※ この施設はWeb上で休業、ないし閉館の情報が多数みつかります。
現況については確認しておらず不明です。(2021年1月現在)
営業データは入湯時(2003年1月)のものです。




総社鉱泉 「せせらぎの湯」
住 所 :群馬県前橋市総社町植野985-2
電 話 :027-253-1126
時 間 :11:00~21:00 / 随時変更あり、時間要問合せ
定休日 :毎週金曜
料 金 :700円(以前は500円)

休廃業の可能性もありますが、以前の情報や雰囲気を記録するため極力以前のレポの内容を手を加えずに残しています。
入湯は2003年1月で、レポは2003年1月27日。2005年11月08日に加筆したものに今回2021年1月に加筆および画像を追加しました。

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大正14年(1925年)開湯の歴史ある鉱泉宿。
現在は日帰り温泉としても積極的に営業しています。
鉱泉につき、とくに開店時間は変動があるようで、事前の電話確認必須かと・・・。

JR上越線「群馬総社」駅前から細い路地を東に入り、住宅地を300mほど走ると唯一?の看板があり、その先に小さな駐車場があります。



【写真 上(左)】 駐車場
【写真 下(右)】 アプローチ

日帰り温泉ガイドにはけっこう載っていたりしますが、異常にわかりにくいアプローチなのでたどりつけない人もいるかも。
駐車場から宿までのアクセスもサインは出ているもののわかりにくく、途中の小さな橋を渡ると看板があって、その先にようやく見えてきます。


【写真 上(左)】 橋を渡ります
【写真 下(右)】 成分の出た河床

橋から見下ろす午王頭川の河床は、ところどころ鉄分で赤茶けていて期待が高まります。まわりは住宅地なのにここだけ異空間。一気に秘湯モードに突入です。



【写真 上(左)】 見えてきました
【写真 下(右)】 エントランス

外観はかなりの鄙び系、雀荘の看板も出ていて、これはB級ワールド炸裂か!? とさらに期待(笑)が高まります。
エントランス脇のサイン「総社温泉センター せせらぎの湯」が正式名称かもしれません。



【写真 上(左)】 帳場
【写真 下(右)】 館内

B級ワールド覚悟で突入すると、館内は意外にきれい。
小物の粋なあしらいなど、大正時代からつづく老舗の矜持のようなものさえ感じられます。



【写真 上(左)】 館内のあしらい
【写真 下(右)】 掲示板

掲示板に掲げられていた「鑛泉旅館 総社鑛泉」の暖簾もいい味を出しています。



【写真 上(左)】 注意書き
【写真 下(右)】 適応症

せまい廊下を渡った奥に午王頭川沿いにある男女別の浴室。これがまた渋い。
木格子の脱衣棚に籐かごのお約束の展開。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 日差しの差し込む浴室

扉を開けると板張りの壁、鉄平石の内床の浴室。
午王頭川に面した広い窓から、冬のやわらかな陽射しがさし込んでいます。



【写真 上(左)】 浴室からの景色
【写真 下(右)】 洗い場

カラン6、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
土曜の12時で贅沢にも独占でした。



【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 浴槽まわりの析出

浴槽は石枠鉄平石貼り4-5人の趣あるもので、鉄分と石灰華の析出で赤茶に染まった湯船まわりがさらに雰囲気を盛り上げています。
樹脂製の天井が唯一の難点か?



【写真 上(左)】 湯口まわり
【写真 下(右)】 湯口

白い石膏系の析出が出た竹の湯口からおそらく加温した源泉を7L/minほど投入で、槽内注排湯は見あたらず、少量オーバーフローは加温かけ流しメインでは。

やや熱めのお湯は、緑がかった黄褐色ににごった(透明度40㎝)深みのあるいい湯色。
無味で粉っぽい鉄泉臭は、伊勢崎の五色温泉を薄くしたようなイメージ。



【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 分析書

濃度感はさほどないものの、よく温まりさらさらとした浴後感が出るなかなかにいいお湯です。
泉質名は不明ですが、温泉分析書の温泉名に「総社温泉 せせらぎの湯」とあるので、分析書記載外の成分、たとえばメタけい酸、メタほう酸などで温泉規定に適合しているかもしれません。
(鉄分(Fe^2+=3.7mg/kg)では温泉規定には乗りません。)
〔関連記事〕
温泉分析書の見方の補足編
療養泉と規定泉

泉質云々よりも、浴室の雰囲気とあわせてじっくり味わうお湯のような気がします。
北関東にはこのような味わいぶかい一軒宿がたくさんありましたが、近年かなりの宿が休廃業となっています。
このお宿も休廃業だとしたら、残念ながらまたひとつ古きよき一軒宿が姿を消してしまったことになります。

〔 温泉名:総社温泉 せせらぎの湯 〕
泉質不明 泉温・pH・湧出量・成分総計不明、Na^+=11.8mg/kg、Ca^2+=33.6、Fe^2+=3.7、Cl^-=18.7、SO_4^2-=80.0、HCO_3^-=64.7、陽イオン計=60.73、陰イオン計=163.46 <分析日不明>

〔 2003年1月入湯、2003/01/27レポに加筆(最新UP2021/01/23) 〕


E139.2.26.370N36.24.51.700

【 BGM 】
■ I.G.Y. - Donald Fagen
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