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■ 喜連川早乙女温泉 「喜連川早乙女温泉 (旧 健康の湯センター)」 〔 Pick Up温泉 〕



<喜連川早乙女温泉 「喜連川早乙女温泉 (旧 健康の湯センター)」>
(栃木県さくら市(旧 喜連川町)早乙女2114、9:00~21:00、1,000円、600円(18時~)、028-686-4126)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

城下町喜連川の名湯です。
いつも混みあっているので、館内の写真はありません。
また、このレポは2002年時点のものをベースにしているので、現時点ではかわっているところもあるかも・・・。
以前は「健康の湯センター」と称していましたが、いまは、まんま「喜連川早乙女温泉」となっているようです。

早乙女温泉は氏家寄りの町はずれにある独自源泉の日帰り施設で、個性的な喜連川のお湯のなかでもひときわ異彩を放ち、温泉好きのあいだで根づよい人気を誇ります。
ちなみに”早乙女”は、”そうとめ”と読みます。”さおとめおんせん”というと温泉マニアのあいだではモグリとおもわれるので要注意・・・(笑)

場所は国道からすこし入ったところ、喜連川方面からくると鋭角に右折する国道からの分岐がわかりにくいので要注意です。
駐車場に着いたとたん、ただようイオウ臭と側溝から立ち上る湯気が、早くもただならぬ存在感を放っています。

有名施設ですが気どりのないたたずまいと雰囲気がいいです。
入って左右に休憩所兼食事処、正面が浴場。
左手はカラオケOK。右手のはカラオケのない”VIPルーム”。
ここのカラオケは有名で、苦手な方は”VIPルーム”のチョイスがベター。
ただ、”VIPルーム”は混んでいて貸し切りのこともあるので、そういうときは否応なく「早乙女温泉恒例カラオケ歌謡ショー」の観客と化さなくてはなりませぬ (^^;

あと、ここのスタッフの対応はとてもフレンドリーでこれも好感。
民間の日帰り温泉施設としてはかなりの成功事例ではないでしょうか?
ただ、以前「700円(平日)、900円(休日)、500円(16時~ 毎日)」という料金設定が↑のように値上げされています。
2hくらいの一風呂コースがほしいところ。

浴室は、15人以上はいける岩+タイル造の内湯がひとつといたってシンプル。
大きなサッシュを開放しているので窓側は半露天的な雰囲気。
外にはデッキチェアーがあって涼めます。
イオウ成分の析出で真っ白けにコーティングされた湯口から、ややあつめのお湯を投入で潤沢なオーバーフローは見事。当然、かけ流しとのことです。
なお、べつに有料個室(ホプションで家族風呂入浴可)もあります。

連休初日の土曜18時で10~15人とまあまあゆったり入れました。(混んでいるときはふつうに20人以上)
カラン10、シャンプーなし・ドライヤーあり。

真っ黒に変色したお湯カランやシャワーからはあつい源泉が吹き出すので要注意。
石鹸はありますがまったく効かず、これで洗髪するのは相当に気合いがいるかと・・・(笑)

やませみさんが、「湯口はおそらく希釈」と指摘されていましたが、湯口より濃厚な感じのカランのお湯を湯口の温度まで水でうすめると、ちょうど湯口と同じくらいの塩味になるのでご指摘のとおりかと思います。
脱衣所にある洗面所のお湯カランからもあつい源泉が吹き出るのにはおののき。

お湯は、緑白色のにごり湯で透明度50cm。(色味は七変化で、午前中の鮮度がいいときはうすく翠がかった透明、午後、人に揉まれてくると硫黄泉らしい緑白色の濁りを帯びてくる。)

松之山に似た強塩辛味+微苦味(お湯カラン)で第二露天風呂に似た墨のようなアブラ臭(臭素臭?)と軽油臭(下手するとシンナー系、火を点けたら引火しそう・・・)と硫化水素臭が入りまじった何とも個性的で強烈な温泉臭がします。
なにしろ温泉分析書にさえ「硫化水素臭と特異臭を有する。」と掲載されているくらいですからタダゴトではありません。
浴槽内にはこれを嗅いで恍惚となっている中毒患者多数 (~~;

高張泉特有の強い浴感、いかにもほてりそうな感じのお湯ですが、不思議なことにほてりはあまり強くありません。
それでもなぜか長湯できないのは、温泉臭に酔ってしまうせいかも・・・?
よわいキシキシ感があり、浴後はペトペトしっとり。
肌に残った墨系アブラ臭がしだいに甘いイオウ臭に変わっていきます。
う~、こいつはたまらん ^^)
このイオウ臭が翌日まで残っていたのにはオドロキです。
(書いているうちに行きたくなってきた・・・ ^^ )

あまりに個性的なお湯なので好き嫌いは分かれるかと思いますが、イオウとアブラ両方楽しめるお湯は関東ではとても貴重。
どうきびしく見積もっても、関東で5指に入るのはまちがいない名湯だと思います。

※平成14年の分析では泉温が上がり、硫化水素も増えているようです。湧出量は267.6L/min動力揚湯(1300m)。

<平成14.6.18分析>
含硫黄-Na・Ca-塩化物泉 73.4℃、pH=7.4、成分総計=15848mg/kg、Na^+ =4816.0 (77.47mval%)、Ca^2+=1169.5 (21.58)、F^-=2.8、Cl^-=9564.9 (99.28)、HS^-=12.4、陽イオン計=6049.9 (270.39mval)、陰イオン計=9662.4 (271.74mval)、メタけい酸=52.9、メタほう酸=73.2、硫化水素=5.6 (源泉名:喜連川早乙女温泉) 

<平成3.5.24分析>
含硫黄-Na・Ca-塩化物泉 64.0℃、pH=7.6、成分総計=15820mg/kg、Na^+ =4946.0、Ca^2+=1123.0、F^-=2.3、Cl^-=9419.0、HS^-=13.3、陽イオン計=6123.9、陰イオン計=9542.8、メタけい酸=56.2、メタほう酸=85.5、硫化水素=3.8 (源泉名:喜連川早乙女温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:不明

〔 HP掲載 〕
「地下1300mから動力ポンプでくみ上げ、浴槽から約15m高い貯水タンクに一度入れ、高低差を利用し73℃の高温泉を水で加水し温度調整後浴槽に流し入れています。」

加水せざるを得ない理由として、浴客の湯づかれと、機械類が1ヶ月で故障してしまうということを説明しています。
たしかに加水でこのものすごいお湯、加水しなかったらたしかにヤバいかも・・・。
(でも温泉好きとしてはやっぱり非加水槽がほしい気が・・・(笑))

一郷一会100名湯

■ブランドグルメ
〔 喜連川温泉なす 〕
高温の喜連川温泉の温泉熱を利用して栽培されるナス。
温泉を熱交換機で温風に変え、ハウス内の保温につかいます。
減農薬や有機栽培にも取り組み、「道の駅」などでも人気の地域ブランド野菜です。
出荷期間は秋~翌春のいわゆる”越冬ナス”で、おもに露地栽培のものがでにくくなる冬期に生産されるそうです。

〔 2010/03/19UP (2001/11/13・2002/10/15レポ・一郷一会100名湯記事を統合し加筆 (2001/11以降数しれず入湯) 〕


E140.0.44.980N36.42.3.100
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