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■ 磯部温泉 「かんぽの宿磯部」(磯部簡易保険保養センター) 〔 Pick Up温泉 〕



<磯部温泉 「かんぽの宿磯部」(磯部簡易保険保養センター)>
(群馬県安中市郷原22、11:00~15:00、18:00~20:00、600円、027-385-6321)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (楽天トラベル)

磯部温泉の「かんぽの宿磯部」は、「恵みの湯」との混合ながら旧源泉系と思われる「R4号井」をつかっている貴重な施設です。
ここは2004年はじめに湯づかいが変わっていて、その後足が遠のいていましたが、先日(2010年2月)ひさびさに再訪してみました。

「恵みの湯」とは「愛妻橋」を挟んだ対角に立地。
典型的な”かんぽの宿”のつくりで、さほど新しくはないもののよくメンテがきいています。
日帰り受け入れに力を入れていて、各種食事つきプランも設定しています。

受け入れ時間11:00~15:00、18:00~20:00というのは、宿泊客で混みあうチェックイン~夕食までの時間をはずして、しかも18時から仕事帰りの地元客をとれるという、なかなか合理的な設定。(宿泊客が夕食をとっている18:00~20:00というのは、じつは浴場はガラガラで、日帰り入浴のかくれたゴールデンタイム。)
また、以前はたしか600円だった料金が450円になっていて、ますます利用しやすくなりました。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 浴場

男女別の浴室は、大浴槽(石枠タイル貼15人、水道水)とジェット槽(同3人、水道水?)と温泉浴槽(同5-6人)があります。
以前の「源泉槽」は「温泉浴槽」に改められていました。

大浴槽は石の湯口から投入で底面吸湯があるものの、相当量のオーバーフローがありました。
温泉浴槽は、木の湯箱から直接浴槽に注入しているので、投入湯にふれることはできません。たぶん槽内注吸湯でよわくオーバーフロー。

カラン10、シャワーシャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で3~2人。

温泉浴槽はほぼ無色透明で浮遊物なし。
かなり強い塩味に消毒臭。
しっかりとしたツルすべとかなりの濃度感があるので加水はすくないと思いますが、ろ過がばっちりきいていてなんとなく奥行きが感じられないような気もします。
それでも、つよいあたたまりと浴後の湯づかれ感があるのはさすがに磯部。


【写真 上(左)】 温泉浴槽
【写真 下(右)】 温泉浴槽の湯口

「温泉に入った」という感じのするお湯で、これはこれでいいのかも知れませんが、以前のすばらしいお湯(→ 〔湯づかい変更前 (2004/01/02)〕)を知っているだけにやはり残念。
それでも、〔湯づかい変更後(2004/01/31)〕のお湯にくらべればかなり濃度感は回復しています。

現在、露天風呂増設工事中。(3/10オープン予定)
露天の増設をきっかけに、以前のすばらしい湯づかいを復活してもらえないかな。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 43.2℃、pH=7.5、湧出量不明、成分総計=18.7g/kg、Na^+=6157mg/kg、Fe^2+=1.2、Cl^-=6960、HCO_3^-=4753、陽イオン計=6352、陰イオン計=11741、メタほう酸=281 <H9.12.17分析> (源泉名:R4号井及び恵みの湯混合泉)


〔湯づかい変更前 (2004/01/02入湯/2004/01/24レポ)〕
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磯部というとついつい「恵みの湯」に行ってしまいますが、なんとここには源泉槽があるときき、たまらず突入しました。

14時半頃行ったのですが、15~16時は浴室清掃で入浴不可とのこと。
30分しか入れないというのはショックですが強行突入しました。

男女別の浴室は、大浴槽(石枠タイル貼15人)、ジェット槽(同、×3)、源泉槽(同5.6人)とあって、大浴槽とジェット槽はお湯の行き来があります。
大浴槽は石の湯口から投入で底面吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
ジェット槽はジェット注入に側面吸湯あり。
源泉槽は、石の湯口から投入で槽内注吸湯なしの全量オーバーフローですが、湯口の奥で熱いお湯とぬるいお湯の2系統が混合されていたのが気になります。
この源泉槽まわりだけクリーム色と赤茶の析出物で見事に変色しています。

カラン10、シャワーシャンプー・ドライヤーあり。
正月2日の14時で5~6人。
いかにも湯馴れていそうな方々で、大浴槽やジャグジー槽には目もくれず、みな源泉槽に集結していました ^^)


【写真 上(左)】 変更前の浴室
【写真 下(右)】 変更前の源泉槽

大浴槽とジャグジー槽のお湯は、無色透明、味不明で微カルキ臭?。
わずかなツルすべはありますが、はっきりいってたいしたお湯じゃないです。

注目の源泉槽のお湯ですが、微黄色で細かな浮遊物がただよい微濁。
いかにも成分が濃そうな色味は、八塩「神水館」や塩沢「高林閣」の源泉槽のお湯の感じに似ています。

弱塩味+重曹味、磯の香+セメント臭+タール臭(微カルキ臭?)と複雑怪奇な臭い。
かなりのツルすべととろみ感があり、さほど熱くもないのに温まり感が半端じゃなくダラダラと発汗します。
とても疲れるお湯で長湯できず、出たあとは水シャワーが心地いいほどほてって「恵みの湯」より全然つよい浴感。
施設側もこのお湯の威力を知ってか、源泉槽のよこにはベンチが置かれています。

やはり相当に力のあるお湯で、古くから”西毛の名湯”として知られた磯部温泉の片鱗にふれた思いがしました。
ここは気に入りましたが、30分しか入れなかったのは何とも残念。
次回は源泉槽のよこでトドになりながら、まったりと過ごしたいと思いました。

分析表には、「R4号井及び恵みの湯混合泉」とありましたが、R4号井というのは自家源泉でしょうか。
旧磯部源泉の重曹泉は枯渇したという情報もありますが、旧源泉の可能性はあるのかな?。

〔湯づかい変更後 (2004/01/31入湯・レポ)〕
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「かんぽの湯磯部」は1/24にレポしてますが(入ったのは1/2)、お湯が全然変わっていましたのでレポします。

前回、源泉槽はツボはまりのお湯でしたが30分しか入れなかったので、今日こそあのお湯を堪能しようと突入しました。ところが・・・。

源泉槽が目に入ったとき、みょ~に無色透明なので嫌な予感はしたのです。
身を沈めると鼻をつくカルキ臭。

お湯は前回よりかなり熱く、湯口からは前より大量のお湯が投入されており、前回は(たしか)作動してなかった筈の底面吸湯が元気よく作動しています。(オーバーフローはありましたが・・・。)

お湯は前回とは似ても似つかぬもので、固い湯ざわりで温泉らしさはほとんど感じられません。
他の浴槽は今回は完全に真湯でしたが、それともほとんど変わらない感じ(TT)
おそるおそる湯口の味をみると完璧な無味。
熱湯なのでその場は温まりますが、上がるとすぐに冷めてきます。
むなしくなってきたので10分も入らずに撤収。洗いに徹しました。

いったい、成分総計=18.7g/kgの高張泉をどのように扱うとこのようなお湯になるのでしょう?


【写真 上(左)】 変更後の源泉槽
【写真 下(右)】 泉源??

脱衣所のよこにつぎのような貼り紙が出ていました。
○ 本温泉は、源泉に加水、加温しています。また、レジオネラ属菌の発生を防ぐなど、安心して入浴いただけるよう循環ろ過し、衛生管理に努めています。
○ 温泉を使用している浴槽は「源泉槽」です。その他の浴槽には真湯を使用しています。平成16年1月10日 総支配人

これをみると1/10に湯づかいが変わったとしか考えられません。
従業員にききましたが「よくわかりません」とのこと。
だいたい、「源泉に加水、加温して、循環ろ過している浴槽」って、ふつう「源泉槽」とはいわんのではないかい?

保健所の指導でも入ったのでしょうか?
そうなるとあのすばらしいお湯はもう味わえないということでしょうか? 
ここは、従業員の応対もよく、心情的には応援したい施設ですがホントに残念です。

■ブランドグルメ
〔 磯部せんべい 〕
磯部温泉の炭酸水をつかって焼き上げた磯部の名物で、いわゆる”鉱泉せんべい”の代表格。
米ではなく小麦粉を原料としているのは小麦文化圏、上州らしく、瓦せんべいのような軽くサクサクとした歯ざわりに特徴があります。
磯辺温泉周辺には磯辺せんべいのお店がたくさんあります。
(安中市資料などを参考)

〔 2010/03/06UP (2010/02入湯)他 〕


E138.51.9.091N36.17.59.811
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■ 高峰温泉 「高峰温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<高峰温泉 「高峰温泉」>
(長野県小諸市高峰高原704-1、11:00~14:00(受付)、原則無休、500円、0267-25-2000)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

「標高2,000m雲上の温泉」「ランプの宿」として有名な日本秘湯を守る会会員宿。
浅間山から西に延び、信州佐久と上州吾妻を境する浅間連峰(烏帽子火山群)の尾根上にあるロケ絶佳の宿です。
標高2,000mといっても、佐久側からチェリーパークラインという元有料道路経由で楽に到達できます。
この道はもろ南傾斜面なので標高のわりに雪が少なく、晴天率も高いので冬場でもアプローチはわりあい楽です。


【写真 上(左)】 アサマ2000スキー場
【写真 下(右)】 見晴らしのよいロビー

夏は涼しく、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色とそれぞれにすばらしく、浅間山や篭ノ登山の登山ベースとしても愛用されるめぐまれた立地にあります。
また、北斜面にあるアサマ2000スキー場は、雪質がよく東京から近いわりには遅くまで滑れるゲレンデとして知られています。

車坂峠から未舗装路を車で数分ですが、冬はゲレンデとなるので、11/21~4/20頃まではアサマ2000スキー場の駐車場から雪上車での送迎となります。
そうなると時間が極端に限定されるので晩秋に駆け込みで行ってきました。

(後記註:現在の状況)
冬期間(11月21日~4月20日頃)はアサマ2000スキー場第3駐車場より雪上車送迎
9時45分・10時15分・13時00分に運行(天候等により変更あり、要問合せ)
日帰り入浴料金+雪上車乗車料金(税込) 大人1,500円 子供1,400円


【写真 上(左)】 ウッディーな館内
【写真 下(右)】 昭和39年頃の浴場(館内掲示写真)

ウッディーで明るい館内はシックな大人の雰囲気。
浴室は、1階にランプの湯(男女別)、2階に高峰の湯(男湯)、四季の湯(女湯)の4つがあり、日帰り入浴できるのはランプの湯です。


【写真 上(左)】 ランプの湯男湯
【写真 下(右)】 ランプの湯女湯

こぢんまりとした脱衣所、扉をあけると浴槽の向こうに展望が広がるすばらしいロケーション。
浴室は予想以上にせまく、加温槽(木造3-4人)、源泉槽(1-2人)のふたつで、湯口や浴槽まわりはクリーム色の析出に覆われ、浴舎のたたずまいとあいまってすばらしい雰囲気。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。


【写真 上(左)】 加温槽
【写真 下(右)】 源泉槽

土曜12時で最初独占でしたがしだいにふえて最後は7人(イモ洗い)。
紅葉の時季が終わってもこの盛況ですから、シーズン中は待ち状態なのかな?
でも、2~3人の時間が長くてじっくりとお湯を楽しめました。


【写真 上(左)】 飲泉用の舛
【写真 下(右)】 女湯の湯口

加温槽は、2本の金属パイプから投入でひとつは高温で40L/min、もうひとつはたぶん源泉の冷たい水で7L/minくらい。
かるいオーバーフローと側面吸湯があり、掲示されていた天然温泉利用証には「放流一部循環濾過式、加水なし、加温あり」とあるので、半循環のようです。

冷たい源泉槽は、金属パイプから9L/min程度を投入。
槽内注排湯なしの全量オーバーフローは、源泉かけ流しでしょう。
源泉槽の湯口からは飲泉もできます。

加温槽のお湯は、透明度50㎝の緑がかった乳白色のにごり湯。
源泉槽のお湯(水)は、緑白色のささにごりで、こまかな針状の白い湯の花がたくさんただよっています。
どちらも絶妙によさげな湯色。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 析出&湯色

ともに弱重曹味+苦味+たまご味。
しぶ焦げイオウ臭にラムネのような清涼感のある臭いをまじえた絶妙の温泉臭で、この香りが浴室内に立ちこめています。
総硫黄=1.2mg/kgのわりには硫黄泉のイメージが強いお湯かと思います。
重曹泉ながらどちらかというと土類系のキシキシが勝った湯ざわりで、ほてりのない上品な浴感。
源泉槽では少ないながらアワつきもあって、鮮度のよさが感じられます。

浴後は湯切れよく肌がすべすべとなって爽快感がありますが、しばらくするとからだの芯からほこほことした温まり感が立ち上がってきます。


【写真 上(左)】 こまかな湯の花
【写真 下(右)】 源泉槽からのながめ

う~、これはたまらん。
やはりすばらしいお湯で、源泉槽と加温槽の冷温交互浴は快感の極致 ^^)
近くにあったら通い必至の名湯だと思います。        

Ca・Na・Mg-炭酸水素塩温泉 26.2℃、pH=6.6、湧出量不明、成分総計=1521.9mg/kg、Na^+=85.5mg/kg (23.29mval%)、Mg^2+=40.2 (20.73)、Ca^2+=175.5 (54.85)、Fe^2+=0.2、Cl^-=7.4 (1.29)、HS^-=0.3、SO_4^2-=125.0 (15.99)、HCO_3^-=819.7 (82.60)、陽イオン計=307.3 (15.97mval)、陰イオン計=952.6 (16.26mval)、メタけい酸=67.2、メタほう酸=16.4、遊離炭酸=177.5、硫化水素=0.9 <H6.11.28分析> (源泉名:高峰温泉)

*建物所在は小諸市、源泉地は東部町(現東御市)なので、源泉は東部町側から引いているかと思いますが、それでも鮮度感は充分です。

一郷一会100名湯(by 福沢 湯キチ氏)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 小諸(御牧ヶ原)の白いも(白土馬鈴薯) 〕
小諸市の御牧ヶ原では標高約800mの気候と粘土質の土壌を活かして白いも(白土馬鈴薯)が栽培されます。
ふつうのじゃがいもにくらべ肌が白く、でんぷん質が多いのでホクホク感が高いとのこと。
栽培量がすくなく、ほとんどが関西方面の高級飲食店に流れているようですが、近年、地域ブランド化のうごきが活発となり、ポタージュスープやニョッキの開発、商品化がなされています。
(「小諸市営農支援センターHP」などを参考)

〔 2010/03/07UP (2003/11/09レポに加筆 (2003/11/入湯)) 〕


E138.27.48.134N36.24.23.316
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