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■ 神明温泉 「志麻の湯」

 

神明温泉 「志麻の湯」
住 所 :山梨県甲斐市島上条3123 (旧 中巨摩郡敷島町)
電 話 :055-277-1311
時 間 :10:00~21:00(毎週水曜日は6:00~21:00)、年末年始別途 / 月休
料 金 :市外600円
オフィシャルHP(山梨交通㈱)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (甲斐市Web)
紹介ページ (やまなし観光ネット)
紹介ページ (温泉みしゅらん)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

湯村温泉が「志麻(摩)の湯」とされ、甲州武田家の湯治湯としてつかわれていたことはよく知られています。
本来、「志麻(摩)の湯」の由来は、「志麻(摩)の荘(荘園)の湯」によるとされます。
「志麻(摩)の荘」は五摂家(摂政・関白、太政大臣に昇任できる家格の家)のひとつで藤原北家の名門、九条家の荘園(九条家領)であったとされています。
wikipediaによると、「志摩荘は、甲斐国の荘園。山梨県甲府市西部・甲斐市島上条一帯の荒川沿いに位置する。(中略)『甲斐国志』では牛久・堺・天狗沢以南の島上条・中下条・大下条・長塚・荒川・中村・長松寺・金竹・千塚・湯村の地域に比定し、おおむね旧敷島町の南部地域にあたる。」とあり、このお湯は牛久・堺と島上条の間に位置し、まさに「志麻(摩)の荘の湯」の位置にあることがわかります。

また、甲斐市Webによると「古くから当地に自噴する温泉」とあり、相応の由緒をもつお湯であることがうかがわれます。
ただ、1995年に新築リニューアルされたので古湯のイメージはなく、公共温泉的たたずまいをみせています。
甲斐市の施設(2004年9月1日の合併以前は敷島町)ですが、現在は指定管理者の山梨交通㈱により、管理運営されています。
なお、山梨交通㈱により管理運営されているここと宇津谷の「百楽泉」、西八幡の「かまなしの湯」(釜無川レクリエーションセンター)は「甲斐市民温泉」と総称され、共通回数券が販売されています。

このあたりは茅ケ岳からつづくなだらかな南傾地で、なかなか住みやすそうなところ。甲府の郊外住宅地として発展をとげているようです。

 
【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 入口サイン

体育館など公営施設が集まる一画に斬新なファサードの建物で、介護予防施設「志麻の里ことぶきセンター」を併設。
全体に公共施設特有の無機質感はあるものの、ゆったり広めのスペースどりで、公共系らしくきっちりと管理されています。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 T教授の解説板

手前左手が男湯、おくの正面が女湯です。
脱衣所もゆったりでつかい勝手のいいもの。
窓の広いあかるい浴場に、左手窓側からぬる湯槽、適温槽、ジャグジー槽、水風呂、サウナを配置。
白いタイル壁に、黒みかげ石枠水色タイル貼の浴槽を配置、全体に寒色系カラーなので、やや冷たい感じのする浴場です。

カラン12(源泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日16時で20人ほども入り込んでいる盛況。年齢層は広いですが、ほとんどが地元客のようです。

水風呂はかなり冷たいですが、カルキ気を感じずとろみもあって井水かもしれません。
ジャグジー槽(4-5人)は入らなかったので不明。

適温槽は10人弱でジェット付き。黒みかげ石の湯口からの投入でオーバーフローはわずか。
ほぼ適温のお湯は、ほぼ無色透明で湯口でよわい甘味+弱芒硝臭、湯面ではかなりのカルキ臭で硬い浴感。

ぬる湯槽は5-6人で常時混みあっています。
黒みかげ石の湯口からぬる湯(おそらく源泉)を投入し、槽内排湯はなく全量オーバーフローのかけ流しでは?
ぬるめのお湯は、うす茶がかって浮遊物なし。湯中の指先がかなりつよめに青白く発光しています。湯中にはこまかな気泡がただよっていて、少量のアワつきがあります。
湯口はよわい甘味+弱塩味でほぼ無臭。湯面ではよわいカルキ臭を感じます。(槽内注入は混雑で確認できず。)

きしきしとよわいヌルすべの湯ざわり、つつみこむようなやわらかくやさしいお湯で、入っているとやたら眠くなります。質の高い食塩泉でときおり感じることのできる浴感です。
ぬる湯槽はあまり広くないうえに、長湯モード全開となるのでよけいに混み合います。

よくあたたまりますが、浴後は熱の抜けよく充実感が広がります。
ぬる湯槽は相当に質の高いお湯で、カルキ入ってこのやわらかさ、カルキがなければ名湯に数えられるのでは。
なにげに格の高さを感じるお湯で、由緒ある「志麻の湯」を名乗るのもなるほどわかるような気も・・・。

アンチカルキ派の評価は高くないとは思いますが、甲府北部のお湯の質の高さを実感できる、入りごたえのあるお湯だと思います。

〔 源泉名:神明温泉 志麻の湯 〕 <H14.9.26*分析> *は不明瞭につき、誤記の可能性あり
Na-塩化物泉 35.9*℃、pH=8.1、201L/min(掘削揚湯)、成分総計=1.058g/kg
Na^+=340.3mg/kg (91.75mval%)、Ca^2+=20.6* (6.39)、Fe^2+=0.1
Cl^-=485.4 (85.94)、SO_4^2-=2.0、HCO_3^-=116.4 (11.93)
陽イオン計=***.** (*.**mval)、陰イオン計=609.8* (15.93mval)、メタけい酸=65.6、メタほう酸=5.9、遊離炭酸=6.1

〔 源泉名: 〕 <S63.4.25分析>
Na-塩化物泉 35.2℃、pH=8.10、126.8L/min、成分総計=1.342g/kg
Na^+=429.8mg/kg (89.65mval%)、Ca^2+=29.1 (6.95)
Cl^-=654.2 (89.91)、SO_4^2-=13.0、HCO_3^-=82.4 (6.58)
陽イオン計=481.1 (20.86mval)、陰イオン計=761.4 (20.52mval)、メタけい酸=66.0、メタほう酸=27.6、遊離炭酸=6.0

■ブランドグルメ
〔 敷島の甲州小梅 〕
敷島から韮崎あたりにかけては「甲州小梅」の産地です。
収穫時期は5月中旬~6月上旬。4~6gと小粒ながら、種が小さく果肉は厚く充実して味がよい梅で、おもに梅干しや梅漬けとして賞味されます。また近年、梅酒・ワイン・ジャムなどの加工商材の開発もさかんです。
甲斐市の農事組合法人ゆうのう敷島は、「梅の里」と呼ばれるエリアで栽培や加工品の生産を行っています。

〔 2014/01/13UP (2009/05入湯) 〕


E138.31.21.920N35.41.16.030

【 BGM 】
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