FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

秋の気配

2007年08月22日 | ドキュメンタリー
子供のころからお盆が過ぎれば土用波がたつから、海へ泳ぎに行ってはいけないといわれてきた。この辺りではお盆を境に朝晩がめっきり涼しくなり、秋の気配。学校も2学期がもう始まっている。

今朝の朝日新聞やTVニュースなどでも、民主党の小沢代表が、安倍政権のことを「政府は脳死状態なのか、うんともすんとも言わなくなった」ということを刺激的に取り上げている。

テロ対策特措法の延長反対を表明していることは大いにやってほしい。自衛隊の活動の中味もわかるようにしてもらいたい。さらにアメリカとの関係も含めて、この国の進む先の輪郭も見せてほしい。・・・などと期待している。

とはいっても、先の参院選で自民党を惨敗させたのは、何もニュースショーを盛り上げるためではないはず。期日前投票にわざわざ足を運んだ人々だって、安倍首相が結果の責任を取って辞任という、体制の転換を見たかったのだと思う。

結果の責任を負わないというのは、古くから日本の組織、軍隊でも行われていた。先の大戦の兵士であった80代の方々の証言を元にして作られたNHKのドキュメンタリー、兵士の証言記録。これを見ても、多くの犠牲者を出しながら、作戦失敗の責任は問われないまま、次の無謀な作戦へと移っていっている。

最新鋭の軍備を整えているアメリカに、空と海はすでに制圧されていた。兵士への補給を運んだ船もことごとく沈められる。日本兵はジャングルの中を右往左往しては、食料も水も絶たれ、マラリアなどの病気、飢えに苦しんで戦わずして亡くなられた。生き残った兵士は飢えに苦しんで死んだ責任は誰が取るのかと訴えている。

中国大陸打通作戦という、内陸の通路を確保するという理由で、ひたすら歩き続けた歩兵たちには、弾薬や武器ばかりか、食料は現地で何とかせよという。泥棒の奨励による兵士の倫理観の欠如。1年半ずっとそうだったという証言。

南京を攻略して当時の首都を陥落させれば、中国はあっさり降参するという甘い見通し。短期決戦の作戦は海でも陸でも次々に失敗する。蒋介石の軍隊は、毛沢東軍と一時的に手を結んでまで日本との戦いに全力で向かってきた。

軍隊の責任を取らないなし崩し的な体質は、盧溝橋事件から太平洋戦争終結まで、実に7年に及ぶ戦争にまで長引かせていった。いままた戦争が出来る国にしようという人々は、自分たち一族からは戦地に赴く兵隊など、子々孫々まで出てこようもないと思っているに違いない。









最新の画像もっと見る