FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

冤罪

2013年03月15日 | 雑感

 先ほど夕方のニュースで安倍首相のTPP交渉参加表明の記者会見があり、地方ニュースがその分短くなった。バラ色の未来を描くように高揚した顔でTPPの経済効果を言われてもねえ。首相と霞が関の生活には何の支障がなくても、地方は深刻に受け止めているよ。地域経済が崩壊するんじゃないかってね。

 「田中龍作ジャーナル」では首相の記者会見に先立って、国会前で抗議のデモが行われたことを伝えている。反対している人々はJAの農業団体ばかりじゃない。主婦、教員、医師、労働組合員、市民運動家などさまざま。安い労働力が輸入されたらどうなるんだろうって、こちらのほうは若い人たちにも関係してくる。

13日の記事は~「検察の罠」強いものにはお咎めなし 弱いものには国策捜査~というタイトル。午前には福島告訴団が東電と政府高官を告訴し、東京地検を訪れ、しっかり捜査するよう、いくつか項目を申し入れしたというもの。

午後には小沢さんの元秘書たち3人に控訴審判決が言い渡され、東京高裁の2審でも再び有罪となったという記事。検察の国策捜査により政治資金規正法の罪に問われ、土地取引の記載のずれの問題で1審で有罪となった。秘書たちの弁護団が無罪を証明する新たな証拠資料を提出したがどれも却下され、1審と同じ内容をただ「追認」するだけというひどい内容。

小沢さんと同じで冤罪事件。公共工事に絡み、水谷建設から謝礼として1億円もらっただの、石川さんは全日空ホテルで5千万を受領しただの。石川さんらが明確に否定しているというのに。起訴事実にもない現金授受を期ずれ記載の動機として認めている。

小沢さんの場合は検察が立件できなかったことを、検察審査会の強制起訴という方法を利用して被告人にしたが、昨年11月に無罪が確定した。その裁判では問題となった4億円の原資について、親からの遺残相続など、内容を詳細に証言しているにもかかわらず。

秘書さんたちを有罪にすることで、小沢さんをいつまでもグレーにしておきたいという魂胆が見え見え。大阪地検が扱った厚労省局長村木さんの郵便不正事件とまったく同じ構図だったはずなのに、東京地検の証拠改ざんについて、新聞・TV報道は別物扱いにしたばかりか、検察の暴走に加担して小沢さんを犯罪人に仕立てた。

マスコミは真実を伝えない、自分たちが望む方向へ世論操作する。福島原発事故以前に小沢さんの問題を通して、マスコミの腐敗堕落、節操のなさがよくわかった。新聞・TVは権力べったり。今だって脱原発はどこへやら、アベノミクスに踊っている。本物の知りたい情報はネットを調べるしかない。

小沢事務所のコメント全文…「本日の東京高裁の判決は、明確な証拠も合理的な根拠もまったく示さないまま、元秘書たちのそれぞれの主張を全面的に認めない驚くべきものであり、極めて遺憾です。

本件は、無罪が確定した私自身の件も含めて、法務・検察官僚が歴史的な政権交代の前後に、国家権力を濫用(らんよう)して自らの政治的かつ権力としての思惑を達成するために強行した不当な捜査であり、それに基づく裁判にほかなりません。

それは、法と証拠に基づく法治国家の裁判の原則を自ら踏みにじる行為であり、民主主義国家においては絶対あってはならないことです。それがまかり通っていることに、強い憤りと深い悲しみを覚えます。」

 

 


よくやった

2013年03月15日 | サッカー

 13日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2戦目。1戦目のアーセナルはホームでバイエルン・ミュンヘンに1-3で敗戦を喫し、これをひっくり返すためには3点を奪わなければならない。はじめから難しい試合だったが、バイエルンを無失点に抑え、2-0で勝利したものの、3点目は奪えず。2試合合計3-3となり、アウェイゴールの差で敗退が決まった。

開始3分、ラムジーからロシツキー、ウォルコットとつなぎ、最後はジルーが詰めて、鮮やかな先制点。見事な連携からアーセナルらしいゴールだった。まだ戦う時間があるんだ!と見ているほうにも大いに希望を抱かせるようなゴール!!

ところがこれに勢い付いて次々にゴールという展開にならなかった…。連係がうまくいかなくてパスが繋がらなかったり、攻め上がって行っても逆にボールを奪われたり。バイエルンの組織だった守備はなかなか崩せない。逆に攻め込まれて何とか防ぐシーンもあり、この日のGKファビアンスキーの好セーブもあり、メンバーも代わり、守備陣は汚名返上に!?奮闘していた。

後半も追加点がなく、70分ごろ選手交代、ウォルコット、ラムジーに代わりチェンバレン、ジェルビー二ョ投入。79分ジェルビー二ョに決定的チャンス。無情にもネットの外へ転がっていく。あのボールが枠内に入っていたら…。86分、コーナーキックから、カソルラが蹴ったボールにDFコシールニーが頭で合わせ、アーセナルにようやく追加点が生まれる。

ここでもうひと踏ん張りというところだったが、バイエルンはうまく時間を使い、2-0で試合終了。追いつめられた中で、よく戦ったよ。ここまで頑張れるんだったら、なんでホームで3失点もというところ。それでもバイエルンのハインケス監督はアーセナルを褒めてくれている。いい人だ… 実直そうな人柄は、ヴェンゲル監督のそばにいつも座っていたパット・ライスコーチに重なって見える。

そもそもグループ2位通過あたりから問題。バルセロナに当たらなかったからまだいいか、というわけにはいかなかった。そのバルサはホーム、カンプノウでミランに4得点、2-0から鮮やかな逆転劇を見せた。開始早々のメッシのゴール、相手選手にぐるり取り囲まれた中で、フワリと浮かしたシュート。あれは”スーパー”としか言いようのないゴールだったなあ。

これでイングランドプレミアリーグの4チームすべて敗退してしまったということらしい。まあ、前から言われているマイナスの要素として、イングランドは年末年始、唯一冬休みなしに試合があるからね。選手たちのコンディションに影響しているだろうし、今回は他の国の勢力が台頭してきたということもあるようだ。

ドイツ勢が好調でバイエルンのほかにも残っているし、トルコのガラタサライや、フランスのパリサンジェルマンが残ったりしている。流れが少し変わってきているのかもしれない。