FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

感銘を受けた その4

2011年10月08日 | 雑感

小沢さんの意見陳述の続き…

 日本は戦前、行政官僚、軍部官僚、検察・警察官僚が結託し、財界、マスコミを巻き込んで、国家権力を乱用し、政党政治を破壊しました。その結果は無謀な戦争への突入と悲惨な敗戦という悲劇でありました。
昭和史の教訓を忘れて、今のような権力の乱用を許すならば、日本は必ず同様の過ちを繰り返すに違いありません。

 東日本大震災からの復興はいまだに本格化出来ず、福島第一原子力発電所の事故は安全な収束への目途すら立たず、加えて欧米の金融・財政危機による世界恐慌の恐れが目前に迫ってきているときに、これ以上政治の混迷が深まれば、国民の不安と不満が遠からず爆発して、偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、社会の混乱は一層激化して、日本の将来は暗澹たるものになってしまいます。

 そうした悲劇を回避するためには、まず国家権力の乱用を止め、政党政治への国民の信頼を取戻し、真の民主主義、議会制民主主義を確立する以外ありません。まだ間に合う、私はそう信じます。裁判長はじめ、裁判官のみなさまの見識あるご判断をお願い申し上げ、私の陳述を終わります。ありがとうございました。(おわり)

 この部分はもっとも胸に響いた言葉です。多くの犠牲者を出した先の戦争を忘れたのかという歴史の教訓を訴えるくだり。小沢さんが自分の問題を大きな歴史の流れの中で捉えていることがわかります。戦争に負けたことで、精神的にもいまだにアメリカにものを言えず、何から何まで言いなりになっている屈辱。国民が天皇の戦争責任を裁けなかったことが、今のあいまいさにつながっているような気がします。政権交代の2年後には政治は再び、悪しき自民党政治と同じ立ち位置に戻り、福島原発事故が日本人全体に重くのしかかっている現状への危機感。検察の暴走を許して置けば、一人小沢さんだけの問題では終わらないと訴えているのではないでしょうか。小沢さん、もっと闘え、もっと怒れ!!