”夏休み・観能、観劇、ライブ、映画の日々”(ホントはツアーと言いたいところだが)の第3弾は、沢田研二ライブ「三年想いよ」である。義妹が”KNB女性セミナー”に入っていて、このライブに応募したら無料入場券が当たったと言う。ところが彼女はその日は初めての富士登山。「お義姉さん、どう?」とメールが入った。7000円の券だと聞き、すぐにOKした。
8/8(金)、新年度初めてのアルトのパート練習だったが、途中失礼して小杉駅まで車で行く。ココスで早めの夕食。オーバードホールへ行く時だけこの駅を利用する。ホームに出ると女性がいっぱい。「え?あんたも行くの?この年代だよね~」などの話し声が聞こえる。私は「この年代」からは外れている。でも、甘いマスクのジュリー、宝塚の男装の麗人みたいな舞台衣装は覚えている。歌がうまかった。今は、どんな舞台を見せてくれるのだろう?
写真はもちろん禁止、ポスターさえない。もらったチラシは↓の、新曲のCD「三年想いよ」。
全席指定で、私の席はQの49、前から17番目の右端から2番目。でも一階だ。両隣りはそれぞれ私より若い一人客。ほとんど女性だが、男性の姿もちらほら見える。
ジュリーは66歳だそうだ。還暦から活動を再開、その年「沢田研二還暦記念コンサート」を東京と大阪の2ドームで開催し、80曲を歌い通したなどのトークを交え、ボトルの水を飲みながら舞台の端から端まで精力的に動き、歌う。バンドの演奏も入るが、まったくのワンマンショーだからすごいバイタリティだ。一曲終わるごとに、「ありがとう、サンキュー、ありがとうねェ」と手を振る。
立山の氷河のことや、「オーバード」は「朝の歌」と言う意味だそうですね、などと富山への関心も話題に出て拍手が起こる。驚いたのは、客席前席の1/3か1/4の人たちが、最初から最後まで立ちっぱなしなのだ。ジュリーと一緒に両手を振り、手を叩き、盛り上げる。ファンクラブの人たちだろう。後ろの席まで波及してくるから不思議。
私が聴いたことのある曲は、「勝手にしやがれ」と「危険な関係」だけ。一緒にメロディを口ずさみ、自然に手拍子も出る。遠くで顔までは見えないが、太って体型が変わったのは仕方がないとして、期待していた声は時には割れて言葉が聞きとりにくいのが残念(曲にもよるかもしれない)。
9条を守ろう、原発反対の歌を作詩し、歌い続けていると言うことも初めて知った。↓は、CD「三年想いよ」の内容である。「櫻舗道」と「一握り人の罪」が印象に残った。
2014年3月11日発売 三年想いよ COLO-1403 \1900(税込)
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特に、「一握り人の罪」が心に残ったので、ネットからコピーします。
一握り人の罪 沢田研二
東電も信じた 受け入れ側も信じた
安全神話鵜呑みに 一握り人の罪
海が命の漁師は 海が死ぬのを怖れた
村はいびつに裂かれた 一握り人の罪
嗚呼無情
いつか原発廃炉に 除染は何年先
東電は未来型エネルギーに無関心か
国もただこまぬくだけ 被災地に 僕たちに
復興延々と進まず 国は荒むよ
僕らに還して国を
原発に乞われた町
神話を流したのは誰 一握り人の罪
原発に怯える町 原発に狂った未来
繰り返すまい明日に 一握り人の罪
嗚呼無情
若い人たちと一緒に聴くコンサートもいいものだと思った。ジュリーの歌に酔いしれた夜だった。