Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

沢田研二ライブ

2014-08-13 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 ”夏休み・観能、観劇、ライブ、映画の日々”(ホントはツアーと言いたいところだが)の第3弾は、沢田研二ライブ「三年想いよ」である。義妹が”KNB女性セミナー”に入っていて、このライブに応募したら無料入場券が当たったと言う。ところが彼女はその日は初めての富士登山。「お義姉さん、どう?」とメールが入った。7000円の券だと聞き、すぐにOKした。

 8/8(金)、新年度初めてのアルトのパート練習だったが、途中失礼して小杉駅まで車で行く。ココスで早めの夕食。オーバードホールへ行く時だけこの駅を利用する。ホームに出ると女性がいっぱい。「え?あんたも行くの?この年代だよね~」などの話し声が聞こえる。私は「この年代」からは外れている。でも、甘いマスクのジュリー、宝塚の男装の麗人みたいな舞台衣装は覚えている。歌がうまかった。今は、どんな舞台を見せてくれるのだろう?

 写真はもちろん禁止、ポスターさえない。もらったチラシは↓の、新曲のCD「三年想いよ」。         

  全席指定で、私の席はQの49、前から17番目の右端から2番目。でも一階だ。両隣りはそれぞれ私より若い一人客。ほとんど女性だが、男性の姿もちらほら見える。
 ジュリーは66歳だそうだ。還暦から活動を再開、その年「沢田研二還暦記念コンサート」を東京と大阪の2ドームで開催し、80曲を歌い通したなどのトークを交え、ボトルの水を飲みながら舞台の端から端まで精力的に動き、歌う。バンドの演奏も入るが、まったくのワンマンショーだからすごいバイタリティだ。一曲終わるごとに、「ありがとう、サンキュー、ありがとうねェ」と手を振る。
 立山の氷河のことや、「オーバード」は「朝の歌」と言う意味だそうですね、などと富山への関心も話題に出て拍手が起こる。驚いたのは、客席前席の1/3か1/4の人たちが、最初から最後まで立ちっぱなしなのだ。ジュリーと一緒に両手を振り、手を叩き、盛り上げる。ファンクラブの人たちだろう。後ろの席まで波及してくるから不思議。

 私が聴いたことのある曲は、「勝手にしやがれ」と「危険な関係」だけ。一緒にメロディを口ずさみ、自然に手拍子も出る。遠くで顔までは見えないが、太って体型が変わったのは仕方がないとして、期待していた声は時には割れて言葉が聞きとりにくいのが残念(曲にもよるかもしれない)。
 9条を守ろう、原発反対の歌を作詩し、歌い続けていると言うことも初めて知った。↓は、CD「三年想いよ」の内容である。「櫻舗道」と「一握り人の罪」が印象に残った。

2014年3月11日発売
三年想いよ
 COLO-1403 \1900(税込)


1.
2.
3.
4.
三年想いよ
櫻舗道
東京五輪ありがとう
一握り人の罪
詞/沢田研二 曲/GRACE
詞/沢田研二 曲/下山 淳
詞/沢田研二 曲/柴山和彦
詞/沢田研二 曲/大山泰輝

 特に、「一握り人の罪」が心に残ったので、ネットからコピーします。

一握り人の罪  沢田研二

東電も信じた 受け入れ側も信じた
安全神話鵜呑みに 一握り人の罪

海が命の漁師は 海が死ぬのを怖れた
村はいびつに裂かれた 一握り人の罪
嗚呼無情

いつか原発廃炉に 除染は何年先
東電は未来型エネルギーに無関心か

国もただこまぬくだけ 被災地に 僕たちに
復興延々と進まず 国は荒むよ

僕らに還して国を
原発に乞われた町
神話を流したのは誰 一握り人の罪

原発に怯える町 原発に狂った未来
繰り返すまい明日に 一握り人の罪
嗚呼無情

 若い人たちと一緒に聴くコンサートもいいものだと思った。ジュリーの歌に酔いしれた夜だった。