5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

シジミはススメ

2021-04-14 21:59:35 | ことば

14日のコロナ、全国で4308人(延517721人)の感染と34人(累9524人)の死亡が確認されている。4000人越えは1月28日以来だ。このうち、愛知県では216人(延29349人)の感染と2人(累606人)の死亡の発表があった。大阪の感染者は1130人と昨日発表よりも増えた。急激な感染増は変異株のせいにちがいない。

時折食卓に出るしじみ汁、補肝の効果ありというから啜るのだが、最近のしじみはどうも貧弱で味も悪い。水温や水質の変化がその味にも影響をしているのだと思われる。以前は汁を飲んだあと、貝の身をほじってまで食べたものだが今では止めてしまった。旨くないからだ。

しじみのことを書いたのは「ことばの歳時記」の金田一先生もシジミについて書いているからだ。といっても貝のことではなく、春に飛ぶ蝶のことだ。

先生宅の花壇の花蜜を吸いに飛んでくるのがシジミ蝶。ルリシジミやゴイシジミ、それにベニシジミという種類もあるのだそうだ。ベニシジミに似た音のベニスズメという蛾もいるという。体形はまるで違う。それにチュンチュンの雀ではなく蛾だというのがまたややこしいが。

スズメとシジミ、この区別がまた難しい。というのは東北弁だとシとスの音が同じだからどちらも変わりがなくなる。

だから蜆(しじみ)をスズメ貝と呼ぶのだそうな。貝の中にはカラス貝という大振りの黒い貝がある、蜆はその子分みたいなもんだから、雀というんだという解釈も無理はないと先生は東北弁を庇っている。

最近はあまり演じられないが「しじみ売り」という古典落語もある。海辺で採った貝を担いで売りに来るしじみ売りが出てくる人情噺だ。「あさり~、しじみ~」というその売り声を「あっさりしんじめ~(あっさり死んじまえ)」と聞いて「縁起でもねえこと言う」と怒る場面が笑いをさそう。

その訛からしてこのしじみ売りも東北出身だったのかもしれない。

 

 

 


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