5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

豊明市母子殺人放火事件

2012-09-08 22:08:25 | 社会
週末恒例のJRA場外観戦。今日は予想馬が1着になった。払戻金は少なくとも帰りの気持ちは軽い。

競馬場の西出口に人だかり、何だろうと思いながら近づくと、中年女性連が、通過する競馬客たちに「お願いします」といいながら、パンフレットを手渡している。警察官の姿やTV局のクルーも混じっているようだ。こちらにもパンフを差し出された。断る理由もなかろうと受け取り、眼を通してみた。

「犯人よ!許さないぞ!豊明市母子殺人放火事件」というリードタイトルと「平成16年9月9日未明、豊明市沓掛町石畑地内において発生した、殺人・放火事件について、現在も警察は捜査を続けています。事件を風化させないためにも、皆さんの協力が必要です!どんな些細な事でもお知らせください。愛知警察署特別捜査本部 (0561)39-0110代」という本文が印刷され、放火された二階家の写真と事件現場の地図が載せられている。

たしかに、親子4人が殺害され住宅が放火されたこの凶悪事件が未解決のままだというのは競馬客(中には同市に在住のひともいる筈)のほとんどが承知の事実だろう。事件現場と中京競馬場は直線距離なら僅か数キロといった近隣だから、事件発生から丸8年になる今日、遺族や警察官が情報提供を呼びかける意味もあるわけだ。

事件未解決というのは、犯人を特定できる有力な情報がないということなのだろう。ニュースによると、捜査本部にはこれまで110件の情報が寄せられているが、この1年間の情報は僅か3件にとどまっているという。

8年間の時の流れはひとの記憶をどんどん薄れさせ、これからの捜査はさらに困難さを増してゆく。決定的な情報を寄せられる競馬客がいるとも思えないが、警察や遺族には、ローカルとはいえTVニュースがこの「パンフ配布行動」を取り上げ記事化されることに意味があると考えているのだろう。

未解決の殺人事件といえば、この豊明の現場から10キロほど東にある伊勢湾岸自動車道の豊田南インター付近で愛教大学附属高生が殺害された事件が起こったのは2008年5月3日、これも4年後の今もって、犯人が特定はされていないのである。

「あなたのことなど知りたくないの」と、他人のプライバシーには立ち入らないのが都会人のルールになってしまい、隣人宅で何が起こりつつあるのかなど、まるでわからないのが正直なところだ。1人暮らしの老人所帯が増加している今、オートロックで完全防犯といっても、身の回りの事件は増えつづける。

芭蕉の「秋深し隣は何をするひとぞ」の健康的なおせっかい心情をコミュニティに戻す必要がありそうだ。それこそ「絆」だろうに。













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1 コメント

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Unknown (toku)
2019-09-07 09:39:31
旦那がそうだという意見が極めて強い。だが、証拠がないなら探せばよい。そこから追及すればいい。
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