5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

半夏生、半化粧

2021-07-04 21:04:44 | 自然

4日のコロナは、全国で1485人(延807402人)の感染と5人(累14860人)の死亡が確認された。愛知県では64人(延51295人)の感染が発表され、死亡者はなかった。

オリンピック開催ということで今年は特例で休日を移動させるため、7月はカレンダー通りの休みではないから間違いないようにという忠告ニュースがあった。そんな間違いカレンダーを見ていて7月2日に〈半夏生〉と表示されているのに気が付いた。

二十四節気「夏至」の末候は「半夏生ず」といい、この言葉から作られた暦日が「半夏生」だという。ことばの意味は別にして、その特徴的な音感は一度聞いたら忘れられない。

「ことばの歳時記」では金田一先生の植物ばなしが聞ける。

半夏生の日とは「半夏」という毒草が生える日ということの意味で、昔はそのために毒気が空中に立ち込めるからといって、畑の野菜を採って食うことを控え、井戸には前の日から蓋をしておく習慣があったのだそうだ。

皆が大騒ぎをする半夏とはどんな草かといえば、正式の名前はカラスビシャク、畑地などに出て、花というほどの花もつけない、ふるわない雑草だ。サトイモ科のテンナンショウ(天南星)と同じ科だから、多少の毒はあるかもしれないとある。

植物図鑑を見ると、ハンゲショウという名前の別の草がある。紛らわしいが、こちらの方は霞ケ浦の水郷地域などに自生して、ちょうど今頃白い花を咲かせる。花時になると花の周囲の葉が一斉に白い色に変ってみえるので、草全体が半分化粧をしたようになる。つまり「半化粧」というのがその語源であって、季節の「半夏生」とはまるで関係がないのだそうな。

雑草といえば家の庭の雑草の伸びが著しく速くなった。雨期で気温もあがった所為だろう。朝は昨日の雨が少し残るなか、ほっておけない雑草を切ったり抜いたりして汗をかいた。この中に半夏生や半化粧が入っていたのかどうか、植物オンチは考えることもなかった。

 


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