5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

行火では寒すぎる

2019-01-31 21:43:04 | ことば
アメリカのニュースレポーターが「シカゴは極点より寒い!」と叫んでいる。北極から吹き下ろす極寒の渦巻「ポーラーヴォルテックス」の所為だという。日本列島も南岸低気圧が氷雨を運んできた。明日から二月。古名では「きさらぎ」といい「如月」の字をあてるが、衣類をさらに重ね着しなくてはならぬほど余寒が厳しくなるという「衣更着」の意なのだとは、「ことばの歳時記」の金田一春彦先生。ここ2~3日は、たしかに寒いのだが . . . 本文を読む

敬礼する人々

2019-01-30 21:33:35 | 社会
机の引き出しを探っていて、以前に切り抜いた中日新聞文化欄のコラム「大波小波」が見つかった。題は「日の丸に敬礼する人々」で2017年4月13日付の記事だ。春四月、都内にある公立幼稚園の修了式と小学校の卒業式に参列する機会のあった投稿者の兆民氏。こうした「式」に国旗の掲揚と国歌の斉唱は不可欠のプロセスだが、園長や校長はもちろん、来賓の教育組織代表やPTA会長たちも、全員が日の丸の下を行き来するたびに国 . . . 本文を読む

流してはいけない

2019-01-29 21:08:59 | 韓国
コンビニコーヒー只今20円引きというファミマに入って一服。80円で温かいコーヒーが飲めるのだから有難い。さて出発と思いたった途端にトイレを催した。男子用小便ブースは占有されている。隣のUDトイレを使わせてもらう。車椅子でも入れる設計なのだろう、ずいぶん広く空間が取ってある。隅に置かれた便器が小さく見えるほどだ。不特定多数が使うのだけれど掃除が行き届いているなと感心した。便器の汚れはもちろん紙の補充 . . . 本文を読む

アリゾナの純米吟醸

2019-01-28 21:31:37 | たべもの
中日夕刊一面の写真記事は「緑色をしたハートマーク」がならんだ構図が目を惹く。2月14日のバレンタインに向けて瑞浪の園芸会社が出荷準備をしている、東南アジア原産の「ホヤカーリー」という観葉植物で、肉厚で円いハート型の葉はサボテンにそっくり。たしかに、こちらもサボテンと見間違えた。トゲは無く育てやすいから「恋人との愛をはぐくむのに最適だ」と自賛のコメントもついている。バレンタイン用には〈ラブラブハート . . . 本文を読む

鉱石ラジオからDSPラジオへ

2019-01-27 21:13:04 | 学習
「鉱石検波器、バリコン、バーアンテナ」を使ってつくるのが「鉱石ラジオ」だ。自分が子供の頃に愛読した「子供の科学」という雑誌には鉱石ラジオの組み立てキットが付録でついてきたこともある。 微弱電波を受信する検波器として方鉛鉱や黄銅鉱などが使われていた頃の記憶よりも、その後に現れたゲルマニウムを使った「ゲルマニウムラジオ」をクリスタルイヤホンで聴くクリアな音の記憶の方が生生しい。小学生が中学生になって . . . 本文を読む

障子紙と卒業証書

2019-01-26 21:01:24 |  文化・芸術
電車の車窓からみる西空。暗くはないが一面が厚い雪雲の層に覆われて、向かって左の伊勢湾側になびいている。北の冷風が伊吹おろしとなって吹き付けているからだ。岐阜の山間部は雪になっているだろう。シベリアから降りてくる強い寒気の影響で、明日の朝にかけては平野部でも積雪のおそれがあるという気象台の警告だ。日曜日の行楽は降雪や路面凍結に気を付けねばなるまい。連日、冬らしい寒い日が続く。我が居住ゾーンでは北向き . . . 本文を読む

さまようマント

2019-01-25 21:43:33 | ことば
「黄金バット」「怪傑ハリマオ」と懐かしい昔の活劇ヒーローのことをラジオで取り上げていた。ラジオは子供の頃のことを思い出したい年寄たちが聴取する頻度が高いということなのだろうか。黄金バットは黒マントをひらめかせるのがトレードマークだ。怪傑ハリマオも長いマフラーを首に巻いて颯爽とオートバイで駆けていく。江戸川乱歩の怪人二十面相は、裏地の赤いマントがキャラクターになっていたし、横溝正史の名探偵、金田一耕 . . . 本文を読む

早春賦

2019-01-24 22:36:14 | 自然
「冬来たりなば春遠からじ」というのは英国の詩人シェリーの有名な詩だが、日本の抒情詩人はこう詠うと書いているのは大岡信。「新折々のうた3」の冬の歌のひとつにあげられたのが斎藤茂吉のこの歌だ。「まぼろしに現まじはり蕗の薹萌ゆべくなりぬ狭き庭のうへ」昭和15年の作だが、今から80年近くも昔のこと。当時の冬は寒かった。雪も多かったし氷も霜柱も張った。暖房は手あぶりのような局部暖房だ。母親手作りの綿入れを着 . . . 本文を読む