ロンドンの新聞記事は、ワシントンの議事堂の写真に、「暴風の眼」とキャプションをつけた。普通のアメリカ人はやっぱり怒っていたらしい。
法制化の直前だった金融危機回避74兆円投入案は、米下院でドンデン返しの否決である。
最後の舞台で格好良く見せようと頑張ったブッシュ大統領もがっかり。やはり、レイムダック状態では議会説得のパワーが不足したのだろう。
議員票433の内、賛成が205(47%)、反対 . . . 本文を読む
アメリカ金融危機の切り札になるという74兆円以上の巨額財政援助発動をワシントンの議会が条件付きで認めたということのようだ。
議会がつけた物言いの一つが、問題を抱えた金融関連会社取締役達の退職時の「ゴールデン・パラシュート」を許さないということ。
ゴールデン・パラシュートとは、アメリカの会社と上級取締役との間に交わされる特別雇用契約によって定められた、取締役退任の際に得られる高額給付のことを云 . . . 本文を読む
昼のTVバラエティ番組が、岡崎の地場産業を受け継ぐ若い女石工の仕事を取り上げ、彼女の彫りだす墓石や石灯篭を紹介している。ポッドキャストで聴いたドイチェ・ヴェレは、プロサッカークラブの運営する墓地の話題だから、間のいいことで興味をもった。
ダイハードなサッカーファンのための専用墓地を作ったのは、北ドイツの港町ハンブルグがフランチャイズのハンブルガー・スポルトフェライン(Hamburger Spo . . . 本文を読む
アメリカ発、この一週間のニュースは、金融危機回避への動き、ミシシッピ大での大統領候補の公開討論、ハリケーン被災地報告の3つだけといっても良いほど。
脳天気なブッシュ大統領が、金融システム崩壊阻止の為の政府介入の必要性を、米国民に向かって必死に訴えた割りには、覚めた米議会は法案に100%合意せず、躍起になった投資銀行が次々と普通銀行の傘の下にもぐりこんで延命し、日本の銀行や証券会社も救済という名 . . . 本文を読む
涼しい朝の寝床でうとうとしながら聴いたWEBラジオのクラシック。ジョージ・ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーで目覚めるとは、なんと贅沢なこと。
今日9月26日はこのアメリカの作曲家が1898年に生まれて110年の記念日。我輩の64回目の誕生日でもある。
Happy Birthday to Me。
NHKの午後のバラエティでは、幸田真音のインタビューを見て、未だ読んだことのない彼女の経済 . . . 本文を読む
阿久悠は怒っていた。
去年(07年)の8月に70歳で亡くなった作詞家・阿久悠のエッセイ集「清らかな厭世~言葉を失くした日本人へ」(新潮社・07年10月刊)を読み終えた。
これは、04年から連載が始まって、本人の死まで続いた産経新聞のコラム「阿久悠・書く言う」という118の時評を再編したもの。投稿の期間はすべて病中だったのだから、世間のあり方について、最後のメッセージのつもりで書き進んだのかも . . . 本文を読む
名古屋市博物館で開催中の企画展『名古屋城を記録せよ』(副題:名古屋城百科『金城温古録』の誕生)を観にでかける。
休みあけということか、館内は静かで午後の一時間ほどをゆっくり見て廻った。名古屋市の企画だということなのだろう、観覧料金も300円と安くありがたい。
中心になる展示品は64巻の多くに上る『金城温古録』。
パンフには「尾張藩士の奥村得義(かつよし)とその養子・定(さだめ)が編集した名 . . . 本文を読む
NBCのNightly Newsはポッドキャストに合せてWEB版の動画も眺めるようになった。ヒアリングの不足を映像情報で補おうというわけだ。
昨晩の番組を眺めていたら、「マクペイリン・サンドイッチ」なる新メニューを登場させたアラスカのレストランについて紹介するビデオがあって、「サンドイッチが大きくて、Messyなのは選挙戦とおんなじだねえ」といった客のコメントに思わず笑ってしまった。
ビデオに . . . 本文を読む
昨夜(9月21日)床に入って、睡眠薬代わりのラジオをオン。NHKのラジオ深夜便を聞くともなく聞いていてあれれと思った。
宇田川清江アナ(アンカーと言うのだろうか)のレポートする「日本列島くらしのたより」の部分で、彼女は「亡くなったモモイロペリカン・カッタ君のお別れ会が宇部市で開かれます」とアナウンスしたのだ。
ひっかかったままでは寝られない。起き上がって「亡くなる」を広辞苑を引いてみた。「人 . . . 本文を読む
昔は「あきやさん」と呼んで親しんだ神社の秋祭りが今日である。
残念ながら雨だ。手筒花火が祭りのハイライトなのだが、これでは折角練習をつんだ若い衆もちょっと気の毒である。
驟雨が終わって雨脚が弱くなったと思ったら、遠くから喚声が聞こえる。長持行列が始まったのだ。以前も指摘したが、その後の自主練習の成果で、「長持歌」のハイトーンはしっかりと出せるようになったのだろうか。跳ね人の腰はしっかりして、 . . . 本文を読む
名鉄の車内アナウンスについては、いままでも数度採りあげたが、ここ数日気になって仕方が無いのがこれ。競馬の場外で週末にはよくお世話になる「中京競馬場前駅」を発音する車掌のアクセントが近頃目立って(耳だってか)変わってきているのだ。
「ちゅうきょう・けいばじょう・まえ」を地元の人間に発音させれば、㊥ー㊥ー・㊥ー㊥㊥ー・㊥㊦と、同じピッチで平板に発音し最後だけを下げるアクセントになるのが自然だろう。
. . . 本文を読む
迷走型雨台風の13号は幸いにも少し東向きに海上を行ってくれたようで、雨はまだこれからだと云うが、どうやら予報ほどの雨量は覚悟しなくても良くなったようだ。
一日雨模様だった今日は、鈍行の車中でしばらく雨宿りをしながら、小沢昭一の雑誌への寄稿エッセイなどを集めた「老いらくの花」という本を読み終えた。文藝春秋から「花」シリーズとして出ているものの一冊である。
しゃべくり芸人だと自称する著者は192 . . . 本文を読む
現役時代の仕事でかかわりがあった熱田名物・K餅のS谷社長を久しぶりにTVで見た。汚染米の販売ルートにこのK餅も揚げられているらしい。慌てた顔色で気の毒そう。
今日のローカルニュースは飛騨牛偽装で営業自粛中だったM明が営業を再開するという話。肉の販売再開を喜ぶ地元客の正直なインタビューも放送されていた。
人の噂もなんとやらの喩は伊勢のA福の場合も同じ、名古屋駅の土産物店には、以前とかわらぬ数の . . . 本文を読む
日本人の神経病理学医、武井義雄が書いた「アメリカに犬はいない」という新刊本を、その題名に釣られて、豊田図書館で借りて読んだ。
著者は1937年生まれだから、現在71歳になる。1968年に渡米し、東部の大学で研修、アトランタのエモリー大学のレジデントとして1997年までアメリカ医療の現場を歩いた学者先生である。
本の副題は「ハイブリッド人間の日米観」とあり、40年以上をアメリカという異国で暮ら . . . 本文を読む
「白眉」は中国の故事成語の一つだ。
広辞苑を引くと、
①白いまゆ
②三国志(蜀志):蜀の馬氏の兄弟五人はみな才名があったが、
特に眉の中に白毛があった馬良が最も優れていたという故事から、
同類の中で最も傑出している人や物。とある。
さらに、「馬良伝」の原書は、
『馬良字季常、襄陽宜城人也。
兄弟五人、並有才名、郷里為之諺曰、
「馬氏五常、白眉最良。」
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