5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

プライバシーバイザー、頑張れ。

2017-07-31 22:51:19 |  経済・政治・国際
「テロ等準備罪」を新設した「改正組織犯罪処罰法」が 可決・成立したのは6月15日だった。テロは名ばかりの「共謀罪」ではないかという反対論は、法務大臣の不信任案まで易安と潰されて数の論理に一蹴された。 これからは、犯罪の実行前段階で処罰可能な範囲が広がることになる。一定要件を満たす場合にというヘッジはあるにしても、結局は取り締まる側の恣意的な法運用のリスクも大きくなるのではないかという疑念は拭えな . . . 本文を読む

手書きのビザ

2017-07-30 23:03:13 |  経済・政治・国際
NHK交響楽団の主席指揮者を2015年から務めているのはエストニア出身のパーヴォ・ヤルヴィだ。明快な指揮ぶりが好ましい。 先日はソ連時代の作曲家、ショスタコーヴィチの10番の交響曲を聞いたが、子供の頃の指揮者と作曲家は実際に関係もあっことや、この曲が音によるスターリン批判だと指揮者自身から説明されると、ソ連の一部だったエストニアの戦いの空気の如きものが感じられた気がした。 北のエストニアは、中 . . . 本文を読む

温かい「折々のうた」

2017-07-29 21:46:27 | ことば
中日夕刊の追悼頁「偲ぶ」に、このブログでも頻繁に引用させてもらっている「折々のうた」の編者で今年四月に亡くなった大岡信氏が載っている。詩人で芸術評論家でもあった彼。「寛容の精神を伝える」とある。 「鋭く温かい批評によって古今東西の言葉の心を読者に届けた」というのは、自分が「折々のことば」にある和歌や俳句、それにつけられた気の利いた彼の一言を好んで再引用させてもらっていることをも意味しているのだ。 . . . 本文を読む

暑いから涼もう

2017-07-28 22:19:54 | 健康
炎天下をしばらく歩き続けると何処か涼しい場所はなかろうかという脳の信号が発信されて気分がそちらを向き、クーラーの効いている場所を探し求める結果に自然となる。 長野県佐久市の図書館ではサマータイムを実施して涼しいうちにいらっしゃいと来館をアピールしているそうだ。夏休み中の子供たちの勉強の機会提供が第一義なのだろうが、朝から暑い今頃、時間と身体を持て余しているシニア層にはうってつけの企画であろう。 . . . 本文を読む

ヤモリにヒアリ

2017-07-27 22:26:32 | 環境
近頃は毎晩のように台所のガラス窓の外に来客がある。ヤモリだ。小さな白い影は以外にすばしこくガラスを上がったり下がったりする。夜中でも明るい窓をめざして飛んでくる蚊などの虫たちを捕食するのだ。 地球温暖化とグローバル化が進むせいか、外来昆虫の狼藉がニュースになる昨今だ。ヤブ蚊がデング熱を媒介するというし、マダニのウイルスが身近な猫や犬に移りそれが変異して人間を苦しめだしたというし、強い蟻毒を持った . . . 本文を読む

中国人は杜甫派、李白派?

2017-07-26 22:46:59 |  文化・芸術
杜甫の「曲江」という詩にはよく知られた「人生七十古来稀」という句が入っている。詩の読み下しと現代語訳はこうなる。 「朝より回りて日日に春衣を典し 毎日江頭に酔を尽くして帰る 酒債は尋常 行く処に有り 人生七十 古来稀なり 伝語す 風光共に流転す 暫時 相賞して相違う莫れと」 「朝廷の仕事が終わると春着を質入れし 曲江のほとりで飲んでから帰ってくる 借金はほうぼうにあるが、かまうものか 七十歳ま . . . 本文を読む

二匹目の鰻

2017-07-25 21:38:04 | たべもの
豪華長焼き一尾2500円也が我が家の夕食卓に乗った。鰻を食べるのは久しぶりだ。栄養失調傾向の年寄りが多いと聞いた家人が「丑の日」くらいはと奮発してくれたおかげである。 出入りの魚屋の鰻は、心持ち肉厚で脂も乗ってすこぶる旨かった。醤油ダレがちょっと濃いのは地場の客たちの嗜好なのだろう。一色産のブランドものだから値も張るが、 弁当にして売っている 薄っぺらくてゴムのように硬い鰻ではないから良いのであ . . . 本文を読む

黒白の懐かしさ

2017-07-24 22:53:40 | くらし
日本のニコン、ドイツのライカ、スエーデンのハッセルブラッド。いずれも一斉を風靡した高級で高性能のカメラである。昭和時代に活躍したカメラマンなら間違いなくこの三種のいずれかを愛機として使っていたはずだ。 これらのカメラだと、なんとも言えずノスタルジックな黒白の写真が撮れてくるのが不思議である。何十年も前の古い写真でもビビッドに当時の記憶が呼び起こされる。後のカラーやデジタル写真にはない魅力である。 . . . 本文を読む