5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

夕波千鳥

2019-04-30 22:25:26 | 歴史
今日は「退位の日」だ。TVは朝から特別番組。もっぱら退位される天皇陛下と平成の年間を振り返るものばかり。30年前は「慎め」ということできわめて静かな改元だったが、生前退位の今回はその反対に「お休みモード」が演出されて、どこか騒がしい。鳴海駅前の古本屋で見つけ前回は買わずにいた「天皇の逝く国で」というノーマ・フィールドの1994年の訳本。売れずに残っていたのも何かの縁だ。平成の終わりに読んでみようと . . . 本文を読む

昭和の日に

2019-04-29 21:30:38 | 政治
路地の奥に日の丸がひとつ上がっている。今日は「昭和の日」である。その家の主人に、国旗を掲揚した気持ちを尋ねてみたくなった。GW連休はさほどのこともなく過ぎて行くように思える。NHKのTVでは退位を明日に控えた今上天皇の特別番組を流していた。途中までしか見られなかったが、「天皇が自分の意思で退位を強く望まれた」という箇所ではたと考えてしまった。陛下が生前退位を口にされたのは70代後半にさしかかり、体 . . . 本文を読む

口コミ効果

2019-04-28 21:51:52 |  旅行・地域
〈Youtuber〉と呼ばれる動画投稿者はいったいどれくらいの数になるのだろうか。 対象物はさまざまだがやはり視聴頻度が上がるのは旅行や食を対象としたものだろう。映像を録って上げるのも、それを見てコメントするのも消費者たち。SNSの発展とともに人々のネット上での「もの云い」が至極当然のものとなったわけだ。 しかも、こうした動画情報はいともたやすく国境を越えて地球の向こう側に届く。従来の広告に頼 . . . 本文を読む

ミーズル非常事態

2019-04-27 21:33:33 | 環境
ミーズル(measles)とは英語で「はしか」のことだが、どうやら世界各地で流行が起こっているようだ。はしかは自分の子どもの頃にはいつも小流行を繰り返していた気がするが、「病気の子供は家で寝ていろ」というのが当たり前だったから、ほかにウイルスをまき散らすということが今より少なかったのだろう。はしか:発熱と全身紅斑を特徴とする麻疹ウイルスによる全身性の感染症。伝染力が強く、空気感染が起こりやすい。重 . . . 本文を読む

社会的ユニフォーム

2019-04-26 21:52:38 |  文化・芸術
昼は暑いほどだが日が陰って夕風が立つと寒く感じる今の時期、痩せた身体にシャツ一枚では心もとない。コットンの替上着が欲しいと思って探してみたのだが適当な品が見つからない。春秋に着るものを「合いもの」という分け方をしたのは昔のことだろうか。スーツを着なくなって久しい自分だが「スーツの移ろい平成の鏡」という見出しで「仕事着としての男性用スーツの変遷からどんな平成像がみえるだろうか」という今日の夕刊記事を . . . 本文を読む

渇水の年

2019-04-25 21:39:36 | 自然
ここ数日は眼の痒さに我慢がならなかった。空気が乾燥して花粉の飛翔が多いせいだろう。昨日は雨が降ったおかげて今日は痒さがないぞと喜んだ。ところが午後の気温が上がり夏日になったせいか、PCを叩いていて藪蚊に刺された跡が痒い。どっちに転んでも痒いのである。今日のニュースには「渇水」の文字が見える。降雨の少ない状態が続いてとあるのだが、どうなのだろうかと思い、まず今年1月から今まで115日間の平均湿度を計 . . . 本文を読む

下のほう

2019-04-24 21:33:48 | たべもの
たくさんある春の食材のひとつにアスパラガスがある。スーパーに出ているのはグリーンが殆どだが、ヨーロッパではアスパラガスといえばホワイトということになる。艶があってデリケートな感じが好まれているようだ。出回るのは4月の中頃から6月末までというから、ちょうど今がハシリだ。さぞかし旨かろう。オランダでは「白い貴婦人」、フランスでは「マドモアゼルの指先」と言われるのだそうだ。日本に最初に紹介されたのは江戸 . . . 本文を読む

花茣蓙

2019-04-23 21:42:30 |  文化・芸術
「汝矣島の桜もいつしかその花を散らし、ほんの数日前まで足の踏み場もなかった輪中路は閑散としている。華やかさが消えた後はいかにも侘しい。美しい桜だが散るのが速すぎる。だから日本人はこの花を人生の歓びや無常のシンボルとして譬えるのだ」お仲間韓国人Jさんの最近のブログの書き出しだ。最近起こった韓国二大航空会社の会長人事について書いたもの。一人はアメリカで客死し、もう一人は経営責任を取って辞任した。ことの . . . 本文を読む

初夏日

2019-04-22 21:38:52 | 天候・気候
二十四候は「穀雨」、春雨降りて百穀を成化する候だという。雨が来れば気温も下がったのだろうが、高気圧におおわれた今日は今年最初の「夏日」となった。名古屋地方気象台の発表だと、各地の最高気温は、暑さが売りの多治見で28度8分、名古屋で28度4分、津で27度1分、岐阜で26度1分などと、軒並みの夏日となり、各地で5月下旬から6月下旬並みの暖かさだった。名古屋市内は半袖や日傘の夏モードが目立った。たしかに . . . 本文を読む

清らかな山吹

2019-04-21 21:43:05 | ことば
「折節のうつりかはるこそ、ものごとにあはれなれ」と始まるのは〈徒然草〉の第十九段で、兼好法師は春夏秋冬折々の風物を並べているのだが、最初に「こころが浮き立つ」として春の様相が示される。簡単に意訳すればこんな具合だ。季節の移り変わりは何事につけても味わい深いものだが、なかでも心浮き立つのは春の風物ではあるまいか。鳥の声が春を予告し、垣根の草が萌え出し、霞が立ち込め、花も色づいてくるが、そんな折りに雨 . . . 本文を読む

新茶の季節

2019-04-20 21:50:47 | たべもの
「早起きのふたりに新茶とどきけり」(黒田杏子)ひとの嗜好というのは季節のうつろいにともなって変化するようだ。コーヒーにも紅茶にも少し倦んで、初夏を前にした今は、煎茶を朝食に飲むことにしている。といっても高級ブランド茶ではなくコストパフォーマンスのいい伊勢茶を飲んでいる。よく出るのは葉茶ではなくて粉茶だからだろう。「新茶」は夏の季語だ。八十八夜も未だ先だが、このところ日中は20度超えの暖かさだから、 . . . 本文を読む

くすくすえへん

2019-04-19 22:16:27 | 自然
今日は「平成最後」の満月だと天気予報士が言ったが、空には雲が出て円い大きな月は見られない。朧な春の宵である。退位の報告を伊勢神宮の天照大神に済ませた天皇陛下は皇后さまと一緒に「平成最後」の行幸を終えられた。気温は今日も上がって空気は乾燥、おかげで花粉の飛散がヒドイ。目頭が痒くてしょうがないが顔を洗うこともままならない。「春の風ルンルンけんけんあんぽんたん」面白い音を並べて、やさしい春の風を詠ったこ . . . 本文を読む

ピサンリュエル

2019-04-18 21:44:54 | 自然
今日の帰り電車は最後尾車両の後向きシートに座った。車掌室越しに後方に飛び去っていく鉄路を眺めていて、なにげなくアナウンスをする車掌を見ると、松本零士のアニメ〈銀河鉄道999〉にでてくる車掌のイメージそっくりだ。短躯で猪首、浅黒い角顔に眼鏡、大きめの帽子を阿弥陀に被っている。真面目そうな雰囲気もある。マントを着ていたらもっとよかった。最高時速110キロのこの普通電車では天空には飛び出せないなあと思っ . . . 本文を読む

蜃が見せた楼閣

2019-04-17 21:45:00 | 自然
「蛤やをりをり見ゆる海の城」 夏目漱石、明治二十九年の句とあった。蛤は春の季語である。漱石はこの年の四月に熊本の第五高等学校の講師になっているのだから、海の城とは有明海に近い城のことなのだろうか。産卵前の今頃が蛤の旬なのだろうが、最近ではとんと食卓でお目にかかることはない高級食材だ。蛤は「蜃」とも書いて、シンと読ませるらしい。 WIKIによると「蜃とは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物。 古 . . . 本文を読む

フランスが燃えている

2019-04-16 21:56:17 |  文化・芸術
今日のニュースも国内メディアよりもSNSのタイムラインから知った。パリのノートルダム寺院の火災についてである。火災の発生は現地時間15日の夕方。日本時間にすると16日の未明だ。朝起きてツイッター見ると、海外メディアの速報がつぎつぎに流れてくる。欧米の放送局からはポッドキャストで情報のフォローアップがあって、数時間遅れで国内メディアが事件を伝え始めた。通信社の配信分だが、翻訳のスピードアップもあって . . . 本文を読む